080109up
2008年最初の「デスク日誌」です。
もう正月気分でもないでしょうが、まずは年頭のごあいさつ。
今年もどうかよろしくお願い致します(ペコリッ)。
今年は、いい事ずくめで、楽しいことや嬉しいことだけを書ける「デスク日誌」だといいなあ、などと思いつつ、でもそんなわけにはいかないだろうなあ、という感想も持ちながらの、このコラムの書初め開始です。
暮れに、近所の商店会の福引きで、カミさんがなんと「一等賞」を当ててしまいました。わーいっ!
その中身?
えーとね、「大月みやこショー」の招待券でした。
うーむ、とてもありがたいけれど、どうにも私ども夫婦の趣味ではありませぬ。カミさんのお袋さんに「どう?」と声をかけましたが「いらないわ。夜に出かけるのは辛いし」と、つれないお返事。
カミさんの仲良しのカラオケ大好きおばさんにも打診しましたが、意外(?)なことに、「私は Jポップよ」と、これまたあっさりと断られたそうです。
で、現在、招待券はカミさんの机の中で眠っています。
どなたか欲しい方、いらっしゃいませんかね?
それにしても、我が街の商店会の福引きの一等賞は、なぜいつも「演歌ショー」なのでしょうか?
(ちなみに、昨年は「前川清ショー」だったよう気がします…)
その翌日、私は散歩の途中で、のどが渇いたので缶ジュースを買いました。ところがその自販機、ルーレットみたいな機能がついていて、クルクルと光が回ったと思ったら「もう一本どうぞ」という合成音。あれれ、同じジュースがもう一本出てきてしまいました。
嬉しいけれど、これも困った。
だって、一人での散歩。ジュースを二本も一人じゃ飲めませんよ。捨てるのなんてもったいないし、ジャンパーのポケットに入れて、家まで持ち帰り、ぬるくなった缶ジュースを、とりあえずカミさんにプレゼント。
「まさか、これがお年玉じゃないんでしょうね」
相変わらず、イヤミなカミさんではあります。
それでも、これはけっこう運がついているのかもしれない、なんて欲を出して、生まれて初めて「宝くじ」を買ってみました。これだけ小運が続いているのだもの、3億円はムリでも、ひょっとして1000万円ぐらいは当たるかもしれないね、とかなんとか夫婦で調子のいいことを言い合いながら。
そんなわけで、「マガジン9条」の忘年会へ行く途中の駅のキオスクのそばで、なんと、大枚3000円も奮発(?)して「年末ジャンボ」ってやつを10枚購入。(当たれよな。もし当たったら、西田敏行サンみたいに着物姿で踊ってやるからな! → 我ながら、想像すると不気味、なんて呟いてしまった)
でもね、実をいうと、1枚300円だってことも、私は知らなかったのです。そんないい加減な私ですから、買ったことをすっかり忘れていました。
元日に、娘が「私が買った宝くじ、当たってないかなあ」と言っているのを聞いて、私も買っていたことを思い出し、娘と一緒に新聞で当選番号を確認してみました。
で、結果はどうだったのかあーっ!!!
(力んだってしょうがありませんが…)
当然のことながら、外れていました(300円が一枚だけ)。
そんなに物事がうまく進むわけがありません。これで当選なんかしてしまったら、毎回買い続けている方たちに失礼ですよね。
カミさんいわく、「暮れに、私たちは運を使い果たしてしまったのかもしれないわね」
えっ? 大月みやこショーと缶ジュースで、私たちの運はオシマイかい?
