すごいことになってきた！！！！！！！！！！！

　もはや言うまでもないけど、前回もちょっと紹介した２月１９日の脱原発杉並デモ！
　本当に些細なキッカケから始まったこのデモが、とてつもないことになってきている。今回ばかりは単なる一参加者として関わっているんだが、準備の過程を見ていると、このあれよあれよと盛り上がっていく様子が完全にヤバすぎる！！！！！　前回このマガ９で紹介したときもすでに謎の盛り上がりが起こっていたが、その後２週間を経てその勢いは増す一方で、盛り上がりレベルも１０倍ほどになってきている感じだ。う～ん、このデモの企画がスタートしたころ、いったい誰がこんな事態を予想しただろうか…！

　すでに前回の途中経過報告で予想がつくと思うが、あの勢いのまま、いろんな人たちが思い思いに勝手な準備を進めまくり、すごいことになっている。フライヤーやポスターなんかも次々と登場してくる。突如、アニメオタク風のポスターが出てきたと思ったら、直後にハードコアパンクテイストのポスターが登場したり、挙句の果てにそんなポスターを老人が商店街に貼って歩いてたり…。宣伝も、バンドやＤＪなど、音楽系の連中の間で話題になってると思ったら、商店街で情報が回ったり、世界最強の老人ネットワークで拡散したり。とりあえず、もうメチャクチャ！！

噴火バージョン「脱原発杉並のロゴ。西荻窪のデザイナーの人が突然作ってきた！！」

　これまでの脱原発のデモやイベントなどって、もちろん相当いろんな人が関わってきたけど、なんだかんだいって若者が多かったり、ママさんたちの動きだったり、渋い重鎮クラスのデモだったり、色分けがあった。そこで横の繋がりでどんどん拡大していったりもしているけど、「よし、杉並でやろう！」っていう合言葉のおかげで、全ジャンルの人々が完全にゴチャゴチャになっている。もう完全に本物の「素人の乱」が出現したって感じ！　いやー、すごいすごい！！　もう、うちらお役御免だよ！

　さて、盛り上がりレベルってのはいくら書いても伝わらないと思うので、今日のところは当日に登場するであろうデモの隊列（ブロック）を紹介して、その雰囲気を感じてもらおう。もちろん、完全に有象無象の本物の素人の乱なので、ブロックの編成やアイデアが突如変わる可能性もある。とりあえず、現時点でっていうことで。

前代未聞！　カラオケカー！！

　今回の目玉のひとつに、カラオケカーがある。会議で提案されたときも拍手喝采！　おじいさんおばあさんなども「それはいいねえ！」と、大喜び！　なんと、ステージと化したトラックの荷台の上にカラオケセットが積まれ、日ごろスナックで鍛えた十八番を脱原発の思いを込めて熱唱！　町内会や商店街の忘年会を思わせるようなマイクの奪い合いの光景も見られる可能性大。これはすごいことになりそうだ！！　

世界最強！　チビッコ部隊ついに出現！

　今回の杉並デモでは、子供がいるママさんたちの活躍がすごい。放射能の影響を一番受けるのはガキんちょたち。「もう、冗談じゃない！」といろいろ計画を練っている模様。で、さらには父ちゃん母ちゃんたちだけじゃなく、保育士さんたちもやる気満々で準備中とのこと。ということで、なんと！！！　あの、街でよく見る、ガキんちょたちを満載したお散歩カートが１０台ぐらい登場するという！　これはすごい！！　そして、歩いて参加するチビッコたちも合わせて、大量の親子連れの参加者が予想される。なんと、前代未聞のオムツ交換カーも出現するとのこと。う～ん、これは心強い！！　

