福島第一原発の事故後、「脱原発」へと舵を切ったドイツ。その決定過程において重要な役割を果たしたのが、メルケル首相の主導で設置された「ドイツ・安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」。さまざまな分野の有識者らが原発について、エネルギー問題について意見を交わし、報告書にまとめて提出した内容は、メルケル首相の決断に大きな影響を及ぼしたといいます。倫理委員会のメンバーの1人である政治学者のミランダ・シュラーズさんに、ドイツの「脱原発」について、そして日本について、さまざまな視点からお話しいただきました。
1963年アメリカ生まれ。コーネル大学で生命科学を学び、ワシントン大学で教養学士、ミシガン大学において比較政治学で修士号取得。ハーバード大学、ユトレヒト大学、慶応大学、中央大学、立教大学の客員研究員および客員教授、メリーランド州立大学教授を経て現在ベルリン自由大学教授・環境政策研究所所長。著書に『ドイツは脱原発を選んだ』(岩波ブックレット)、『女性が政治を変えるとき—議員・市長・知事の経験』(岩波書店、五十嵐暁郎共著)、編訳書に『ドイツ脱原発倫理委員会報告—社会共同によるエネルギーシフトの道すじ』(大月書店、吉田文和共編訳)がある。
ドイツの「脱原発」を支えた「倫理委員会」
編集部
ミランダさんが現在暮らしておられるドイツでは、政府が福島第一原発事故の約1か月後に、2022年までに完全な「脱原発」を達成するとの方針を表明しました。その決定に大きな影響を与えたのが、メルケル首相によって設置された「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」の議論だったといいます。「倫理的に脱原発を選択した」というメッセージは、私たちにはある意味とても新鮮で、衝撃を受けるものでした。ミランダさんもそのメンバーの1人でいらっしゃいましたが、他の顔ぶれはどんな方たちだったのですか?
ミランダ
共同委員長を務めたのが、元国連環境計画事務局長のクラウス・テプファーさん。ドイツではチェルノブイリ原発事故の後に初めて「環境省」ができたのですが、その初代大臣が彼です。もう一人の共同委員長のマティアス・クライナーさんは、環境問題の研究機関であるドイツ研究振興協会(DFG)の代表。その他、プロテスタント司教とカトリック枢機卿もメンバーでした。プロテスタントもカトリックもどちらも1970年代には原子力というのは、倫理的な問題のある技術である、というペーパーを書いて出しています。また、ドイツの一番大きな化学メーカー「BASF」の取締役は、電気をたくさん使う企業の代表として選ばれていました。他にもドイツの代表的な政党、CDU/CSU、SPD、FDPなどの元大臣や政治家、消費者問題の専門家などもメンバーに入っていましたが、「緑の党」の政治家はいませんでした。ウルリッヒ・ベックというミュンヘン大学の社会学部教授だった人は、80年代にリスク社会学についての本を著して、リスクと技術の関係について論理的に論じた方です。
このように、政治家や企業家、社会学者や哲学者、経済学者など、いろんな立場を代表する方たちが選ばれていました。
誰がどんな理由で選ばれたのかということは明らかにされていませんが、原子力関連の企業関係者が1人もいなかったというのは重要な点ですね。あと、NGOからの参加者もいなかった。これも意図してそうしたのだと思います。
編集部
企業関係者がいないというのはわかりますが、NGOも? 緑の党の政治家がいないのも意外ですね。
ミランダ
緑の党に近い方は、呼ばれたけれど断ったと聞きました。企業関係者はやはり、自分の企業の利益を考えがちだから。NGOは、何らかの強いイデオロギー的な立場を持っている方が多いからではないでしょうか。やはり、会として最終的に「統一の立場」を作らなくてはならない、という目標がありましたから、「絶対反対」「絶対賛成」という両極端な立場の人はメンバーには入れないようにしたんだと思います。
編集部
ミランダさんご自身は、なぜ選ばれたのだと思われますか?
ミランダ
わかりませんが、地球温暖化やエネルギーの問題を昔からやっているということ、アメリカ出身でアメリカの事情がわかるということに加えて、福島での事故の当事者国である日本との関係が深いということもあったのかもしれません。委員会での議論の中でも、日本で事故が起こった背景はどのようなものか、ドイツで同じような事故は起こりうるのかといった議論をかなりやりました。
編集部
そして、その議論を通じてまとめられた倫理委員会の報告書(※1)が、政府に対しても大きな影響力を持ったわけですよね。ひるがえって日本では、例えば震災後に復興に向けた指針策定のための議論を行う場として「東日本大震災復興構想会議」が設置されましたが、そこでの議論はメディアでもほとんど取り上げられず、政策決定にもほとんど活かされることがなかったように思います。この違いはどこから来るのでしょう?
