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2011-11-10up

おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」

第28回

汚染水の海洋投棄の可能性、2号炉でキセノン検出の裏の242Cm(キュリウム)の件。

 いわき市で作業員の方々の風の噂で(守秘義務だい!)汚染水の海洋投棄のための水処理システムの実証実験が行なわれだした、とお聞きしましたよ! そういえば、汚染水のタンクはそろそろいっぱいでは? 忘れてた! というわけで11月7日の統合本部の合同会見で東京電力に質問してきましたよ!

――汚染水の貯留タンクは、現在の残りの容量はどれ位で、そして後どれ位の期間でいっぱいになって、いっぱいになった後の計画はどのようなものか教えてください。

東京電力・松本さん「水処理関係のタンクの容量に関しましては毎週水曜日に『福島第一原子力発電所における高濃度汚染の放射性物質を含む溜り水の貯蔵及び処理の状況について』という事で公表させていただいております。えー、3種類の水がございますが、濃縮塩水の受けタンクは現在の貯蔵量は85,600立方メートル、内76,589立方メートルが使用中です。淡水系タンクは貯蔵容量17,700立方メートルに対し、8,008立方メートルです。 えーそれから、濃縮廃液貯槽に関しましては、9,500立方メートルに対しまして現在3,037立方メートルが貯蔵中でございます。
 えー、こちらに関しましては蒸発濃縮、それから淡水に関しましては原子炉に注水等に使用する事で、サイト内の再処理といいますか、再使用をおこなっている、という状況です。貯蔵容量に関しましても順次増設のタンク他、新しくタンクの増設を行っておりますので当面運用可能、という風に考えております」

(そう、週報をチェックしていったのですが、そろそろ満量なんですよね!)

――わかりました。濃縮塩水のタンクは容量が10,000立方メートルをきっていると思われますが、それはどんな形でのいっぱいにならない対策をとっているのでしょうか。

東京電力・松本さん「濃縮塩水に関しましては、今後、蒸発濃縮装置を使いまして、3割程度に減容といいますか、体積は減る予定でございますので、濃縮廃液貯槽の方に受け入れられる、という風に思っております」

――3割程度減るので大丈夫ということですね。ではそれぞれタンクがいっぱいになる、現段階での予測の日にちというのはいつでしょうか。

(いくら減らしていってもいつかはその日が来るものね)

東京電力・松本さん「えーと今のところ正式な予想はたてていません、数ヶ月程度はもつのではないか、思っております」

――数ヶ月程度という事で、その数ヶ月以降のタンクの増設、処理策は具体的にどのようなものでしょうか。

東京電力・松本さん「はい、水処理施設の増設ですとか、あるいは、タンクの増設等を考えて行きたいという風に思っております」

――そのタンクの増設は具体的にどのような物があるか、具体的に教えていただけるとありがたいです。

東京電力・松本さん「はい、現状作っております1000tタンクですとか、あるいは100tの横型のタンク等を増設する事になろうかと思いますけど、まだ具体的な計画までは作っておりません」

(えぇ!? あと数ヶ月で満量なのに? そういえば前回、汚染水を海洋投棄したときもタンクが間に合わないとかなんとかだったけれど、どう考えてもタンクを間に合わす気の無い悠長な計画でしたよね…)

(うん、そろそろ聞いてやれ!)

――タンク増設の他の水処理施設の増設の計画の方ですが、海洋に汚染水を投棄する計画があるので、処理水の除去装置の実証実験をやっている、という事を聞いたのですけれども。

東京電力・松本さん「はい、いわゆる汚染水に関しましては現在10のマイナス2乗から1乗程度の…処理水といえどもそのぐらいの濃度がございますので、更に低減できないか、という様な事については検討中でございますが、まだ今のところ具体的な計画は持っておりません」

(数ヶ月後のタンク満量後の計画を検討中、と言っておいて直前に告知して海洋投棄するつもりなのかしら?)

――ではこの先、汚染水を海洋に投棄する可能性も否めない、という事でしょうか?

東京電力・松本さん「あのー、こちらに関しましては色々な処理の方法があろうかと思いますので関係機関とよく相談させていただければと考えております」

(にごすね!)

――すいません、それは海洋投棄する可能性がある、という認識でよろしいでしょうか。

東京電力・松本さん「あの、可能性も否定しませんし、あのー、全く全部貯蔵するという事でもない、という風に思っております。色々なご意見を承りながらプロジェクトを進めて行きたい、という風に思っております」

――わかりました、ありがとうございます。

 ということで、汚染水を数ヵ月後に海洋投棄する可能性は否定しない、ということでした。
 福島第一原発では汚染水を海洋投棄できるレベルまでにする(そんなレベルそもそも無いけどさ!)水処理施設の実証実験が着々と行なわれ、12月くらいまでには終わり、1月くらいに海洋投棄では? という風の噂も新たに聞きました。風の噂はあなどれないですわよ!!