サウンドカーも登場！

　そう。もうチビッコやパパママ、老人などに押されまくって、影が薄くなってるんじゃないかっていうぐらいのサウンドカーだが、これまた実はほかに負けないぐらいの強力なメンツをそろえつつある。なんとかバンドカーとＤＪカーを２台出せることになり、サウンドデモ部隊も出現してしまう！！！　しかも、面白いのは、去年のように高円寺界隈のバンドっていう感じではなく、ほかの地域からも出たいっていうバンドが続出し、バラエティーに富んだ感じになっている。さらに深みを増したサウンドカー周辺でのデモ参加を考えてる人は、今のうちに出演者などを要チェックだ！！！！

　あ、そうそう。忘れちゃいけないのが、去年の「原発やめろデモ!!!!!」で、毎回デモ出発時の演奏で盛り上げてくれた、大熊ワタル率いるジンタらムータが今回はサウンドカー上で登場！　しかも、この大熊軍団、脱原発を訴えてるっていう理由で、謎の大きい力が働いて、来月の大仕事をキャンセルされたという！！！！！　しかも、そこで出された条件が、その大仕事までの間のデモ（要するにこのデモ）に出なければ許すという。う～ん、なんという！　しかし、そこはさすが。「そんな仕事より、デモを選ぶ！」と、仕事を蹴って参加を表明！！！！！　いやいや～、これには本当に感動した。
　う～ん、こりゃ、いよいよ盛り上がらないわけないね！！！！

オタクバージョン「気づいたら杉並在住の漫画家がこんなポスターを制作！」

闘う老人決死隊！

　いま、若い人たちが続々とデモに向かう中、ご老人達もウズウズしている。この世代は、戦後の大変な時期の日本を頑張って切り抜けてきただけあって、これまた大変な時期を迎えて「なんかしたい！」と思っている人も多いみたいだ。しかも、せっかく頑張ってきて、後はゆっくりと余生を楽しもうかと思っていると、高齢化社会がやってきて医療やら年金やらで不遇の目にあってくる。で、こんちきしょうと思って出来損ないのかわいい孫の頭でもなでてたら、今度は冥土の土産とばかりに原発が大爆発！　こりゃあもう、往年のカミナリ親父の復活とばかりに、怒らないわけがない。

　去年の脱原発デモなどは、割と若者が中心だったこともあり、いまいち本領を発揮し損ねていた感があった。が！　この杉並デモでは、「もう我慢ならん！」と立ち上がった、その中心の一角を占めているだけに、これは強力そうだ。ゲームだの携帯だのパソコンだので腰ぬけになっている我々の世代とはたくましさには格段の差がある。もうデモ隊の平均年齢が８０歳の雄姿の迫力といったら、もうだれもかなわない！　自分の子供ぐらいの世代の警察官が、高齢者への感謝の気持ちを忘れて、不用意にデモ規制なんかしようもんなら、しまいには「このバカタレ！」と固いゲンコツが警官の頭上に降り注いでしまう可能性も大きい！　うーん、強い！　Ｒ８０部隊結成！！！

　やい東電！　やい政府！　おまえら地獄へ道連れだ！！

（※本文中、不適切な発言があったことをお詫びいたします）

パンクバージョン「何を思ったのか、パンクロッカー労働組合にして素人の乱５号店店員のキク君が突如こんな激しいのを作ってしまった！」

絶叫！　嵐のシュプレヒコール軍団

　さて、そこでちょっとさびしい思いをしてるのが、無事定年退職して、子供も無事一人前に巣立って行き、退屈な思いをしているかつての学生運動の闘士たち、団塊世代！　さらには、かつての闘いに続けとばかりに悪を滅ぼし続ける若き運動家たち！　音楽だのアートだのと言ってる場合か、コラ！　今回の敵は未曽有の強力さだぞ！　…っていうあなたにおススメなのがこのブロック。

