東京での暮らしを後にして、故郷である滋賀県米原市にUターンした渡部秀夫さんと優さんのご夫婦。自分たちの足もとを見つめながら、地域での新しい交友関係を作り、場づくりに挑戦しています。そんな暮らしの日々から考えたことを綴ったり、またそこで知り合った人たちや面白い試みについても紹介していくコラムです。不定期掲載でお送りします。
第6回
GO VOTE!! 選挙に行こう!
滋賀県内でも、衆院選の投票率を上げようと有権者が自発的に動いています。
新聞やテレビでは、さも「自民300議席」獲得が確定かのような言説が出ているようですが、はて何のことやら? です。
「現与党が300議席とるかどうか」なんてショーアップされたものを、指をくわえてだまって見ている時代は、インターネットという口コミ道具の到来とともに、終わったのだなーとしみじみ思います。
滋賀のおかあちゃん達や若い人たちの動き
滋賀県知事選挙の時に大活躍した、「滋賀のおかあちゃん達」は、県内各地で「くらしとせいじcafe 」を開催し、候補者と有権者が対話できる時間を設けています。また、以下のようなチラシを作りデパートやショッピングモール、新興住宅地で配布したりも。
また、若い人たちも「低投票率をなんとかせねば!」と動いています。(Think Future Now)
どちらも滋賀県の南側での動きで、まだ熾り火のようなものです。しかし、熾り火がなければ火は燃え盛らないことを、私たちは生活の中で知っています。少しずつ、その火は滋賀県内中に飛び火しています。昨日は友人が出来上がったばかりの上記チラシを持ってきてくれました。
スイッチ一つで火がつけられるかのごとく「○○議員が当選すれば、○○党が勝てば世の中は変わる」などと錯覚することなく、お金で商品(社会)を買うかのように投票するのではなく、火を熾すにはそれ相応の時間がかかり、何より自分自身が手をかける必要があることを理解して、一票を投じたいです。
そして「投票して終わり」ではなく、お任せして何かあれば批判するのではなく、
社会は自分自身が作っていくものだという認識のもとで、日々の暮らしを大切にしたいです。
お茶をいれたり、洗濯をしたり、投票をしたり…選挙は暮らしの中の一つです。
前回の「おかあちゃんに学ぶ草の根自治」でも、紹介されていた「くらしと政治cafe」の活動。「政治家を自由にしていては変わらない。私たちが手放してきた政治に、私たち自身が主体的に関わらなければ」という彼女たちの想いと実際に動いているその姿に、大賛同です。彼女たちの活動は、今回の選挙の後もずっと続くことでしょう。「お茶を飲むように、足元の政治を考える」。広がっていくと思います!