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レポートno23
 「1月25日文京区民センターで「憲法9条にノーベル平和賞を!」の会の第3回総会&学習交流会が67名の参加で開かれました。

 深野共同代表からの主催者挨拶では、世界フォーラムにもふれ、九条の精神の役割がますますたかまったこと、今回ノーベル財団へ送る推薦文が紹介されました。続いて小澤事務局長からは、1年間の活動と400人を超える推薦署名があったこと、今年分の推薦署名を引き続き続けていくこと、自分のできることを、あと一歩踏み出しましょうとの呼びかけがありました。
 続いての学習交流会では、『茶色の朝』の本文をスライドで映し出しながらの朗読劇風な演出。朗読した人が茶色に染まっていく様子を写真と茶色の紙であらわしました。

 『茶色の朝』(大月書店)の日本語訳をつけた藤本一勇(早稲田大学文学部助教授)さんによる『「茶色の朝」がもたらしたもの』というテーマでの講演は、編集の丸尾さんも加わり、『茶色の朝』が生まれた背景や秘話を存分に伝えてくれました。

藤本先生が渡仏した年は、阪神淡路大震災、オウム事件など暗いニュースがあり、4年後戻ってきたときは次々と有事関連法案などの悪法が成立して驚いたそうです。そして、日の丸・君が代問題、盗聴法、住民基本台帳問題…なにか携わっていないといけないという問題意識を持ち、哲学者同士のつながりで高橋哲也さんとの対談などもあり、この本の出版につながったというお話でした。

 初稿は、論文っぽかったが、多くの人に届けるためには、どうしたらいいかという戦略を練り、中学生などに読んでもらい、挿絵もギャロに依頼するなどの工夫をして出版にこぎつけたことなども紹介されました。

「茶色の世界」は、ある日、突然巨大な力でなるのではなく、知らないうちに染まっているのに気づかない。心の中で感じた『小さな疑問』を声に出すのが大事。漫才で言えば、“ツッコミ”が必要。おかしいことは“おかしい”とちょっとでも声をあげることが、支配者を止める力になる。独裁者が一番恐れるのは、新聞や本などによる言論の力。時間はかかるが『ことばの力』を信じる。“ことば”は弱いけれど、大きな力になるはずだから…との先生からのメッセージを頂きました。

後半の運動交流では、核不拡散を訴えるNY行動に参加した助産師の清水さんからのスライドを交えた特別報告がされました。ご両親が「9条が大事にされるように」と願い、子どもに『夢九』と名づけたというエピソードでは、会場は感動の拍手に包まれました。

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『茶色の朝』は、多くの人に読んでもらいたい絵本ですね。
巻末の高橋哲哉さんのメッセージ「やり過ごさないこと、考えつづけること」も、
まさに今、私たち一人ひとりに向けられた言葉ではないかと思います。
本を中心にした交流会の報告を、RYOさん、ありがとうございました!

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