映画、テレビ、舞台と幅広く活躍してきた女優の木内みどりさん。
3・11以降は、脱原発についても積極的に活動しています。
脱原発への思いや憲法のこと、政治や社会参加についてなど、
日々の暮らしや活動のなかで感じていること、気になっていることを
「本音」で綴っていただきます。不定期連載でお届けします。
第33回
「ラジオフォーラム」から「自由なラジオ」へ
2011年3月11日。東日本大震災・福島第一原子力発電所事故が起きたこの夜に出された「原子力緊急事態宣言」。あの日から5年が経過、6年目を迎えた私たちですが、「緊急事態宣言」は解除されないままですから、今も私たちは「緊急事態宣言・下」に暮らしています。
2016年3月11日。この日はわたしにとっても記念となる1日でした。
なんと、敬愛する小出裕章さんとほぼ1日ご一緒していました。3年続いた「ラジオフォーラム」が終了するにあたっての最終回収録。そして、4月1日から始まる新しい番組「自由なラジオ LIGHT UP!」の初回収録。
「ラジオフォーラム」では過去にゲストとして呼んでいただき、パーソナリティー・いまにしのりゆきさんとトーク。これがご縁でラジオフォーラムが出した本『ラジオは真実を報道できるか――市民が支える「ラジオフォーラム」の挑戦』(岩波書店)の中で小出裕章さんと対談させていただき、載せていただきました。
番組を2つ収録し終えて、隙間時間があったので収録スタジオから歩いて行ける経産省前テントに移動して、抗議行動に合流しました。
寒い寒い中、たくさんの方々が声をあげていました。
テント村の淵上太郎さん、力強いコールの火炎瓶テツさん、福島県双葉町で被災した亀屋幸子さん。この5年のなかで幾度もお会いしているので、すっかり顔見知りだということが、なんだか嬉しい。亀屋さんは胸に掲げているお手製ボードが「これ、もう、8枚目! ボロボロになる度作り変えて、もう8枚目よ〜〜。こんなに長くこんなことやるとは思わなかった…」と。
淵上さんとも時間がないから軽く握手して、ハグして。
小出裕章さんがスピーチをされる。どこでどういうスピーチをされても聞く人々の胸を打つ小出さん。わたしは「自由なラジオ LIGHT UP!」の告知をさせていただきました。「全くスポンサーなしだから自由な発言ができる。政府の圧力でメディアの萎縮に加速度がついていってるこの時期、スポンサーなしの番組こそ支持してほしい。応援してほしい。小出裕章さんの声を継続して伝えていく場を失いたくない」と。
そして、地下鉄で霞ヶ関から新宿へ移動。
この日の朝、バリ島から成田に戻ったわたしの財布はまだ旅行用なのでPASMOがない。
切符販売機でモタモタモタモタ。広〜くて深〜い霞ケ関駅構内で丸ノ内線がわからずモタモタ。新宿で降りてからどの出口でどうしたらいいか…。もう、モタモタするのはやめて(w)、 よくご存知の小出さんに付いて行くことにした。
それにしても、新宿・歌舞伎町。すごい! すごい! 強烈なネオン、看板、呼び込み、BGM。
やっと、イベント会場「新宿ロフトプラスワン」へ。
ここでの様子はYouTubeで観られるそうです。
番組のホームページ立ち上げも、この記念日(2016年3月11日)にするべく頑張ってくださった大塚さやかさんのおかげで間に合いました。
「自由なラジオ LIGHT UP!」
http://jiyunaradio.jp
この番組、関わってるどの人も「小出裕章さんの声を届けたい」「真実を届けたい」という思いで参加しています。スポンサーなし、ゼロです。
あはは、勇気があるでしょう。
これを読んでくださっているあなたも、ぜひ参加して、「こうしたら」「ああしたら」をお寄せください。
パーソナリティーは、いまにしのりゆきさん、西谷文和さん、矢野宏さんに加えて新しく、おしどりマコ・ケンさん、詩人のアーサー・ビナードさん、そして、私が加わりました。もちろん、小出裕章さんもご出演くださいます。
伸びやかな「自由なラジオ」になりますように。
ここからなにかが生まれていきますように。
このトークイベントのことや木内さんが脱原発を訴えるようになった経緯などが、今朝の朝日新聞に紹介されています。これから大きなスポンサーをもたず、市民の目線に立って報道する独立メディアの存在はますます貴重になっていくでしょう。こうしたメディアを支援して、きちんと育てていくことも大切です。「自由なラジオ LIGHT UP!」はサイトから視聴ができるそう。どんな放送が始まるのか楽しみです。
ラジオフォーラムの時にはチラシ配りをお手伝いしました。自由なラジオでもチラシ配りはありますか。木内さんは、本当に八面六臂の活躍ですね。番組楽しみです。
風の又三郎さま
今(2016/9/27)、読みました。チラシではなく名刺があります。
引き続き、聴いてくださいね。
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