ミランダ
ドイツにはもともと「アンケート委員会」という仕組みがあります(※2)。憲法や地球環境保護など、複雑で重要なテーマについてさまざまな観点から議論し、議会に勧告を行うのですが、この勧告は一定の影響力を持っています。特に「このテーマは重要だ」と国民的なコンセンサスが取れているようなテーマでの報告書は、政策にかなり影響を与えますね。
ただ、今回の倫理委員会の報告書に関して言えば、一番大きかったのはメルケル首相が「倫理委員会の報告書が出るまで(脱原発に関する)判断を保留する」と明言したことです。あの発言がなければ、そこまでは大きい影響力を持たなかったかもしれません。メディアもその発言を受けて議論の流れをフォローし続け、新聞やテレビに倫理委員会に関するニュースが継続的に掲載されていたんです。
※1 報告書の内容:
・原子力発電所の安全性は高くても、事故の可能性はゼロではない。
・原子力の事故が起きた場合は他のどんなエネルギー源よりも危険である。
・次の世代に廃棄物処理などを残すのは倫理的問題がある。
・原子力より安全なエネルギー源がある。
・地球温暖化問題もあるので、化石燃料を使うことは解決策ではない
・再生可能エネルギー普及とエネルギー効率性政策で原子力を段階的にゼロにしていくことは将来の経済のためにも大きなチャンスになる。
※2 アンケート委員会(Enquete-Kommission)…ドイツの連邦議会に設置される委員会。連邦議会の付託を受け、特定のテーマについて技術的、経済的、社会的な観点からの情報収集・検討評価を行う。近年では、「憲法改革」「遺伝子技術」「地球環境保護」などをテーマにアンケート委員会が設置されている。
編集部
その報道を受け止める市民の側も、もともと原発の問題についての関心が高かったのでしょうか?
ミランダ
そうですね。もともとドイツ社会では原発の是非についての議論が長く続いていて、そこにさらに福島での事故が大きなインパクトを与えた。原発推進派も脱原発派も、倫理委員会が政府にどういう勧告をするか、関心を持って見ていたと思います。
編集部
原発についての議論が以前からあったというのは、やはりチェルノブイリの事故の影響が大きいのでしょうか?
ミランダ
それ以前から議論はありましたが、やはりチェルノブイリの影響は大きかったですね。「あんなに危ない事故の可能性があるんだから原発はもうやめよう」という人たちと、「あれはソ連(当時)だからであってドイツであんな事故はあり得ない」という人たちの間で、激しい議論が巻き起こりました。やはり、放射性物質がヨーロッパまで達していたこと、そして一歩間違えばさらに大きな事故になって、ヨーロッパはもう人が住めなくなるくらい汚染されていたかもしれないという危険性を多くの人が認識していたからだと思います。
メルケル首相のリーダーシップと「緑の党」
編集部
倫理委員会の報告書が大きな影響力を持ったのは、メルケル首相の発言が大きかったとのことですが、外から見ていても彼女は、非常にリーダーシップのある政治家のように思えます。危機的な状況にも何度も陥ったEUを牽引しているのも彼女だろうし、シリアに対するアメリカの軍事介入について、いち早くドイツは、軍事作戦に参加する意思がないことを、メルケルさん自ら言明しました。ここ数年、世界で最も影響力の強い女性のナンバーワンは、メルケルさんですね。つい先日行われた、選挙でもメルケルさんの三選が決まったということですから、国民の支持も厚いのでしょう。
ミランダ
メルケルさんは、世界で一番強い女性ではないかしら。政治のポジションもけっこう保守的ですけれども、ドイツの保守は日本の保守と全然違います。アメリカの民主党より左かもしれません。だから一応保守党のリーダーなんですけれども、それは「ドイツの保守」という意味です。そこをまず、押さえておいてください。
それにメルケルさんはもともと物理学者ですし、環境大臣の経験もあって、地球温暖化の問題や酸性雨の問題、いろんな環境問題を細かく研究してましたし、原子力の問題にも詳しい。私も何度か会ったことがありますが、びっくりするくらい専門的な質問をされました。もちろんチェルノブイリや福島の事故についてもよく知っていますし、原子力のいい点、悪い点の両方を見ている人だと思います。
しかし、それより何より彼女は「政治家」として強い人なんですよね。個人的に原子力をどう考えているかではなくて、世論の強い「原発反対」の声を聞いて、脱原発を進めるしかないと決意したのだと思います。
編集部
福島の事故が起こる前年には、むしろ原発の稼働期間を延長させることを決定したりと、ドイツの脱原発を後退させたという見方もありましたね。
ミランダ
