みんなのこえ

■想田和弘の「観察する日々」 について

鳴井勝敏さん(72才・男性・青森県)

恐ろしいのは、安倍政権が麻生氏の言うとおりのことを、

民主主義の病の進行を食い止めるには、一体全体、どうすればいいだろうか?「わーわー騒ぐ」のである、という指摘。その通りです。しかも量も質も自分の等身大でOK。
ところが、これが意外とできないのだ。「波風を立てない」ことを美徳とする風潮。「曖昧な態度」を特徴とする国民性。「皆さんがそうしています」で思考停止するヤワさ。これらがマグマとなり立ちはだかるからだ。そして、最後の止めは「俺1人がどうこう言ったって社会が変わるわけでもないし」である。つまり、「わーわー騒ぐ」にはまだまだ勇気が必要なのだ。
私はこの壁を取り除くには「自立心」の醸成が欠かせないと視ている。この点、スポーツ界に「自立心」を重視する指導者が次々に現れているのは心強い。このことが社会全体の主流を占めることを願い、等身大でわーわー騒ぎたいと思う。これからも心強いメッセージをどしどし発信お願いいたします。

■想田和弘の「観察する日々」 について

ピースメーカーさん

「わーわー騒ぐ」だけでは騒音(ノイズ)にしかならない

「安倍政権は恐ろしい! 危険だ! ファシズムだ!!」と騒ぎまくるのは個人の表現の自由である。
しかし安倍政権を100%の悪として騒ぎまくるが、今の日本が直面している安全保障の問題に関して問われると、途端に借りてきた猫の様になり、「緊張緩和しかない。だけど難しいことは僕は市民だから、法律とか苦手だから、映画監督だから…」といった手口では、昔は通用したかもしれないが、今では何を騒いでも騒音(ノイズ)にしかならない。
そもそも、麻生氏の「ナチス発言」に「わーわー騒ぐ」人がいたにもかかわらず、時間が経つだけで賞味期限切れとなり、したがって問題がなかったかのように落ち着いてしまった理由を真剣に考えるべきだろう。
少し前の「みんなのこえ」に投稿した人のタイトルのように、「『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』という姿勢が、『進撃の自民』を阻止できなかった」のだ。

■鈴木邦男「愛国問答」 について

nonbiritosaさん(70才・男性・高知県)

132回・長くて暑い8月15日

読後なぜか、悲しくなってしまいました。あーあ、時代が変わった。旧左翼の人達はこれだからどうしようもないのです。
リベラルな考えを持つ人たちが意識の共有を築き、新たなうねりを起こすことは不可能なのでしょうか。マガジン9の読者が、その時小さいながらも、あっちこっちで、核になれればと。

■鈴木邦男「愛国問答」 について

クレヨン伯爵さん

もらい泣きしました(笑、っては申し訳ないけど)

もらい泣きしました鈴木さん(笑)。さぞお腹も煮えくり返ったでしょうが、どこまでも正論な鈴木さんの言葉とそのお背中に救われている日本人はここにも一人おりますので、負けないでください。
想田さんの「観察」も一言一句同感でした。「反面教師」だとか一休さんのトンチかよと思いますが、むしろ国民の反応のほうが、十年少し前の森喜朗首相の「寝ていてくれれば」などの発言に対するそれと比べると、戦慄すべき変わりような気もします。
外敵を作り内では分断を煽り、なんて統治のイロハにたやすく引っかかる、ただ声のでかい「リーダー」に導かれたい方が多いのでしょうか。戦前の人はこうして国を誤らせた、という歴史は学んだつもりですが、今も当時と驚くほど変わらない気がします。
と利口ぶって絶望しても始まらないので、適度にわーわー騒ぎつつ明るくマヌケに生きたいと思いますので執筆者と編集部の皆さん今後ともよろしくお願いします。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

櫻井孝さん(男性)

