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その4
今週のネタはこちら↓
●毎日新聞武蔵野版2005年3月17日付から
都立高卒業式「日の丸・君が代強制」
不起立教員減ったが---
「式辞」は着席の生徒も
 都立高校の大部分が16日までに卒業式を終えた。壇上正面の日の丸に向かって 起立し、君が代を斉唱することを教職員に義務付ける都教委通達(03年10月)が 出てから2度目の春。「思想・良心の自由」の観点から、教職員の不起立と都教 委による懲戒処分の是非が問われた昨年とは様相が変わり、式での生徒の様子に 注目が集まった。会場外でのビラまきや新聞への投稿をめぐる攻防も目立った。
 以上がリードで、記事はかなり長い。要約すれば、次のようになる。
 教職員の不起立は減ったが、中野区内の高校では、君が代の斉唱時には立っていた在校生たちが、校長式辞では集団で着席。先生の責任が問われないように君が代では立ったが、校長式辞には抗議の意志表明をしたという。新宿区では卒業 生が壇上から「これ以上、先生をいじめないでほしい」と求め、卒業生の答辞でも「強制や思想統制はおかしい」と訴えた。
 また半数以上の学校で卒業式当日「強制反対」のビラを保護者たちが配ったという。それに対し、校長が警察に通報するケースが続出、逮捕者まで出た。
 東京都教育委員会は、「教育」に名を借りて「思想統制」に乗り出しちゃったらしい。その意を汲んで、東京都町田市教育委員会は斉唱強制だけでは物足りなくて「声量調査」なるものまで始めた。これは、教育委員会の職員が各学校の卒業式に出席、起立した教職員の傍に立ち、どのくらいの声量で歌っているかを確かめるのだという。そして、声の小さい教職員は処罰の対象とするらしい。さすがに呆れませんか?
 「日の丸・君が代」の是非はさておいて、立たない自由、歌わない自由はどこへいっちゃったの。それこそが「憲法の基本理念」である思想信条の自由でしょうに。
 マッチョの石原さんが都知事になってから、なんだか自由にものが言えない雰囲気がマンエンし始めたと思いませんか。とにかく元気いっぱいの大声ばかりが幅をきかせる。小声はどこかへ置き忘れ。

 米長邦雄さんという石原さんのお友達の将棋の棋士も、東京都教育委員になってから大はしゃぎ。ついには園遊会で
「日本全国の学校に日の丸・君が代を掲げさせるのが私の使命です」
などと話し、逆に天皇から
「強制でないことが望ましいですね」と釘を刺される始末。米長さん「ありがたいお言葉をいただきました」などと言っていたが、その後も「天皇のお言葉」にそむくような言動はやまない。いいのかなあ、そんなことで。
 やっぱり、憲法の理念は守りたい。ビラを配っただけで逮捕されるなんて、やたらバッシングされているどっかの独裁国なみじゃありませんか。自由がなくなるってのは、息苦しいよね。
イラスト
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