そうです。ドイツは地球温暖化問題にも非常に関心の強い国で、以前はメルケル首相もそれをメインイシューとして掲げていました。温暖化ガス削減の高い目標を実現するために、脱原発の方向性は保つけれどその実行までの期間は延長を認めたわけで、それに対しては批判も多かったです。
しかし、福島の事故を経た後は、明確に「脱原発」を打ち出しました。それまで彼女を強く批判してきた野党の緑の党が主張していたことを、そのまま自分の政策として打ち出したわけで、そういうところもやはり「政治家」としてのノウハウのある人だと思いますね。
編集部
しかし、いくらメルケル首相にリーダーシップがあっても、それだけでは政治は動きませんよね。もちろん国民の脱原発を求める声が強かったということもあるのでしょうか。日本だと誰が首相になっても、トップダウンで脱原発を言ったところで、つぶされてしまう、という社会のシステムがあります。
ミランダ
ドイツも、やっぱり最初はボトムアップから「脱原発」の声は上がっていきました。地方の住民運動や市民運動から反対の声が出てきて、反対だけではなくて、新しいアイディアも出てきました。トップダウンになるまではやっぱり、いろんな変化も必要だったのです。そのような中から出てきた、緑の党の誕生は、本当に大きい意味を持っていたと思います。
緑の党は、1970年代に平和、核廃絶と脱原発、女性の権利獲得という三つのイシューから生まれた政党なのですが、その誕生がドイツの政治に与えた影響はとても大きかったと思います。与党になるほどの支持拡大には至らなくても、他の政党が緑の党の支持層を取り込もうとして、環境や平和の問題に取り組むようになった。緑の党が誕生したことで、多くの政党の政治的なポジションが徐々に変わっていったんです。
例えば脱原発についても、緑の党の誕生当時、それに賛同している政党はほとんどありませんでした。しかし、チェルノブイリの事故などを経て、他の政党も徐々に、何年もかけて「脱原発」を自分たちの政治イシューに掲げるようになっていくわけです。他の環境問題などを見ても、同じような傾向がありますね。
日本はどんな「国としてのビジョン」を掲げるのか
編集部
さて、ドイツはそうして「脱原発」を打ち出したわけですが、もちろんヨーロッパすべてがそうではありません。フランスはよく知られているように原発推進の姿勢を崩さず、チェコやポーランドなど東ヨーロッパ諸国も、ロシアへの天然ガス依存の状況を変えるために原発を利用していくと打ち出しています。今年6月に安倍首相がポーランドを訪れた際には、原発輸出を「セールス」したと報じられました。
ミランダ
東ヨーロッパ諸国が本当に原発を推進していくのかは現時点ではわかりません。ポーランドなども自然エネルギーが新しいビジネスとして注目を集め始めていますし、ご存じのとおり原発を動かしていくにも実は莫大なお金がかかりますから、だったら自然エネルギーの方向へ向かおうとする可能性もあるのではないかと思います。
ただ、いずれにしてもフランスや日本の原発輸出には、私はすごく倫理的な問題があると考えています。安全基準などに関しても、世界共通の基準がまだできていない状況ですし、特に福島の問題が収束していない今、日本が輸出に踏み切るというのは…。
編集部
本当に恥ずかしいと思います。本来なら、福島の事故があって、そして今、日本では原発が一基も稼働していない。もちろん、化石燃料に頼っているという問題はあるけれど、特に事故直後は節電意識も高まっていたし、原発なしでもなんとかやれている状態が続いている。本来なら国のリーダーがそのことを強調して、「日本は今、脱原発を実現できている。将来に向けてもその方向に進んでいく」といった宣言をしたほうが、国際社会からも尊敬を得られるのでは? と思うのですが。
ミランダ
そう、おっしゃるように「原発ゼロ」がこれだけ長く続いているわけですから、脱原発が可能だということは明確になっていると思うのですが…私が今、日本を見ていてすごく残念だと思うのは、「フクシマ後」を、チャンスにできていないことです。もちろん危機は危機ですし、それは非常に困難な、大変なものでしょう。でも、そこから学んで、新しいビジョンを打ち出していくことが本来ならできるはずなのに、そうなっていない。
1970~80年代くらいの日本は、世界でも存在感のある国でした。そして、その当時の日本が持っていたビジョンは「豊かになる」ことだった。でも、今は日本が国として持っているビジョンがなんなのか、今ひとつはっきりしないのです。
編集部
そうした「ビジョン」を確立していくという考え方がそもそも政治の場にないのかもしれません。長期的な視野に立って、この国がどうあるべきなのかを議論していくとか…。ドイツではそうした考え方は一般的ですか?