***

 そして、11月2日に、福島原発2号炉でキセノンが検出され、わ! 再臨界!? というニュースが流れたあと、そうではなく自発核分裂でした、というニュースに変わりました。
 そのときに、いろいろ周りから聞かれましたので、簡単に解説。

 ある特定の原子核と中性子が衝突すると、原子核が割れることがあります。これが核分裂。  
 その核分裂によって放出される中性子が、次に核分裂性核子に衝突し、新たな核分裂を誘発し、そしてそこで生まれた中性子がまた衝突して新たな核分裂を誘発し… というようなこの反応の連鎖が繰り返されることがあります。
 その連鎖反応の程度は、増倍係数・kを用いて定量的に評価されます。

kが1より大きい場合… 核分裂の数は世代を経るごとにどんどん大きくなっていきます。核分裂で開放されるエネルギーも時間とともに増大していきます。このような状態を、超臨界といいます。

kが1より小さい場合… 時間とともに核分裂数は減少していき、連鎖反応は、未臨界といいます。

kがちょうど1のとき… 核分裂は一定の割合で進行していき、解放されるエネルギーは定常レベルになります。このときが、臨界

 原子炉の中でkの値を変化させることによって制御が達成されるわけですね!

(以上、「原子核工学入門、上」ラマーシュ著より)

 つまり、私たちが恐れている状態とは、突発的な、制御できない超臨界、ということなのですね。
 そして自発核分裂とは外からエネルギーを与えなくても、自然に生ずる核分裂のこと。質量数の大きな原子核が、2つの原子核に分裂し、同時に数個の中性子を出すのです。だからこの中性子が引き金となって、連鎖反応が起こる場合ももちろんあります。

 ちなみに、今回検出された135Xe(キセノン)は連鎖反応なら

矢印の上は放出する放射線の種類、
矢印の下は半減期ね!
(sは秒、hは時間、yは年、10^6は10の6乗)
Te:テルル
I:ヨウ素
Xe:キセノン
Cs:セシウム
Ba:バリウム

 平衡キセノンの方程式は割愛します! ま、ラマーシュの本は使える! ということ。

 しかし、今回は自発核分裂ということで、242Cm、244Cm(キュリウム)が割れて135Xeが出たんですよ、ということでした。

 11月7日の合同会見で、保安院からの評価の資料も発表されました。そこでいろいろ計算式や判断材料も書いてあったのですが、ふと気になり、東京電力に聞いてみました。
 今回、新たに2号炉に設置した格納容器ガス管理システムで135Xeが検出されたのですよ。キセノンは沸点は-107.1度と低いので気体で存在するからです。135Xeは連鎖反応の場合の図を見ると、1つ前の親核種135I(ヨウ素)も沸点が比較的低く184.3度。これは高温の原子炉内では気体で存在することが多いのね。なので、聞きました。

――2号炉の格納容器ガス管理システムでは135I(ヨウ素)も検出されたのでしょうか?

東京電力・松本さん「いえ、検出しておりません」

――検出していない、という意味は、ND(未検出)だったのでしょうか、それとも、解析していないのでしょうか? 

東京電力・松本さん「確認します」

 えぇ!? そうなの? 135Iも135Xeと同じくβ-線崩壊だよね? 希ガス用β-γ同時計数スペクトルとかのデータではないの? まぁ私も、まだまだ勉強しなくちゃ、なんだけど、不思議。

 そして。保安院の自発核分裂の資料の最後に「格納容器からの135Xeの検出に関する専門家からのコメント集」がついていました。
 他の記者さまがこの専門家ってのは誰だい、と質問されていました。保安院の回答は、いわきであった公開意見聴取会に出席された先生がた、とのこと。ほほう、九大の工藤ちゃんとか京大の東ちゃんだね(第26回参照)! あの方々は、けっこう突っ込むからね!

 コメントが4つ載っていますが、かなり気になるものもあります。

「自発核分裂によるものという結論は妥当。ただし、原子炉の中の燃料の分布や組成が分かっていない状態では、東京電力報告書にある『今回実測された135Xeの値は、臨界状態で通常発生する135Xeの値と比較して非常に小さい』ことは、臨界ではないとする根拠としては弱い」

 とガッツリ書いてあり、これだけおっしゃるのは、雰囲気的に工藤ちゃんか東ちゃんかしらね! と胸熱で推測。日本原子力学会のコメントは当たり障りのないことをツラツラと書いてありました。

 そして、もう1つ気になることがあって。自発核分裂は、そもそも凄く確率が低いの! 確かCm(キュリウム)はPu(プルトニウム)にα壊変するだろうよー、自発核分裂の確率どれくらいだっけ? と愛読書アイソトープ手帳で調べてみたら、あらビックリ!

