2月半ばから確定申告シーズンが始まる。自営業の方などは準備の真っ最中かもしれない。
サラリーマン（給与所得者）にも適用される不動産取得や医療費などの控除はよく知られているが、寄付を行なった場合の寄付金控除も、もっと知られていいだろう。言わば、寄付をしたことによって税金が安くなるのだ。
控除の詳しい仕組みは割愛するが、ここで重要なのは、寄付する団体は「国や地方公共団体、特定公益増進法人等」あるいは「認定NPO法人等若しくは公益社団法人等」とされていることだ（認定NPOの一覧は「内閣府NPOホームページ」、公益社団法人の一覧は「非営利法人データーベースシステムNOPODAS」で見ることができます）。
こうした、認定されている団体のホームページには「○○へのご寄付は寄付金控除の対象となります」と書いてあることが多い。
それでも、いささかでも余裕のある方には、控除の対象とはならないが、寄付や援助を募っているほかのさまざまな団体にも目を向けてほしい。
貧困対策をメインに据えた団体を例として挙げよう。これは本来行政の仕事だろうが、苦しんでいる人を前に手を拱いていては彼らはさらなる深みに嵌ってしまう。そこで代表として2カ所紹介する。
ひとつは、「すべての少女が“衣食住”と“関係性”をもてるようになること」を目指す一般社団法人colabo。代表の仁藤夢乃さんには2014年の「ぼくらのリアル☆ピース」に登場していただいた。
もうひとつは「地域の子どもを地域で見守り育てる」ことを目的とするNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク。子ども食堂や夜の児童館など、居場所のない子どもの「居場所」を提供している。
ほかにも、自分の興味のある問題の名前、例えば外国人支援なら、「外国人支援 寄付」とネットで検索すればいろいろ出てくる。その中から自分に合った団体を見つけてほしい。
僅かな寄付でも、塵も積もれば…という。皆さんの善意が生かされますように。
（中津十三）