　あ、そういえば。原田アキラという、共産党の杉並区議のなかなかいいキャラのマヌケ青年もその一員だ。彼は今回のデモにもやたら熱心で、デモの話が始まった当初から積極的にいろいろやろうと活躍している。ところが、たまに会合などでやたらと熱弁をふるったりするんだが、あまりの有象無象ぶりのお陰で、軽くスルーされたりして、彼としては、なかなか思うようにいかない。それどころか「特定の政党の人は出しゃばんなくていいよ」などという声も出たりして、さびしい思いをしていた。で、ある時突然、さらにいろんなノリがゴチャマゼになって完全に収拾つかないのに耐えかねて、「もう、わけわからん！！！！！」と言い出し、「オレは原点に返ってシュプレヒコール隊に入る！」と、いきなり宣言！　どうやら、いろんな政党の人や地域の労働組合とか市民団体みたいな人たちの、オールドスクール隊に合流して盛り上げようっていうんだと思う。意外とこういう人も多い。
　おおっ、いいね！　やっぱりこういうデモっていうのは、自分のしっくりくるセンスでやるのが重要。変にほかのノリに合わせたりするんじゃなく、独自スタイルでやるのがいい。

　よっしゃ、こうなったらもう怖いもんなしだ！　赤旗を先頭に怒りのさわやかシュプレヒコールだ！！！！　社民党、共産党、元全共闘、元べ平連、新左翼、どいつもこいつも傍から見たら大した違いはありゃしねえ。ハチマキ締めて束になってシュプレヒコールだ！　細かいケンカもあるらしいが、そんなものは原発を始末するまでお預けだ！　社会運動全開スタイルが街頭を埋め尽くして、活動家の底力をみせてやろう！　キミもシュプレヒコール隊へ！　

（※本文中、不適切な発言があったことをお詫びいたします）

日本万歳！　右翼部隊！！！！

　このデモに参加を表明したり賛同したりしてる人の中には右翼っぽい人もちらほらいたりする。それもそのはず。彼らからしたら「世界で最も素晴らしいわれらの国＝日本」が、東電とかいう、どこの馬の骨かわからない企業の金もうけのおかげで台無しじゃあ、右翼としても黙っちゃいられない。ましてや我らの天皇陛下が病気で大変だってのに放射能をまき散らすなんて、コラー！！！！！！！！　不敬であるぞ、無礼者～！！！！　…って怒ってもおかしくはない。

　ま、他の社会問題を語るときは、右翼っていうのはたいていロクなことを言い出さないのだが、原発に関してはもうほぼ人類の敵、いや、全生物の敵なので、右翼の理屈で考えても普通に反原発だ。もう靖国神社あたりでデモの必勝祈願をしてから参加するぐらいの勢いでやってもらいたいね！！！！　うーん、大変だ大変だ！　ええいもう、こうなったらイチかバチかの勝てば官軍。錦の御旗を立てて、ついに日の丸ブロック出現か！？　右翼はただでさえ恐ろしい顔の人が多いので、恐ろしさは見せなくてもいいが、ほどほどに底力を見せてしまおう！！　よし！　阿佐ヶ谷駅前で桜吹雪を見せてくれ！

（※本文中、不適切な発言があったことをお詫びいたします）

未曾有のビジネスチャンス到来ブロック

　べらんめえ、こんちきしょう。てやんでえ、この死にぞこない。いくら杉並の田舎って言ったって、花の大江戸の端っこの端っこのそのまた端っこ。江戸の町人の魂を受け継ぐも受け継がねえも大騒ぎで、江戸の商人たあ、俺らもそのはしくれ。巷では商売って言やあ大阪みたいなことをぬかしやがるが、くいだおれだか道頓堀だかハナクソだか知らねえが、俺の目の黒えうちは、そうは問屋が卸さねえ。杉並商人の恐ろしさを知らしめてやる！　かかってきやがれ、このくたばりぞこない！

