今週の「マガジン9」

 ニュースによると、現在、政府・与党協議において、安全保障関連法制の見直しがどんどんと進められています。昨年7月1日の憲法解釈による集団的自衛権の行使を認める閣議決定を受けてのことです。日米関係や外交、自衛隊のあり方はどう変わるのか? その大きな流れについては、今週の「風塵だより/憲法メルトダウン」を読んでいただきたいのですが、解釈改憲だけでこのようなことが本当に可能なのか? 内閣法制局はこれらの法律をすんなり通すのか? 公明党は閣議決定の際、「集団的自衛権が行使される場合は、かなり限定的な場合やケースに限る」ということで合意したのではなかったのか? 国民は果たしてこれを許してきたのか…? など様々な疑問や不安が湧いてくるばかり。近くマガ9では専門家のインタビューなどで、今の事態について解説していく予定です。危機的な状況だからこそ、それぞれのケースを多角的に検討しきちんと監視していく必要はあるでしょう。

 しかし一方で、極めてシンプルに「どんな理由があろうとも、戦争参加はごめん」という意思や直感的な判断が、最終的には大事になってくるようにも思います。自衛隊の海外活動拡大や米軍などへの後方支援をしやすくすることについての世論調査によると「反対」は52%、「賛成」は33%。特筆すべきは、男性は「賛成」「反対」が拮抗していたのに対して、女性は「反対」57%、「賛成」22%と、極めて男女差が大きいことです。

 「うちの子もよその子も戦争には出さん!」は、全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由美さんが、マガ9学校でも語ってくれたことですが、このシンプルな言葉、思いを広げていくこと、口に出していくこと、意思表示していくことの大切さも、強く感じているこのところです。

(水島さつき)

 

  

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