今週の「マガジン9」

 国会がものすごいことになっています。野党の追及(民主党、維新の党、共産党と私が見た限りにおいては、どの党の委員も極めてまっとうな疑問を政権側にぶつけていると感じました)に対して、安倍総理を筆頭に、中谷防衛大臣、法制局長官に至るまで、つじつまのあわない言葉が飛び交い、しかもその意味をしっかり把握している人が、政府側にも果たしているのかどうか…。「作文」した官僚側も、無理を承知でやっているとしか思えません。そして聞き苦しいヤジも飛び交っていました。
 「国民に丁寧に説明して、絶対に戦争などに巻き込まれることはない、と理解していただく」と、安倍首相は繰り返し言いますが、これでは聞けば聞くほど不安が募ります。その「安倍話法」については、今週の「風塵だより」にも詳しく書かれているので、是非そちらをお読みください。
 国会論戦を見ていただけではとうていわからない、「今、私たちの国で本当は何が起こっているのか? どのような流れの中にいるのか?」については、今週の「この人に聞きたい 伊藤真さんに聞いた」で詳しく説明してもらいましたので、そちらも是非、お読みください。

 国権の最高機関であるはずの国会。しかしここまで荒廃した国会を見るのは辛いことです。それでも、私たちは国会審議を注視していかなければなりません。戦後70年にわたって維持してきた私たちの「平和」が、「国際平和共同対処事態」などという、国民を欺く名前の下で、破壊されようとしているからです。
 連日のように、国会周辺ではさまざまなデモや集会が行われています。残念ながら、それをまともに報道するマスメディアは今や東京新聞くらいになってしまいました。
 しかし、ネット上では小さな集まりや小さな声が、山のように伝えられています。つい先日も、国会でのやりとりの一部を書き起こした、小原美由紀さんのfacebokがものすごい勢いで広がり、その現象がマスメディアに掲載されたということがあります(14,000のいいね!と7,700のシェアがあったそうです)。

 そういった一人ひとりの声が繋がって広がって、国を動かしていくしか、もはや手段は残っていないのかもしれません。
 だから、私たちは、今こそ黙してはいけないのです。

(水島さつき)

 

  

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vol.504
それでも、国会を見よう
」 に1件のコメント

  1. 山岸 裕吉 より:

    私は戦争法案に反対します。

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