木内みどりの「発熱中!」

映画、テレビ、舞台と幅広く活躍してきた女優の木内みどりさん。
3・11以降は、脱原発についても積極的に活動しています。
脱原発への思いや憲法のこと、政治や社会参加についてなど、
日々の暮らしや活動のなかで感じていること、気になっていることを
「本音」で綴っていただきます。不定期連載でお届けします。

第31回

リトアニアの政治家は素敵

 夫・水野誠一が日本リトアニア友好協会の会長をしている関係で、わたしもリトアニアから来日される方々とお会いしたり、リトアニアに行ったりすることがあります。そんな時にいつも感じるのは、リトアニアの文化の深さと政治家の人たちが素敵だということです。
 首相、議長、大臣、議員、市長、区長、町長、みなさんどなたもクリエイティブなのです。作曲家だったりピアニストだったり、トランペット演奏家、作家、詩人だったりします。政治家二世、政治家の子どもが親の地盤を受け継いで楽に政治家になるなどとということは、ほぼゼロだそうです。

 今朝、来日されたリトアニア共和国国会議長は、H.E. Mrs.Loreta Grauzinieneさんという女性でした。ディナーの席が真ん前でしたから親しくお話しすることができました。
 「リトアニアの政治家の方々はみなさんクリエイティブ、アーチストが多いですよね」と言うと、ニッコリされて「様々な才能の人がいた方が、多様な政府ができますからね」って。「リトアニアの方々はみなさん、詩を作ることが好きなんですって?」と訊いたら「そう、誰もが詩を書きます。特に若い人たちは自分の考えを整理し表すことが大切ですから」。誰でも投稿できる「詩」のウェブサイトがあって、巨大で活発だそうです。なんだか羨ましい国です。

 議長は明後日、日本国政府首相と会談される予定だそうです。
 日本国政府の首相はあの人な訳で、ううぅ、ちょっと、恥ずかしい…。

写真は、気さくな議長さんと。

 

  

※コメントは承認制です。
第31回 リトアニアの政治家は素敵」 に2件のコメント

  1. magazine9 より:

    さまざまな人が暮らす社会をまとめる政治家には、教養、想像力、センスや懐の深さなどが求められるはずですよね。だからこそ、リトアニアには多様な才能の人が集まっているのでしょうか。一方、日本では政治家は子どもの「憧れの職業」にはならない存在ですが…。

  2. Yukiko Uenosono より:

    みどりさん、3月11日新宿ロフトプラスワンで、久しぶりでお会いできたうえのそのです。みどりさんいろいろな面でご活躍ですね。
    みどりさんは、リトアニアにも行ってらしたし、リトアニアの方とも交流もあり、さらに今年リトアニアの女性政治家も来日してたのですね。
    東京、朝日、毎日新聞に載ってましたか?
    私は昨夏、フィンランドの首都ヘルシンキからフィンランドィア航空で、リトアニアに飛び、バスでリトアニアの首都やカウナス(戦時下杉原千畝が領事館をしていて、ユダヤ人のため、6000枚くらいの日本を通過するときのビザを書き、日本の外務省からは、戦後も当時の職員名簿からはずされ、しかし戦後イスラエルの高官となった人々から、私たちがこうして在るのは、通過ビザを書いてくださた千畝氏のおかげと

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木内みどり

木内みどり(きうち みどり): 女優。’65年劇団四季に入団。初主演ドラマ「日本の幸福」(’67/NTV)、「安ベエの海」(’69/TBS)、「いちばん星」(’77/NHK)、「看護婦日記」(’83/TBS)など多数出演。映画は、三島由紀夫原作『潮騒』(’71/森谷司郎)、『死の棘』(’90/小栗康平)、『大病人』(’93/伊丹十三)、『陽だまりの彼女』(’14/三木孝浩)、『0.5ミリ』(’14/安藤桃子)など話題作に出演。コミカルなキャラクターから重厚感あふれる役柄まで幅広く演じている。3・11以降、脱原発集会の司会などを引き受け積極的に活動。twitterでも発信中→水野木内みどり@kiuchi_midori

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