ミランダ
100年、200年先までとは言いませんが、例えば50年くらい先を見て、今このやり方を変えないと将来が大変だとか、国の将来のために教育やインフラに投資しようとか、先を見て政策を立てないとダメだという考え方はかなり浸透している気がしますね。ただ、今の南ヨーロッパなどを見ていても思うのですが、国というのは経済的に落ちてくると、短期的なことだけを考えがちになるのかもしれません。日本もずっと経済的な問題が続いていて、周辺諸国の脅威みたいなことも言われる中で、どうしたらいいかわからない、昔の、安定していた時代に戻りたいというような気持ちがあるんじゃないでしょうか。
編集部
そうした流れの一つに今の憲法改定議論もあるのだと思いますが、ミランダさんはこの動きをどう見ておられますか?
ミランダ
まず、表現の自由を定めた憲法21条を変えようという動きがあることを懸念しています。表現の自由に制限をかけるというのは、民主主義の危機ではないでしょうか。
あとはやはり9条の問題ですね。ドイツは日本と同じ敗戦国ながら軍隊を持っていて、NATOにも参加していますけど、それが許されているのには、西ドイツ首相だったヴィリー・ブラントがユダヤ人ゲットー跡地で跪いて謝罪したように、首相などが何度も周辺国に対して謝罪を続けてきたことが大きいと思います。今日本が憲法9条を変えるというときに、周辺諸国がそれをどう見るかはちょっと心配ですね。
編集部
敗戦の後、一度9条をつくって「もう侵略はしません」と言ったからもういいでしょ、なのか、持続的に過去の歴史を引き受けていくのか…。戦争の問題だけではなく原発についても、そのどちらの方向に向かうのか、それが今問われているのかもしれないですね。今日は長い時間、ありがとうございました。
(構成・写真/仲藤里美)
ドイツで釈然としないことは、イスラエルに源潜を売ってること。しかもバーゲンプライスで!脱原発で謝罪したからって、それでいいのか?
早々のコメントありがとうございます! そう、ドイツのすべてが素晴らしい! わけではもちろんないのですが、それでもトップが「脱原発」をきちんと表明したこと、そして政治の場に「倫理」という言葉が取り入れられていることなど、いいなあと思うところはたくさんあるので、そこからはぜひ学びを得たい。〈「フクシマ後」をチャンスにできていない〉のは、政府だけではなく私たち市民もじゃないか、という気がしています。
脱原発を決めたメルケル首相が再選されて喜ばしいと言ったら、でもかなりの保守だぜ、と批判されたことがありましたが、ドイツの保守はアメリカの民主党より左だなんて、ドイツって一体どんな国なんでしょう? <「フクシマ後」をチャンスにできていない>日本とは全く異質な国のようです。あんなリーダーシップのある女性首相が出るくらいですものね。
世界が目指す自然エネルギー源は水資源と思います。
ドイツや日本ではこのような取り組みが必要と思います。
脱原発には、具体的発電装置が必要です。
発電効率の高い水力発電が開発されました。
従来の高効率の水力発電は、水圧で水を噴射する、水の押す力で発電させていました。
新しい発想の水力発電は、水の落下する引く力で発電させる装置です。
先ずは、千葉県で毎年開催される、「持続可能社会の実現」を目指す「エコメッセ2013inちば」に出展実演したモーメントパワー発電試作装置の動画を見て下さい。
ユーチューブ
http://www.youtube.com/watch?v=yb0Sr0wenCU
ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21944194
この装置、高さ2m(水の落差)、水量毎秒約150cc程度で発電させています。
上部と下部に自転車用ハブモーター付き前輪を付け、更に脇にリムを取り付けベルトで、改造した手回し発電機を回し合計4台の発電機で発電させます。
手回し発電機の発電能力は、ハブモーターよりかなり高いです。
ハブモーターでは点灯させる事が出来無いLED12個付きのスタンドを1発電機で6台も点灯させる事が出来ます。{市販品100V 3Wアダプター付き(12V100mmA用)}
また、100円ショップで販売しているLED9個付きのライトを30個以上点灯させる事が出来ます。
出展に取り組んだ本装置は、少量の水を使用して、手回し発電機を改良した発電でLED12個付きのスタンドを6台とLED9個付きのライトを30台、ハブモーターで自転車用ライト1台を点灯させました。
まだこの装置はロスが大きく、改良する事で能力を上げる事が出来ます。
