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2012-12-05up

下北半島プロジェクト
下北半島発・一人芝居「こころに海をもつ男」を東京で上演したい!

第23回

六ヶ所村ラプソディーのイベントに行って
告知をしてきました!

「こころに海をもつ男」の告知活動に奔走中のA子ちゃん。
お会いする度に元気をいただく映画監督、
鎌仲ひとみさんのトークイベントに行ってきたそう。
そこで改めて考えたこと、思ったことを綴ってくれました。

 私達の下北半島プロジェクトは、映画『ミツバチの羽音と地球の回転』(監督:鎌仲ひとみ)がきっかけで発足しました。(第1回参照)
 その鎌仲監督が、代表作『六ヶ所村ラプソディー』を振り返るイベントがあると聞きつけて、12月1日、三軒茶屋のfrom Earth Cafe "OHANA"に行って来ました!
 六ヶ所村ラプソディーは、核燃料再処理工場がある青森県六ヶ所村を舞台にしたドキュメンタリー映画です。再処理工場の下請け企業で働きながら子どもを育てる人、何年も再処理工場に反対している人、それぞれの立場の言葉を収録しています。一般の人たちの自主上映で、全国各地に広がりました。
 鎌仲監督は、「原発反対のゴリゴリの映画にはしない! と思って作りました。みんな、押し付けられるのは嫌だから。『六ヶ所村ラプソディー』は結論がないと批判されたこともあったけれど、『こうすればいい』という正解ではなく、『今こんなことになっている』と情報を差し出すから、答えは自分たちで決めてねって」と語ります。
 答えのない映画は、見た人に厳しい面があるかもしれません。でも、それだけに導き出されたものは強固で、「自主上映しなきゃ!」と行動に結びつくのだと思います。鎌仲監督の話を聞きながらふと思い出したのが、「インスタント志向」という言葉でした。東京新聞の記事で弁護士の紀藤正樹さんが語っていたのですが、日々の生活で手いっぱいで、すぐに結果を欲してしまいがちな人が増えている。そんなインスタント志向は、何かを"断言"する人に引き付けられるけれど、それは要注意だ、という話でした。分かりやすさや即効性は魅力的ですが、物事の成り立ちから目をそらしていては、インスタント食品以上の喜びは得られない。時間がかかってでも、六ヶ所村の現実を直視することの意味を感じました。

 愚安亭遊佐さんの『こころに海をもつ男』は、六ヶ所村が石油コンビナート計画や核燃料サイクル基地計画に呑まれる中、それに翻弄される漁民さんの姿を描いた一人芝居です。はっきりとした正解を断言するのではなく、漁師さんの目線で、六ヶ所村の歴史を語ります。もしかしたら「結論は…?」と思う人もいるかもしれません。でも、自問自答のすえ導き出された答えは、きっと自分自身を突き動かす何かになるはずです。

 鎌仲さんは、「六ヶ所村ラプソディーは、当初マスコミはどこも報じてくれませんでした。だから私は、人生をかけてこの映画を上映すると決めたの。いつもチラシを持ち歩いて道行く人に配っていました。歯医者さんで隣に座った人に配ったりね」と笑顔で語りました。
 よーし! 私たちも告知活動をがんばろう。六ヶ所村ラプソディーが、見た人が順々に広げていったように、愚安亭遊佐さんの芝居もコツコツと広げていこう。歯医者さんで隣りに居合わせた人にもチラシを渡そうかな、と心が弾みました。

(A子)

愚安亭遊佐 公演 『こころに海をもつ男』

【日時】2013年1月19日(土)開場18:00/開演18:30(終演20:30)
【場所】北とぴあ 15階 ペガサスホール
(JR京浜東北線王子駅北口徒歩2分、東京メトロ南北線王子駅5番出口より直結)
【料金】一般3500円 学生3000円(全席自由・定員150人)

※託児あり(要予約/1人300円)。1月8日(火)までに利用人数をお知らせください。
※障がい者の方は、介助者1名無料。 ご予約時にお知らせください。

参加お申し込みはこちらから!

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昨年は映画上映会を実施した「下北半島プロジェクト」ですが、
それとも勝手が違う芝居公演、試行錯誤もしばしば。
「こんなところでチラシ配れるよ!」なんて情報もお待ちしております。

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