1. キッズ・テレフォンの開設
とにかく一刻も早く、24時間対応の電話窓口を開設するべきだ。それも、各都道府県、各都市、各地方にそれなりの人数と人材を投入して、ひたすら子どもたちの悩みに対応していかなければならない。
現在も「いのちの電話」などの活動はあるが、いかんせん、あまりに人数も資金も貧弱だ。ここに、予算をできるだけ潤沢に投入して、ただただ子どもたちの悩みにつきあう。
聞くだけでいいのだ。大人は、ただ相槌をうちながら聞くだけでいい。話すことで救われるということは、私たち大人でさえも幾度となく体験してきたことではないか。
話すこと、聞くことの大事さを、大人はもう忘れかけている。しかし、子どもたちは、話を真剣に聞いてくれる大人が確かに存在するというそれだけで、かなり救われるのだ。
各地で、数百人〜数千人規模のラインを設置して、24時間対応できるような組織にすれば、それだけで何人の子どもの命が救えるかしれない。つまらぬことに予算をつけている場合ではない。「少子高齢化」に拍車をかけるような自殺を防ぐには、どれほどのお金を注ぎこんだとしても、惜しくはないはずだ。
「教育基本法改定」などに血道をあげているときではない。事は急を要する。子どもの命も救えずに国会が「教育基本法」の採決だ、阻止だと騒いでいるのを見ると、本気で腹が立つ。
一つでもいい。何か子どもの自殺を防ぐ具体案を示せ。教育関係の法律を作るというのなら、「キッズ・ライン法」などの制定が急務ではないか。
|