2011年5月21日(土)14:00〜17:00
@カタログハウス本社地下2階セミナーホール
27年前から原発がひとたび暴走すると制御不能になる危険性を訴え続けてきた広瀬隆さん。それが現実となった今、広瀬さんは福島原発事故の問題について、どのように分析されているのか? 日本にある54基の原発はこれからどうなるのか? 原発を止めるためには、新しいエネルギー政策をどのように考えればいいのか、などについて、パワーポイントを駆使しながらたっぷり2時間の講演と1時間の質疑応答をいただきました。
広瀬隆●ひろせ・たかし1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者として勤務。その後、医学書、技術書の翻訳者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』(JICC 出版局〈現在集英社文庫〉)、『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』(文藝春秋)など原発問題を考える著書は多数あり。なかでも、チェルノブイリ原発事故の1年後に出版された『危険な話』八月書館)は、ベストセラーになり反原発の世論形成の役割を担った。この本にキヨシローが影響を受けたことは有名である。そして昨年8月に出版された『原子炉時限爆弾~大地震におびえる日本列島』(ダイヤモンド社)は、著者にとって15年ぶりとなる反原発書であるが、今年3月に起こった福島原発の事故を予言するような内容となっている。緊急出版された最新刊『福島原発メルトダウン』(朝日新書)では、「全原発を即、止めよ」と警鐘をならしている。
*この模様は、こちらの「マガ9チャンネル」で視聴することができます。
アンケートに書いてくださった感想の一部を掲載いたします。(敬称略)
とても内容の濃い話が聞け、ためになりました。特に原発廃止後の展望について具体的かつ実現可能な提案を聞くことができ「原発なしで大丈夫か」という疑問に対しこれなら日本が頑張ればいけいるのでは、という希望を持つことができました。友人には原発推進派が多いのですが、これで無くても大丈夫だと自信を持って話せそうです。
(匿名希望 プログラマ)
広瀬隆さんの本『原子炉時限爆弾』を生活クラブ生協より購入しました。大変わかりやすく、詳しい内容でした。かなり以前から原発に対しては漠然と反対する気持ちがありましたが、知識はほとんどありませんでした。”脱””卒”原発に向けて自分に出来ることは何かを考えていきたです。
(武笠和枝 ナース)
知らない事が一番の罪かと思いました。知ることが出来て良かったです。「何があってもおどろかないで」という広瀬さんの言葉に共感。
(匿名希望 主婦&パート)
子育てサークルのスタッフをやってますので、若いママに子どもたちの未来のためにも原子力はなくさなくてはいけないことを伝えたい為、まずは勉強すべきと思ったから来ました。福島の子どもたちを一刻も早く逃がしてあげたい、地元に戻ってみない話します。
(柳井真知子 自由業)
日本が本当はどんな状況なのか、どれだけ国民が洗脳されているのか、危険な状況におかれているのかをわかりやすく教えていただき、参加できて良かったと思いました。
(匿名希望 学生)
原発・放射性物質のおそろしさとともに、将来のエネルギーの展望も見えた講演でした。原発に頼らない社会をつくることが大切だと思いました。(北村洋)
原発廃止の対応策も提案され、力強く勇気づけられました。こんな立派な人を知らずにきたことを恥ずかしく思います。座していられない思いにかられます。
(石川)
今回初めて参加させていただきましたが、わかりやすく来て良かったです。何だか分からない不安感をずっと抱いて暮らすのと、危険を把握して、原発についての理解を深めた上で生活をするのとでは、大きく違います。できれば安全な西へ逃げたいですが、そう簡単にはいかず、いつ何が起きてもおかしくない、と覚悟をきめて今後を過ごそうと思います。
(匿名希望)
正確な資料の元に次々と原発、電気などの問題を解かれ、目からウロコでした。原発を止めても、電気は十分にあると、CO2の問題も捏造だったとこと。これからの日本の在り方を真剣に考えていきます。まずは全原発撤廃と東電の送電線開放に向けて、できることをしたいと思います。
(匿名希望)
政府・東電による「安全デマ」連呼の嘘がはっきりした。広瀬氏が大手メディアに呼ばれることはまれであるが、意識ある人々は少なからず存在するので、このような講演会を積極的に開催してもらいたい。それにしても広瀬氏の語り尽くせぬパワーとエネルギーはすさまじい。
(田中和宏・自由業)
なんだか・・・重い気持ちになったというのが正直なところです。希望を持ってこの先を生きるのが、本当に難しいと思いましたが、それでも自分にできること、主張しなければならないことはそうしようと、強く考えました。
(匿名希望)
わかりやすい、実感のこもった講座でした。資料のスライドがたくさん用意されていたのを全部紹介していただく時間がなくて残念です。もっとお話を伺いたかった。今関東に住んでいますが、ここで暮らしていくことにも覚悟がいるなと思いました。
(遠藤知美)
まだ事故が収まっていないけれど、未来の話を聞けて良かったです。難しかったけれど、たくさんの情報でわけがわからなくなりつつある中、自分がどういう世界にいて、どう生きていきたいかを考える、参考にさせていただきます。
(橋本志保・アルバイト)