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テーマ１の質問から「来年から徴兵制が始まるとしたら、どうする？」に絞って、メールで友達２０人に質問し、解答先着順に１１名をアンケート結果としました。
少数ながら女子にも質問しましたが、残念ながら解答なしでした。
突然の質問にも関わらず、さして疑問に思わず、答えてくれたみんなに、まず感謝です。
アンケート結果は、「拒否」が３人。「従う」が２人。「わからない」が４人、「その他」が２人。
回答者の構成は、７人がハイティーン、 ４人が２０代の全員男性。 某有名私立大学法学部生からフリーターまで様々です。
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●「拒否する」と答えた人の理由 |
「戦争を起こさない、あやまちを二度と犯さないと誓って築いてきた戦後のはずなのに、それに逆行するような思考のものが出てきたら、日本の今後について恐ろしさを覚える」
という意見は、意外にも２６歳の劇団員一人のみ。
他の拒否の人は、「嫌だし絶対行く気がしないから」
という、大学生二人の分かりやすい意見でした。
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●「従う」と答えた人の理由 |
僕的に一番驚きだったのは、「徴兵に従う」と答えてくれた、二人のうち一人の友人の意見。彼は高校の時のクラスメートで、今は某有名私立大学の理工学部の学生。高校の時、文化祭で「アフガニスタン反戦」を暗に示したと言われる、市川染五郎主演の演劇『アテルイ』を、僕が中心に文化祭用に書き変えて、クラスで予算５０万もかけてやった時、主役を演じた人。台本改訂について「人がとにかく死んで、最後まで救いがないっていう話は嫌だ」とハッピーエンドを主張した彼であったが、今回のアンケートに対して、
「戦争は無い方がいい。けど、いざ徴兵されたら誰かがやらなければならないと思うし、自分だけ守られるのは違うと思う。僕は、憲法は変えなくちゃいけないと思うよ」。
そう言われて、ふえ〜〜〜。
僕は内心、彼は（徴兵には）絶対拒否で憲法も変えない方がいいと思っているだろう、そう想像していたのに、青天の霹靂です。
真面目でしかも平和がいいと思っている彼なのに。
しかし、意外とこういう人が、改憲派の中に多いのかなあって思います。今、様々な情報が錯綜していて、いろんな意見が出ている。後で彼は「政治って興味はないけど、浅い気持ちで投票とかするのは間違いだと思う。けど、勉強する気もないからやっぱり投票とかはしないかも。まあ、なんか選挙の時は太郎が説明して（笑）」と言っていました。
回答者の１１人には入ってないけど、アンケートに後で答えてくれた、２５歳の看護学修士を持っていて、来年看護士就職予定のサラリーマン男性の人とか、やっぱり高校でクラスメートだった大学生とか、結構こういう意見は多かったです。頑張ってできるだけ公正に説明しなきゃﾉﾉ。
もう一人。「従う」と答えた彼は、石原慎太郎が大好きでそれなりに政治に興味のある起業家志望の大学生。なんだかいろんな会社の社長とかと知り合いで、直に話をするという彼の意見は、
「自衛力が足りないから北とかにナメられて、嫌がらせを受けてるんだと思う。戦力があれば他国とも上手く付き合えるんだと思うなあ。もちろん日本から見た話だけど☆」
彼なりに、僕が護憲派だと知っていてそれなりに配慮した解答だなというのが伝わってきました。
しかし、彼の配慮に関わらずムキになった僕は、
「日本の軍事費って確か世界で第４位と、日本の自衛力に関する本にも書いてあったし、それより上だというのもどこかで見た事がある。自衛隊だけでそれなりに防衛力があるはず。それにたとえ北朝鮮からの侵略だろうと、そういった不正侵略には国連軍の援軍が期待できるし、アメリカ軍がいようがいまいが、いくらなんでもそれまでは持ちこたえられると思う」と返信。
「でも軍事力はあっても、他国へ攻められる実行力がないと他国にナメられると思う」と反論されたので、
「現在は原則、国連決議がないと他国にはそうそう侵略できないし、たとえ勝手に日本が他国へ攻めたとしても、アメリカの協力がのぞめない状況ならば安全保障理事会あたりで、あっさり日本の制裁が決まるよ」とまた返信。
「それをクリアした上での質問じゃないの？」と彼。
すいません、ごもっともです。熱くなり過ぎました。
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●「わからない」と答えた人の理由 |
「だって徴兵する理由がわからないし。理由によっては行くけど、理由もなしに徴兵とかいわれても、行く気はまったくしないね！」
というような意見と、
「国としての命令だったら、義務だから行くしかないけど、 個人の自由に任せるというのなら、僕は行きたくないし、誰だって行きたくないだろう」
と答える友達が多かったです。
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●その他の意見と理由 |
面白い意見をくれたのは、その他の意見の友達。
「徴兵された分への精神的苦痛とその期間の逸失利益を損害賠償、勿論違憲無効も主張するよ。こんな感じ？（笑）」
とメールしてきたので、思わず「さすが法学部かっこいいね（笑）でも憲法が現時点のままだからこそ出て来る意見じゃない？」
と返してみると、
「まあ、国会は民意の反映、が定型句だから（変わったら）自己責任なんでせうね。選挙権がない未成年者からすれば、その間の政策決定は理不尽かな」
という返事。そうか！ 未成年が、大人になってから徴兵されることになるかもしれないしなあ。
回答者の１１人には入っていませんが、軍役経験者の韓国の留学生にアンケートの話をしたら「日本がナメられてるなんてことはない。日本だけが持ってる装備とかもあるんだよ」と、日本人の僕らが知らないような事まで知っていました。いやはや。
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＜アンケートを終えて＞
今回思ったのは、僕が考えているよりも、それはもう様々な意見があるということ。その反面、国際的なことから日本のことまでひっくるめて、情報、法、仕組みなどを、自分を含めて全然知らないということ。
これからは、いろんな情報、特にマスコミが報道しないようなことを、広めていき理解してもらうことが重要なのかもしれません。
逆に言えば先入観を持つような安易な報道が、事実の一部だけを変な形で広めてイメージを植え付ければ、それはもうあっという間に改憲に繋がる可能性大。
だから僕達は、これからそういうことが起こる前に、もっと多くの情報をしっかり広める方法を考える必要があるのではないでしょうか？
（文 佐藤太郎） |
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