本当は、このコラム、今週はお休みにしてしまいたい。そう思ってしまうほどの、脱力感に襲われています。あの選挙結果、一体なんだったのでしょう。
でも、これだけはまず、声を大にして言っておきたい。
自民党は総得票数の50%には、遠く達していない。比例代表選挙の結果だけをみても、自民党の得票率は38%です(ちなみに、民主党は31%)。それがこんな巨大な差を生む。
ここに、小選挙区制の、大きな危険性があります。つまり、得票率が38対31なのに、実際の獲得議席数は、296対113なのです。
「民意は圧倒的に小泉自民党を支持した」と、あらゆるメディアは語ります。しかし、実際の「民意」は38対31でしかない。もう少し詳しくみると、与党(自民・公明)は比例区得票率で、計51.4
%、野党(民主・共産・社民)は計43.8 %。ところが、実際の議席数では、与党327対野党
129、という結果になります。
これ、どうですか? 「民意の反映」と言えますか?
ツッコミ人は、「小選挙区制反対」論者です。こんなにも膨大な「死票」を作ってしまうような制度がいいとは、とても思えないからです。
本当に「民意の正確な反映」を考えるならば、「完全比例制」にするべきでしょう。でも、そうすると小党が分立して、政治に混乱が生ずる、などと反対する人がいます。
しかし、少数意見を大事にできない民主主義などありえない。
ここまでは、ツッコミ人の勝手な意見です。読み飛ばしていただいて構いません。で、ここからが今週の、悲痛なツッコミです。
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