242Cmが自発核分裂する確率は6.2×10^-6%、つまり0.0000062%!!
244Cmが自発核分裂する確率は1.4×10^-4%、つまり0.00014%!!

 わーつまり、ほとんど自発核分裂せず、242Cmは238Puに、24Cmは240Puになるということです! 
 ちなみにそのα崩壊する半減期は242Cmは162.8日、244Cmは18.10年。いやいや意外と242Cmは早いスピードでプルト君になるのね!
 ちょっと待って、こんなに低い確率で自発核分裂して生成される135Xeが検出されるレベルまでの量がある、ということは、ひょっとして、元の242Cmと244Cmは、膨大な量があるのではございませんか…!?

 資料のどこかに書いてないかしら、と探すとありました、

保安院が評価した原子炉の停止直後のインベントリーは
242Cm:9.32×10^16Bq(10の16乗って…はい、兆の上の京ですね、9京3200兆ベクレル!!)
244Cm:3.87×10^15Bq(3870兆ベクレル!!)

 242Cmのほうが半減期が短いので244Cmと比べてベクレル数が上がるんでしょうけど、とにかくハンパなくありますね!
 そして242Cmは半減期162.8日、つまり5ヶ月ちょっとで238Puプルト君になっちゃうのか…。238Puの半減期は87.7年だからベクレル数はまた下がるけど、それでも239Puの半減期2万4千年ほどじゃないからなぁ!
 135Xeの自発核分裂の話より、こっちのほうがビックリしたんですけど!

 まぁ、格納容器から絶対出てこないようになってるのかしらね?
 しかし! 資料には「ガス管理システム以外の水蒸気の漏洩によるリーク率は0.6m3/h」と書いてある箇所を見つけました、トホホ。

――中の242Cmや238Puが、この水蒸気とともに放出される可能性は無いですか?

保安院・山形さん「プルトニウムは重いので飛びませんから…」

(うんうん、それよく聞いた! まぁガス状にはならないだろう、という見解だよね)

――微粒子の状態で水蒸気に混じって放出される、という可能性は確実に無いのでしょうか?

保安院・山形さん「金属状のものが微粉末の状態で出るのか出ないのかという知見は持ち合わせておりません」

 そういえば、構内はプルトニウムで汚染されまくってるよ、という作業員の方のツイートもありました…    
 だけど242Cmは要注意の核種ですね、5ヶ月ちょっとで238Puにどんどんなっちゃうんですからね!

 そういえば6月6日に保安院から発表された、大気中への放射性物質の放出量の試算値の資料の中にも232Cmはきっちり入ってますよ!
 1号炉から3号炉までのトータルで242Cmは1000億Bq放出されたと試算。とっくに半減期の162.8日は過ぎているわけだから、半分は238Puになっていますね…
 9月30日に文科省から発表されたプルトニウムの汚染地図の土壌の採取日は6月6日~7月8日だから、どんどんプルトニウムに崩壊していっている核種も考慮してほしいよね。

***

 今回はちょっとややこしかったかもしれません、ごめんなさい。けど、こっちが何もわからないと思って、ペテンにかけようとしてるな! という事態を避けるため、今、しっかり勉強しなくてはと思っているのです。

 例えばさ、勉強してから昔の資料を見直すと、えーけっこうおかしくない? ってこと多いんだよね! 例えば放射性廃棄物工学の液体廃棄物の処理を勉強してから、汚染水の処理システムを見ると、どう考えても取り切れてない核種があるので、聞いてみました。

――ストロンチウムはRO膜だけでは取り切れず、イオン交換か凝集沈殿しないと除去できないと思うのですが、ストロンチウムの除去は現在どこでしていますか?

東京電力・松本さん「はい、おっしゃるとおり、ストロンチウムはRO膜では除去できませんので、アレバの処理システムが稼動していれば凝集沈殿しておりましたが、現在、故障中ですので、ストロンチウムは一定程度含まれてございます」

 含まれてございます、じゃないよ!

――現在は海洋に流れていないと思いますが、過去、2号炉のほうから汚染水が流出されていたときはストロンチウムなどは除去していたのですか?

