マガ9学校やりました。

2016年10月15日(土)17時〜19時半
@東京堂ホール

講師:森永卓郞さん、斎藤貴男さん

ジャーナリストの斎藤貴男さん、経済アナリストの森永卓郞さんは、かねてより消費税が「不公平な税」であることを指摘しています。そして「社会保障を守るためには消費税が必要だ」というのは、財務省の詭弁であり、メディアの多くもその誤りを指摘しない(できない)ため、国民の多くがそのイメージを擦り込まれ「消費税アップは困るけど仕方がない」と思い込まされている…とデータを示しながら説明されました。

もりなが たくろう:経済アナリスト/1957年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁などを経て、現在、独協大学経済学部教授。著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)、『年収崩壊』(角川SSC新書)、『こんなニッポンに誰がした』(大月書店)など多数。最新刊は、『老後破産しないために、年金13万円時代でも暮らせるメタボ家計ダイエット』(扶桑社新書)。テレビやラジオ番組のコ メンテーターとしても活躍中。

さいとう たかお:ジャーナリスト/1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業、英国バーミンガム大学大学院修了(国際学 MA)。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経てフリーに。主な著書に『機会不平等』(文春文庫)、『ルポ改憲潮流』 (岩波新書)、『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)、『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)、『ジャーナリストという仕事』(岩波ジュニア新書)など多数。

 「税を払う」我々は、主権者としてもっと主体的に税制について勉強し、「税制」についても場合によってはもの申すことが必要では、と考えされられた「マガ9学校」でした。
 今回の「マガ9学校」は、森永卓郞さんと「オフレコ」でとのお約束でしたので、残念ながら当日の模様について詳しくレポートすることはできませんが、トークの中でも紹介された 森永卓郞さんの近著『雇用破壊 三本の毒矢は放たれた』(角川新書)や、森永さんとの対談も巻末に収録されて再版された斎藤貴男さんの名著『機会不平等』(岩波現代文庫)は必読です。
 お二人のレクチャーとトークセッションの最後は、会場からの質疑応答に森永さん、斎藤さんが丁寧に答えられました。斎藤さんが示すように、格差がさらに広がる状況が続きますが、それでも「資本の奴隷」になることなく「アーティスト」になって面白い人生にチャレンジしましょう、と森永さん。緩急取り混ぜユーモアを交えたトークに、厳しいテーマながらも笑顔に包まれたマガ9学校でした。

koe


(アンケートに書いてくださった感想の一部を掲載いたします)

大変勉強になる上に面白いお話をありがとうございました。もっと税の仕組み、経済について知りたくなりました。(匿名希望)

消費税とはそういうことなのかと初めて知りました。親の介護をしており、社会保障の財源ならば仕方がないかなと思っていましたが、すっかりだまされていたとは、マスメディアが信頼できなければ何を情報源にしたらいいのか…です。こういうお話を直接きく機会を増やさないと、と思いました。発信を続けて、したたかに闘っておられるお二人のお話をきけて、有意義でした。身近な人に拡散します。(匿名希望)

格差が広がっていることを、実感することは難しい状況があるような気がします。だからこそ、知ろうとする努力が必要なんだなぁと思いました。森永さんがおっしゃっていた「アーティスト」になることとは、楽しむことであり、自らが主体的でなければ、楽しくないという意味で、主体的に生きようとする姿勢を表しているんだと納得しました。(井上晶子)

消費税が最悪の税制であることは、従前に理解していましたが、データを元に更に説得力がある事実を確認できましたが、3%でも5%でも実施すべきでないと更に踏み込んで欲しかった。森永さんのユーモアにくるんだ救いのない「金中毒」の実態には、笑いつつも寒気がします。(清水瑞穂)

日本は本当に不公平な国になってしまった、と思いました。民主党政治の失敗からリベラルな意見が全く信用されなくなってしまいました。安倍政治の支持率は高く、これからどうしたらいいんだと、叫びたくなりますが、マガ9を読んで、冷静に考えたいと思います。(北村洋)

ヨーロッパと日本の税率の違いの話など、前から気になっていたことについての話が興味深かったです。これをきっかけに自分でもっと勉強しなければという気になりました。自分の国のことを語れるように。(匿名希望)

すごく勉強になりました。財務省のBSは見て知っていたのですが、日銀の仕組は知りませんでした。(寺田幸一郎)

わかりやすくお話しいただき経済に関心をもつ動機づけになりました。(匿名希望)

「消費税のカラクリ」がわかりやすく理解できました。国の財政状況については詳しい検証にふれる機会がないので、参考になりました。(朽木敏弘)

直球・変化球の混ざった内容で、大変面白く拝聴。有意義な時間でした。(匿名希望)

 

  

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