映画、テレビ、舞台と幅広く活躍してきた女優の木内みどりさん。
3・11以降は、脱原発についても積極的に活動しています。
脱原発への思いや憲法のこと、政治や社会参加についてなど、
日々の暮らしや活動のなかで感じていること、気になっていることを
「本音」で綴っていただきます。不定期連載でお届けします。
第36回
参院選終わって都知事選、2016の夏
みなさま、お元気でしょうか。参議院議員選挙、おつかれさまでした。
この人を国会に送りたい! と思い応援しました三宅洋平さん、25万票で落選。
が、めげてはいません。コツコツコツコツ信じる道を歩くのみ。
と、息つく暇なく休む暇なく展開している、都知事選。
7月31日、投票日、20:00過ぎたら開票。
現在(7月25日夕方)の状況。
過去最多の21人が立候補した東京都知事選(31日投開票)について、朝日新聞社は23、24の両日、都内の有権者に電話調査し、取材で得た情報とあわせて情勢を探った。元防衛相の小池百合子氏が優勢で、元総務相の増田寛也氏が追っている。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は苦戦している。投票態度を明らかにしていない人は4割おり、情勢は変わる可能性がある。
投票態度を明らかにした人を分析したところ、前自民党衆院議員の小池氏は、党に出していた推薦依頼を取り下げて立候補したが、自民支持層の5割強の支持を得て、無党派層も5割弱を取り込む。年代別では、30、40代と60代の支持の厚さが目立つ。
(朝日新聞 7月25日配信)
と、こう報道されているのですが、どうなのでしょうか?
だって、この調査、
〈調査方法〉 23、24の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、東京都内の有権者を対象に調査した。有権者がいる世帯と判明した番号は2572件、有効回答は1606人。回答率は62%。
固定電話があって、それに出られる2572人にかけて、回答してくれた人は1606人…というのだけれど、こんな調査でどの候補が優勢かなんて報道しないでほしい。
だって、わたしの家にだって固定電話はあるけれど使わないし、たまにかかってきてもお墓とかマンション証券会社のお誘いばかりでうるさいから、電話機そのものを棚の引き出しに隠し入れてるくらいです。
「固定電話」にかかってきた「知り合いでもない人」と話した人1606人を、東京都民の有権者、1,127万人の代表としないでほしい。
東京都の有権者数は、11,274,080人(平成28年7月13日時点)。半数が投票に行ったとして563万人。創価学会の公式会員数は全国で827万世帯。そのうち有権者がどれだけ東京にいるのかわかりませんが、創価学会の方々で公明党に批判的な人が増え続けているようですし、小池百合子候補への嫌悪を表明されている方も多いし…。どの候補が優勢か、現実にどうなのかは開票してみなくてはわからない。
なんとしても「小池百合子都知事」や「増田寛也都知事」誕生にならないように。じりじりする、落ち着かない時間を過ごしています。
「女優 木内みどり」
仕事しています。
●ドイツ同時代演劇リーディング・シリーズ
「ROCCO DASOW ロッコ・ダーソウ」
7月30日(土)、31日(日)。
東京・ドイツ文化会館ホールです。
ぜひ、いらしてください。
●Webラジオ「市民のための自由なラジオ LIGHT UP!」
「木内みどりの指差し確認」
ゲスト落合恵子さん
メディアでも騒がれた都知事選ですが、どうしても日本の選挙は「イメージ」ばかりが優先されてしまい、各候補者の政策をじっくり考えたり、比較したりする機会が足りないような気がします。地方議会選挙は、自分の暮らしに直結する大事な選択。まだ投票態度を明らかにしていない人もいるということで、どうなるかは当日までわかりませんが、「自分ごと」として、表面的なイメージだけでなく、各候補者これまでの活動やあげている政策をしっかり見極めて投票に向かいたいと思います。