こんにちは。
春ですねー。最近、道ばたで咲いている花を見るたびにミツバチを探してしまうようになりました。
グリーンピースで、ミツバチを守るためのキャンペーン「bee my friend(ビー・マイ・フレンド)」をはじめたのがそのきっかけですが、ミツバチの役割を知れば知るほど、その生態に興味がわいてきます。
前々回のカエルの公式でもご紹介しましたが、ミツバチはとっても大事な存在です。ミツバチは、花から花へと移り、花粉を運び、私たちの食べる農作物の生産を世界中で支えてくれているのです。
しかし、農業の大事なパートナーのミツバチが、今世紀に入ってから、大量に姿を消しはじめてしまいました。
2007年には、北半球のミツバチの1/4がいなくなったといわれています。その原因の一つが「ネオニコチノイド系農薬」と称され、植物に浸み込むという特徴を持つ毒性の強い農薬です。
ヨーロッパでは農業を守るためにハチを保護する決定をし、2013年の12月からネオニコチノイド系農薬の暫定的に規制が始まりましたが、日本ではいまでも大量に使われています。
日本もミツバチに受粉を頼る農産物が多いので、ひとごとではありません。
オンラインでの情報発信
前々回のカエルの公式では、こちらのビフォーアフターの写真をご紹介しました。
ハチがいなくなると、こんな農産物が影響をうけるということを示した写真です。
この写真はグリーンピースのフェイスブックなどで急速にたくさんシェアされました。
ただ、オンラインでの情報の拡散には良いところと悪いところがあります。
もちろんオンラインの良いところは、短期間でコストも安く多くの人に広まること。でも、その情報は次から次へと流れる大量の情報の中に埋もれてしまったり、フェイスブックや、ツイッターなどのオンラインツールを使っていない人には届かないという欠点もあります。
そこでオンラインの情報拡散と補完的に使うことで、効果的なのが、リーフレットの作成です。
人の手を伝って広がるキャンペーンも重要
紙媒体のリーフレットやチラシなどは、友達に渡したり、お店などにおいてもらったりすることで、じっくりと読んでもらうことができますし、普段オンラインツールを使わない方々に情報を届けることができます。
グリーンピースでも、ミツバチの問題をより多くの人に知ってもらいたいと、リーフレットを作成しました。
「もしこのままハチたちがいなくなってしまったら、農業はどうなるの?」
「日本ではどうなっているの? 私たちにはなにができるの?」
というような質問に答えられるように作成したリーフレットです。イラスト満載のリーフレットなので、周りのお友だちに配ったり、よく行くお店に置いてもらったりできるものです。グリーンピースでは、このリーフレットを様々なところで配布してくれる方を募集しました。すると、2週間もたたないうちに合計2万部近くの配布希望が寄せられました。
こうやって人の手を伝って広がるキャンペーンというのも忘れてはいけないですね。
「手伝う」という言葉は「手を伝う」と書きますが、こうやって「手伝ってくださる方々」の輪を広げていくことがキャンペーンの基礎なのだなーとつくづく思います。
みなさんもリーフレットを配ってください
ぜひこちらのページからリーフレットをご覧いただいて、みなさんもお友達や、勉強会、集まりなどで配布してくださる方がいましたら、リーフレットをお申し込みください。無料でグリーンピースからお送りいたします。
「ミツバチをまもること=畑とごはんをまもること」――あなたもまわりの方に広めてみてください。お願いします!
「ビフォーアフター」の画像、何度見てもぞっとします。「畑とごはんをまもること」は、そのまま「人をまもること」。私たちの未来のために、そして次の世代のために、なんとかちゃんと守りつないでいきたい。
そして、「人の手を伝って広げる」ことの重要性、まさに! ということで「マガ9」でも、さらなるネットワークの広がりを目指して、フリーペーパー「マガ9タイムス」創刊号を鋭意作成中です。