この装置、大きなダムを作る事無くシンプルで低コスト、小さな物から大きな物まで作る事が出来ます。
この様に、発電効率の高い水力発電が誕生した事は、日本国に自給出来る持続可能自然エネルギーを生み出す豊かな自然環境が出来た事になります。
豊かな自然環境とは。
山岳地帯が多く、一年を通じて雨が降る国土です。日本列島の年平均降水量は約1,750mmあり、降水量に日本の国土面積38万km2をかけた6,600億m3の年間降雨量と日本国全土に存在する湧水のある環境です。
この沢山ある水が日本の自給出来るエネルギー源の根拠となる水資源です。
循環の仕組み。
高所に降る雨が集まる水や湧水より位置エネルギーで発電します。
高地から順に地下に貯水し計画的に発電すれば最終平野部の大洪水を無くす治水が出来ます。
発電した電気を使用して水の電気分解をして水素を得ます。
得た水素を使用した燃料電池や水素を車両、船舶、飛行機等の動力源にします。
使用した水素は水に帰り海に戻ります。
この繰り返しは永久に続きます。
「エコメッセ2013inちば」に出展して感じました。
毎年、進化していますね。楽しみで来ていますよ。と声をかけてくれる人やこんな所に取り付け出来ないかとたずねる人や見ているだけで楽しいずっと見ていたい。
エコで大変夢のある話ですね。早く製品にしてほしい。製品になっていたら購入するのにとかいろいろの意見が有りました。
個人の開発には限界が有ります。
安定した持続可能エネルギーを得る基本の装置になると考えます。特許とは関係なく、出来るだけ多くの人に見て検証して頂き、世界中の人でより良い改良、より良い研究開発が進み、より良い使用例がより早く広がって行く事を願っています。
理由
地球環境破壊がここまでに至った最大の原因は、化石燃料依存により起きたCO2による地球温暖化に有ると考えます。
また、化石燃料から変換しようとしている原子力発電に付いても様々な問題点が有り、このままの状態で持続可能な社会を作るにはあまりにもリスクが大きく問題であると考えます。
最も取り組まなければ成らないエネルギー源は水資源と考えました。
世界中がここ数十年間、化石燃料をエネルギーとして使用して来た為に大量のCO2を排出し、地球温暖化を招き、大量の氷河や氷が融け出しました。
しかし、世界の現実は、各国が更なる経済発展を目指し化石燃料に依存し多くのCO2の排出をしています。
現状の経済活動で現状の変わりゆく地球環境の変化を早く直す事が出来なければ、結果として、人間の思う地球環境と地球自体の心地よい環境とは全く違う物になってしまいます。
地球が地球環境自体に合わなくなれば人間の思いとは別に何時、如何なる時に地球に合った据わりの良い環境に変動するかわかりません。
東日本で起きた、地震や津波被害、各国で起きる水害、水没が懸念される国ツバル、大型化する台風、トルネード、雷等の様に世界各国で大きな災害が起きています。
この自然災害は水の持つエネルギーの大きさを示しています。(水は、水素と酸素の単純な化合物質で、電気により分解できる事や、エネルギーを蓄える事、固体、液体、水蒸気、気体と自由に形を変え、様々な形でエネルギーを発しながら常に地球上を循環しています。)
それだけではなく、地球外のエネルギー、月の引力で毎日起きる潮の満ち引で動く海水、この大量に増えた海水のエネルギーがプレートや地殻に変動を起こさないか、氷河が溶けて地圧が下がったプレートや地殻に変動を起こさないか心配な点があります。
地球に変動が起きれば、その変動の大小によっては有りますが人々が大切にしてきた物を失い、未来を失い、結果として、どれだけの生命がこの地球上に生き残れるのか心配です。
この融け出した水は、二度と人工的に元の氷や氷河にする事は出来ません。
そこで、考えられる事は流体となった水を固定する事です。
その方法としては、陸地の地下に貯水をする方法です。
高地から順に地下に貯水し計画的に発電すれば最終平野部の大洪水を無くす治水が出来ます。
地下に貯水する構築物の費用は、エネルギーを得る事で償却して行けます。
持続可能社会を作る為に、最大に必要な事は水の惑星地球の水の管理、治水をする事が必要であると考えます。
最後に。
この小さな装置でも{100V 3Wアダプター付き(12V100mmA用)}でも30個程度のスタンドが付きます。アフリカや東南アジア等、発展途上国の子供達の夜間勉強の電気になり、ネットで世界中が繋がり前進できればと考えます。
WWFの様な発展途上国支援組織に繋がり、少しでも動き出す事を期待しています。