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その3
今週のボケはこちら↓
●読売新聞2005年3月5日付から
憲法試案、両論併記も
自民党新憲法起草委員会は4日、4月に公表を予定している試案について、当初予定していた条文の形ではなく、意見対立のある点を両論併記とするなど幅を持たせた表現で取りまとめる方向で検討を始めた。
<中略>
「硬直的な試案にすると、7月の東京都議選などで野党などの批判にさらされる恐れがある」などの意見が出されたため、検討することになった。
●読売新聞2005年3月11日付から
中西議員逮捕 自民に募る危機感
統一補選へイメージダウン
「言語道断の行為で、辞職は当然だ」――自民党の中西一善衆院議員が10日、強制わいせつによる現行犯逮捕で議員辞職する事態になったことを、与野党は厳しく受け止めている。
<中略>
自民党内ではイメージダウンは避けられないとの危機感が募っている。<中略>自民党執行部は、中西議員を除名処分とする方針を固めるなど、厳正に対処することで、国民の批判を少しでも和らげたい考えだ。
<中略>
東京での事件だけに都議選への影響はさらに深刻で、八代英太・東京都連会長も記者団に「都議選を控えた大事な時にダメージは計り知れない」と嘆息した。
 中西さん、なんてことをしてくれたのっ! と嘆いている自民党の方々の顔が目に浮かびます。でも、そんなことをここに書きたかったわけじゃないのです。
 なーんだ、自民党にとっては、憲法問題も強制わいせつ事件と同次元の話なんだなぁ、という
ヘロヘロの脱力感、なのです。
 結局すべては選挙に結びつく。改憲試案を「復古調の条文」で発表すると、選挙の際に批判を受けて不利になる。だから、本音は隠して「両論併記」で行く。
選挙で勝てばあとはこっちのもん、という意図がミエミエですね。中西さんの処理も選挙がらみです。とにかく早く除名しちまえ、選挙に影響が出ないように、臭いものにはフタっ! ねっ、
憲法も痴漢もいっしょくたでしょっ。
 違う、と言うのなら「選挙で不利」というフレーズを、なぜこんなに繰り返すのでしょうか。つい選挙のことを口走ってしまう「政治家の性(さが)」なのですね。でも、今回の政治家の「性」は「さが」ではなくて、
やっぱり「せい」だったような気もしたり。

先週の狂歌もどきがちょっと好評だったので、
つい図に乗って今週も。
国会の 眠りを覚ます鷲づかみ たった一夜で 選挙グラグラ
イラスト
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