51 原発の廃炉について

私は原発に詳しくはありませんが、原発を廃炉にすることは不可能と思います。原発を廃炉にするためには、中間処分場、最終処分場(墓場)の建設が前提であり、それら一式を含めて原発を開始しなければならないのに、廃炉をしない前提で全国に建設してしまったのです。
福島だけで1万本近くの長い燃料棒があります。これを小さく分割して、安定容器に固化し、極めて深い地下に貯蔵するとしたら、どれほど巨大な地下構造物を建設しなければならないか、想像を絶する。また地震にも断層破壊、地熱、地下水に耐えられるか、建設に同意する自治体があるか。決してない。
またメルトダウンした燃料をどうやって処理するか。技術的に不可能です。難問だらけでとても費用の試算までたどり着けないでしょう。

■みんなのこえ について

平和を愛するゲーム・アニメおたくさん

前回投稿されたTassaさん(女性・海外)のご意見は、確かに平和主義者としては正論ですが…。

「原爆投下が戦略的には無意味で、実験を兼ねた戦後レジームを有利にするための威嚇だったことを、日本はもっと真剣に世界に訴えるべきだし、私もこれからそう言います」というご意見は確かに平和主義者としては正論ですが、従軍慰安婦問題などを引き起こした戦前の日本の軍国主義はナチスドイツと同じほどの完全悪だという風潮が進行している今、Tassaさんのご意見は「戦犯国民の歴史修正主義」として糾弾される可能性が強まっているのではないでしょうか?
第二次世界大戦の戦争犯罪の追及は、歴史に完全悪の概念を入り込ませ、完全悪に対抗する絶対善の肯定、「野蛮を殲滅する野蛮」の肯定、そして「正義の戦争」の肯定に帰結するかもしれません。世界人類が善悪の概念の奴隷であり続ける限り、21世紀もまた野蛮な世紀であり続けるでしょう。
とはいえ平和を主張する人間ほど、ほとんどが善悪という概念の奴隷であるという逆説が皮肉な現実なのですが。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(73才・男性・三重県)

憲法解釈変更で集団的自衛権行使可能とすることは脱法行為

歴代内閣法制局長官の言葉を紹介する。
1959年林修三長官「外国の領土に、外国を援助するために武力行使する点で集団的自衛権が認められるかと言えば、憲法に認められる自衛権の範囲に入らない」
1983年角田礼次郎長官「集団的自衛権の行使を憲法上認めたいという考え方を明確にしたいなら、憲法改正という手段をとらざるを得ない」
2004年秋山収長官「国家が国際法上にある権利を有するとしても、国内法でその権利の行使を制限することはありうる。法律論として特段問題はない」
2011年12月から本年8月8日まで内閣法制局長官を務めていた山本庸幸氏は、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する考え方について「法規範そのものが変わっていない中、解釈の変更で対応するのは非常に難しい。実現するには憲法改正が適切だろう」
以上の発言から見れば解釈改憲は脱法行為でインチキである。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(44才・男性・東京都)

交換経済について

世の中には資本主義経済の打倒を志向している方々もいらっしゃいます。しかし、資本主義経済を打倒して別の交換経済に移行したところで、交換経済である限りは必ず様々な不公正や矛盾が発生します。
交換経済では全く質的価値が違う財を、ある種強引に同じ価値のものと見做し交換します。例えば、人気プロ野球選手の使い古したグローブ1つと介護労働100時間を同じ価値のものと見做し交換します。しかも、そこに交換の媒体として貨幣が使用されると、質的価値が全く異なる様々な財が一つの数量的価値尺度(価格、賃金)にすべて一元化されてしまうので、様々な不公正や矛盾が発生してきます。分り易く言えば、すべての人間の人間的価値が一つの数学のテストの点数で決定されるようなものです。
また、資本主義経済には長所もあります。ゆえに資本主義経済を打倒するよりも、資本主義経済の短所を修正・改善、補完する事を考えた方が建設的だと個人的には思います。

 

  

※コメントは承認制です。
vol.395
8月21日から27日に届いたご意見から
」 に1件のコメント

  1. magazine9 より:

    今週のトップページでもお知らせしていますが、
    各コンテンツに直接コメントがつけられるようになりました。
    それに伴い、現行の「みんなのこえ」ページはいったんお休みとなります。
    連載コラム、インタビューなどへのご意見・ご感想は、各ページから直接どうぞ。
    それ以外のご意見についても現在検討中です。
    また、編集部へのお問い合わせは、
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