東京電力・松本さん「いえ、過去もしておりませんので、海洋への汚染水には含まれていたと思われます」

 おおう、そうですね、今さらだけど。

 などなど、もっと早く勉強してりゃ良かった、と思うことしきり。
 今回のキセノン騒ぎで、6月6日に保安院が出した放出した放射性物質の試算値を久しぶりに見たら、え? 半減期短いやつ多めで表現していない? などなど気になることも多くて。10月20日にこの資料を上方修正してたし、改めて時間が経過した現在や1年後などの試算値を出してもらわなくっちゃねぇ。

 原子炉工学系、放射性物質系、被ばく医療関連、廃棄物関連、ICRPのPub系、各種法令など、生活を切り詰めては猛烈に本を買い、読みまくる今日このごろ。

――私、いったいどこに向かってるんだろう…?

 ふと不安になった私に、

おしどり・ケンパル「未来に向かってるんだよ☆」

 そ、そうか、そういうことで!

***

 福島原発で働くサニーさんがツイッターで

1. 圧力容器突撃撮影後、放医研送り。闘病後、殉死。
2. 東電本店前にて「ふるさと」を歌ったあとガソリンを被り、母親の写真を握り締めたまま自決。
3. 10年後復旧活動中、ガン告知。壮絶な闘病後、病死。(゜゜;)

『誰かが犠牲にならない限り世の中は変えられないような気がしてきた。』 

 と呟いているのを見て、心配になり慌ててお電話しました。

 福島原発があんなにヒドイことになったのに、そしてそれは今も続いているのに、何事も無かったかのように、葬り去られていくことが、耐えられなくなったそうです。

「ガソリンでもかぶって焼身自殺したら、マスコミや世間は注目するのかな、それくらいしないとダメなのかな、と思って」

 サニーさんに、そんなこと考えさせちゃって、ほんと恥ずかしい。悔しい!
 その呟きを知った、いわきと飯舘の仲良したちから「サニーさんを楽しませて!」とすぐに指令がきたのは、ちょっとジンときました、みんな優しいぜ!

 とにかく、勉強して取材して、わーわー言っていかなくちゃ。考え抜いて、動き抜いていきます。

***

 終わる雰囲気だったのに、もう1つ書きたいこと忘れてた! なかなか別れの挨拶が終わらない、オカンみたいになってますね!

 除染ボランティアについて。細野環境大臣が大々的に除染ボランティアを募りましたが、ほんと、これ、どうなの!?
 震災後のボランティアもそうだけど、無償のボランティアに頼るのではなく、ちゃんと賃金払いなさいよ? というツッコミはもちろんあるのだけれど、もう1つ気になることがあるのです。

 神戸生まれの神戸育ちの私。阪神・淡路大震災のとき、ガレキとなった神戸の街は、もうもうとアスベストが舞っていたのです。その後片付けをしたボランティアの方々で、アスベストを吸ってしまい、15年たった今、健康被害が出た方々がおられるのだそう。石綿の労災問題を扱う団体の方にお聞きしました。けどね! 

「ボランティアだから、労災がおりないんです、だから僕たちの団体は何にもできないんです!」

――じゃ、今、(東北での)ボランティアの方々で被ばくされても、労災はもちろんおりないよね?

「もちろんおりません」

――ボランティアで除染したり、線量の高い地域に行ったりして被ばくしても、住民でなければ、健康調査もしないし、健康被害が出ても、因果関係も証明されないってことよね?

「そうです、阪神・淡路大震災ではアスベストだったけど、東日本大震災は放射性物質が怖いんです」

 あのさ、除染ボランティアとか、賃金払わないのは、労災を避けるためではないですよね、細野大臣?

【今週の針金】
最近マコちゃんは猛烈に勉強してますねん。移動の時も本を放しませんねん。
アコーディオンを背負った現代の二宮金次郎ですねん。

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数字とか化学式とかにはてんで弱い典型的文系人間なので、
XeとかCsとかの文字を見てるだけで頭が痛くなる、のが正直なところ。
でも、「ごまかされない」「騙されない」ためには、
自分から知識を得に行くことは絶対必要なんだろうな、と思うこのごろです。
そして、作業員の方のことも、ボランティアの健康被害についても、
「のど元過ぎれば…(過ぎてないけど)」で忘れ去ってしまわないように、
長期的に見て、考えていかなくてはなりません。


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おしどりプロフィール

マコとケンの夫婦コンビ。横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。2003年結成、芸歴は2005年から。
ケンは大阪生まれ、パントマイムや針金やテルミンをあやつる。パントマイムダンサーとしてヨーロッパの劇場をまわる。マコと出会い、ぞっこんになり、芸人に。
マコは神戸生まれ、鳥取大学医学部生命科学科を中退し、東西屋ちんどん通信社に入門。アコーディオン流しを経て芸人に。

ブログ:
 http://oshidori.laff.jp/
twitter:
 マコ:@makomelo
 ケン:@oshidori_ken
その他、news logでもコラムを連載中。

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