（※本文中、不適切な発言があったことをお詫びいたします）

　…と（？）、がんばってる商店主もたくさんいる。そんな商店主さんたちは、仕事があるのでなかなか店をほったらかしてデモにも行ってられない。そんなときに商売を通してデモにかかわるっていうのも、実は一つの参加方法。ちなみに、去年の４月の高円寺デモのときは、１５０００人も集まったので、デモ解散後は高円寺の飲食店は日曜の夜にも関わらず超満員のところだらけだった。今回の解散地の阿佐ヶ谷駅周辺も大繁盛は免れない（たぶん）。

　「ただの金もうけじゃねえか！」などと言ってはいけない。ミュージシャンが歌で表現したり、文筆家が文章で表現したりするのと同じように商売人は商売で表現するっていう手がある。デモ流れの人を快く受け入れてあげたり、店頭に脱原発サインを出してもいいし（超満員必至）、「デモおつかれさん」と一品つけるという江戸っ子の粋なところを見せてしまうっていう手もある。あるいは、デモコースの沿道に店がある人は、サンドイッチやおにぎり、コーヒーや缶ビールを売ってデモ参加者を喜ばせるっていう手もある。ちなみに、いつもデモコース上のコンビニは超満員で商品が完売するぐらい。でも、デモ参加者としても、どうせ杉並デモなんだから本社がどっか遠くにあるチェーン店より、地元の個人商店にお金を落としたいってもんだ。
よし、こうなったら、脱原発・ビッグビジネス到来！　春夏冬二升五合（あきないますます繁盛）ブロックの結成だ！　商売商売！！　へい、いらっしゃい！！

警察ブロック

　デモというと、交通整理やら警備やらでたくさんの警官が駆り出されてくる。でも、警官も人の子。脱原発警官だって大量にいるはず。世論調査でも７～８０％が「原発いらない」という結果が出ている以上、単純に考えたらデモの警備に来てる警官の中にも内心脱原発を叫びたい人もたくさんいると思う。ところが悲しいかな、仕事柄たとえ非番であってもあまり堂々とデモに参加するわけにはいかない。そんなジレンマを抱えている警官のアナタ。大丈夫！　形の上ではデモの警備をしながらも、気分はデモ参加者として、心の中で「原発いらねえ！」と叫んでみよう！！　で、もし勇気があれば、近くのデモ参加者に話しかけられた時などに、コッソリ「いや～、自分も原発はよくないと思いますよー。皆さん頑張ってね」みたいなことを言ってみよう！（←実際、こういう警官の人すごい多い）　そうすれば、もうキミは立派なデモ参加者！　デモの規制に躍起になる上司を見かけたら、心の底で「バーカ」と鼻で笑っておこう。

　さてさて、そんなことばかり言っていて、もうキリがない。適当に書いてきたが、ともかく言いたいことは、本当にいろんな人たちが人として「原発いらないよ」と思って動き出しつつあるってことだ。立場やセンスも考え方も微妙に違う人らがムチャクチャに集まって、一つの行動ができたらこんな強いものはない。しかも、この杉並という超ローカルなところで巻き起こってしまうのがすごい。こんなデモが巻き起こってしまったら、もうほかの地域の人たちも「杉並ずるい！」「うらやましい！」「自分らもやりたい！！」と、思うに違いない。そうやっていろんな人が声を上げ始めたら、確実に世の中いい方向に行く（というか、すでにもうどんどん変わってる）。

　あと、杉並の人たちが中心で動いているとはいえ、もちろん他のエリアの人も大歓迎。住んでる人以外にも、働いてる人、よく遊びに来る人、飲み歩いてる人、昔住んでた人、縁もゆかりもないけどなんだか気になる人、まったく興味がない人などなど…。むやみに集まってしまおう！

　やっぱり、つべこべ言ってても本当にキリがない。

　歴史を目撃してしまうのは、まさにこの日！　２月１９日！　午後１時に蚕糸の森公園へ！！

ほのぼのバージョン「こんなポスターもあり！　う～ん、いいねこの平和な感じ！！」

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