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6つの選択肢を読む 06年新春特別企画国民投票結果発表
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反省と感想
惨敗でした。
「9条を変えない方がいい」という『マガジン9条』としては、こんなことを書くのは忸怩たる思いです。
 厳密には、この数字は「世論」でも「意識調査」でもありませんが、「憲法を変えた方がいい」と思っている人が圧倒的に多いというこの結果は、現時点でのひとつの「現実」と受け止めなくてはいけません。

 今回の憲法改定に関するアンケート投票については、「2ちゃんねる」にいくつかのスレッドが立ち、『改憲に投票しよう』との呼びかけが早い段階から行われました。したがって、「このような投票は危険だし、意味がない」とか「改憲派にいいように利用されてしまうから、やめるべきだ」といったご意見をかなり沢山いただきました。

 確かに同様なアンケート調査をネット以外の媒体で行った場合、今回とはかなり違った結果が出たかもしれません。しかし、呼びかけること自体は、別にルール違反ではありません。むしろ、同じ作業を護憲のサイドができなかったことのほうが、私たちにとっては残念だったのです。護憲派も呼びかけを行って、改憲派に拮抗するような力を見せつけて欲しかった、というのが私たちの率直な思いでした。
 この結果はつまり、ネット社会においては、改憲派が圧倒的な力を持ち、相当の動員力を保持している、ということの証明です。

 さらに、いただいたご意見を読むと、改憲を支持する多くの人も、「日本の平和のために憲法をどうするべきか」を真剣に考えていることがわかります。
今回の結果を重く受けとめ、「憲法9条」は、軍事力よりも日本と世界の平和のために有効な手段であるということを、広く多くの人たちに賛同してもらえるよう示していくには、どうしたらいいのかを、私たちは苦い反省とともに考えていかなければならないのだと思います。
 その実践こそが、インターネットを活動の場とする私たちの『マガジン9条』に課された今後の役割でしょう。

 ご投票とご意見、本当にありがとうございました。
 憲法と9条について、もっと率直に、もっと自由に語り合おうではありませんか。

『マガジン9条』編集部
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