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あまみや・かりん北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」ボーカルなどを経て作家に。自伝『生き地獄天国』(太田出版)のほか、『悪の枢軸を訪ねて』(幻冬舎)、『EXIT』(新潮社)、『すごい生き方』(サンクチュアリ出版)、『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社)、『生きさせろ!〜難民化する若者たち〜』(太田出版)など、著書多数。現在は新自由主義の中、生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。非正規雇用を考えるアソシエーション「PAFF」会員、フリーター全般労働組合賛助会員、フリーター問題を考えるNPO「POSSE」会員、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」名誉会長、ニート・ひきこもり・不登校のための「小説アカデミー」顧問。「週刊金曜日」「BIG ISSUE」「群像」にてコラム連載。雨宮処凛公式サイトhttp://www3.tokai.or.jp/amamiya/
タヒチのパペーテにて。すごくいいとこだけど、物価がムカつくほど高いです。
4月13日、ほぼ2週間ぶりに日本に帰ってきた。ピースボートに「水先案内人」として乗るために、タヒチに行ったのだ。タヒチで3泊ほどしてピースボートに一週間ほど乗り、その一週間で船はタヒチからニュージーランドへ着き、そうして帰国したのだ。
初めてのタヒチ、初めての船旅、初めてのピースボート、そして初めてのニュージランドは、非常に刺激的で楽しい旅だった。いっぱい泳いでいっぱい歩いて浴びるように朝から酒を飲み、いろんなものを食べまくり、いろんなところで昼寝し、いろんな話をした。タヒチでは海で遊びすぎて帰るバスを逃してしまい(タクシーとかない)、遭難寸前で途方に暮れていたら知らないオジサンがホテルの近くまで車で送ってくれた。泊まったホテルはやたらと停電になったが、ホテルの人がちっとも「悪い」と思ってないのが素晴らしかった。スーパーが日曜日は午前中しかやってないとか、午後6時頃にはさっさと店が閉まることもよかった。「平日昼間系」の、何やってんだかわかんないオッサンとかが昼から酒を飲んでるのも素敵だった。
ピースボートから見た海。360度、海と空しかありません。
そんなタヒチを堪能し、4月3日、とうとうピースボートに乗船だ。午前5時、ホテルのカーテンを開けると、目の前のまだ暗い港に巨大な船がとまっていた。ピースボートだ。そうして午前7時、とうとう乗船! 南極やイースター島を巡ってきたこの船には、900人以上が3ヵ月間の地球一周のために乗っている。その移動期間に乗り、船内で講座やワークショップをするのが「水先案内人」なのだ。ヴィジュアルナイト開催直前! この後、ドラムソロで倒れたMASA。
そしてそして、私にとってもっともメインイベントだったのは、船内で結成されたヴィジュアル系バンド「PBR」のライヴ、その名もヴィジュアルナイトだ。ピースボートにたまたま乗り合わせたヴィジュアル好きたちでバンドが結成され、ライヴが開催されたのだ。なんでもライヴを実現させるためにカンパを集め、寄港地でギターを買ったりして楽器を揃え、練習を重ねてきたという。ヴィジュアル系好きの私としてはたまらない。同じくライヴ直前。ここが大平洋ど真ん中だとは・・・。
そうしてニュージーランドで2泊して帰国したら、インディーズ系メーデーが更に増殖していた。名古屋の「LOVE&ビンボー春祭り」、熊本の「KY(くまもと よわいもの)メーデー」、札幌の「自由と生存の連帯メーデー」、京都の「恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!」、福岡の「フリーター/貧民メーデー」、広島の「生存のためのメーデー」、東京の「自由と生存のメーデー」、他にも仙台や大阪があるのだが、そこに沖縄も加わった。ちなみに4月11日発売の「週刊金曜日」の特集は「インディーズ系メーデーが熱い! 」。その上表紙は私だ。ぜひ読んでほしい。全国のインディーズ系メーデーに関しての情報はこちらで。現在もウイルスのように増殖中。以下、このメーデーのシビれる文章。ライヴ風景。なんと歌ってるのはピースボートのスタッフの飯島さん。
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