「ピース・ミュージック」をやらないでいい沖縄に
編集部
さて、最後に今後について。今年、ピース・ミュージック・フェスタ! 開催の予定はないんですか?
伊丹
宜野湾で頑張っちゃったから、赤字がすごいんやけど(笑)、だからって腰砕けになるんじゃなくて、規模は小さくていいからやりたいなとは思ってる。辺野古の浜でやっぱりやりたいね。私は活動家ではないし、音楽っていうものを通じてしか何もできないから。
こないだ辺野古に行ったときは、「もう基地は建たない、よかったね」っていうフェスタができたらいいのになあ、っていう話をみんなとしたんだけど。結局、私らは本当はこんなことがしたいわけじゃないのに、「やらないとあかん」って思ってやってるわけやから。「ピース・ミュージック」なんてやらないでいい沖縄があるのが一番いいよね、って。
編集部
それも多分「子どもや孫の代にこうあってほしい社会」ですよね。
伊丹
そうやね。・・・ちょっと前、娘のそらの誕生日やったの。それで、朝起きて「なんか好きなもの買ってあげる」って言ったら、「ママ、お空って買えるの? お空買ってちょうだい」って言うのね。小学校に入って、いろいろモノもわかってしっかりしてきてたのに、突然。「なんで?」って言ったら、「お空をママが買ってくれたら、もう飛行機は飛ばないでしょう。うるさくないでしょう」って。・・・あれは、ホロッと来たなあ(笑)。
キャンプ・シュワブ陸上部への移設案浮上など、
揺れ動き続ける普天間基地問題。
そもそも、なぜ「基地返還」ではなく「移転」なのか?
次の世代に私たちが残したいのは、どんな社会なのか。
沖縄でも、それ以外でも、1人ひとりが改めて考えてみるべき時です。
伊丹さん、ありがとうございました!
なお、今回のインタビューは、高円寺「素人の乱 セピア」に場所を提供いただきました。
あわせてお礼申し上げます。
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ピース・ミュージック・フェスタ! のホームページでは、
売り上げの一部が活動費となるオフィシャルTシャツの販売や、
カンパの受付も。今年のフェスタ実現のために、ぜひチェック!