<小さい運だなぁぁぁ。>
なんだか、良いのか悪いのかビミョーな年末年始でした。
でも、正月の新聞で見た「星座占い」では、私(さそり座)もカミさん(山羊座)も、「今年は絶好調」と出ていました。きっとなにか、いいことに出会えるに違いありません。ま、そう信じることに致します。
(年が改まったからといって、突然、星座占いを信じる私もどうかしていますが…)
1月6日の日曜日、やっと営業が始まったスポーツクラブに、初泳ぎに出かけました。年末年始、とにかく“悠々自堕落”を続けたおかげで、なんだかお腹回りがタプタプしてきた感じ。こりゃヤバイ、というわけで泳ぎに出かけたのです。
駐車場に車を停めてクラブへ向かっていると、3~4歳くらいの男の子が「ヒクッヒクッ!」と泣きながら歩いてくるのに出会いました。
「ボク、どうしたの?」
「ヒクッヒクッ、わおーんわおぉぉーーんっ」
「ありゃ、迷子になっちゃったのかあ」
「わおーんわおぉぉーーんっ、ヒクッヒクッーウッ!」
誰かに話しかけられたことが刺激になったのか、ボクの泣き声音量は100フォンオーバー。
「うんうん、泣かなくていいよ。もう大丈夫だからね」
「わおおおんーわおおおんぅうー」(す、すごいっ)
「お父さんのお名前は?」
「パパッ! わおぉーんっ」(フムフム、納得)
「あ、そうか、パパか。じゃあ、お母さんは?」
「ママッ! わおおおおーんっっ!」(やっぱ、そう来たか)
「じゃあ、きみのお名前は?」
「ゆうくんっ!」(おお、やっと)
「うーん、ゆうくんか。じゃあね、どうやってここへ来たの?」
「パパと、チャリで」(なんだ、近所かい)
「お父さんと自転車で、か」
「ちがうっ! パパとチャリぃ! わおーんっ!」(はいはい)
「わかったわかった。で、パパは?」
「おんまさんとこーっ」
「おんまさん?」(了解っす)
なるほど、謎は解けました。
私の通うスポーツクラブから、競馬場が近いのです。私は競馬をやらないので気づかなかったのですが、この日から競馬が始まっていたようです。
ゆうくんのパパは競馬で今年最初の運試し、というわけですね。運試しの群衆の中で、ゆうくん、パパを見失ってしまったということでしょう。
“チャリ”で来たのですから、家は近所に違いありません。しばらく、ゆうくんの手を引いて競馬場のほうへ歩いてみましたが、残念街道の人の波。とてもその中から見 知らぬ“パパ”を探し出せそうもありません。
近くの交番へゆうくんを連れて行って、お巡りさんに事情を話し、ゆうくんを預かってもらうことにしました。
その間、約40分ほど。ゆうくん、泣きつかれて「ヒクッヒクッ」が、最初のころよりずいぶん小さくなっていました。
私は、初泳ぎとサウナでほぼ1時間。
気にかかったので、帰りに交番へ寄ってみました。
お巡りさん「はい、すぐにお父さんが現れましたよ。どうも、ゆうくんは、パパと間違えて別のおじさんのコートの裾を握ってたらしいんですね。パパ、とても恐縮してましたね。見つけてくれた方に、くれぐれもお礼を、とのことでしたよ」
「それで、競馬は儲かったんでしょうかね?」
「あはは、そこまでは聞きませんでしたが」
そりゃそうです。馬券よりはゆうくん。パパとして当然でしょう。とにかく、ゆうくんは無事にパパのもとに帰れたわけです。もう泣きやんでいるでしょうね。きっと、パパはママにこっぴどく叱られていることでしょう(自業自得というやつですね)。
まあ、とりあえず、めでたしめでたし。
「こいつは春から、縁起がいいわい」というわけです。
「ね、いいこと、あったじゃない」
と、カミさん。そう言われればその通り。
きっと今年はいい年になりそう。そんな気がするお正月でした。
なんだか、いつもと違って、ゆるーいコラムになってしまいましたが、ずーっとこんなことばかり書き続けていられれば、とても嬉しいです。それは、ヘンな事件やイヤな政治、でたらめな問題などが起きない、ということを意味するのですから。
しかし、そううまくはいかないでしょうね。
もうザワザワと、妙な噂が…。
(鈴木耕)
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