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今週のキイ
夏こそ読書しよう!ということで、合併号特集は「夏のオススメ本」。
「マガ9」インタビューに登場してくれた人や、連載コラムの先生方に、
「夏のオススメ本」について聞きました。
あの人がススメる本だから、おもしろくないはずがない!
「マガ9」編集スタッフや読者からのオススメ本もあります。
*本の写真をクリックすると本の詳細ページにリンクしています。
「ハードワーク」
(ポリー・トインビー著/東洋経済新報社)

 サッチャー政権による構造改革の結果、一般庶民の生活がいかに過酷なものとなり、そして一度低賃金生活に落ち込んでしまうとなぜそこから抜け出せなくなるのかを、女性ジャーナリストが体験レポートしています。 本書には戦争のことは書かれていませんが、最下層の兵士として戦場に送り出されるのは、いまは経済面で最下層に属する人たちです。格差社会という経済力によるアパルトヘイトの実態が構造改革によって生み出される様は、けっして他人事ではありません。
「憲法が変わっても戦争にならないと
        思っている人のための本」
(井筒和幸、森永卓郎、斉藤貴男、山田朗、高橋哲哉など/日本評論社)

 9条を変えては絶対にだめ、という人。いや、平和のためには軍隊も必要という人。 いろいろな人がいて当たり前。その中で、この本のタイトルのとおり、憲法が変わっても別に自分には関係ないよ、と思っている人に、憲法の問題をいろいろな視点から光をあてて、考える素材を提供してくれています。「敵基地攻撃論」などが政治家の口から出てくる時代ですから、本当に自分に関係ないことかどうか考えてみないと大変なことになっていくのだろうと思います。
 憲法の本はどうしても法律的な観点に偏ってしまいがちですが、この本は執筆者もコラムニストも多彩です。心、経済、文化、歴史、軍事など、どの側面から見ても9条改憲には多くの問題があることがわかります。できるだけわかりやすい本を作ろうとさまざまな工夫がなされていますが、内容はかなり濃いものになっています。井筒和幸監督の執筆された歴史と憲法の箇所を読んだ後で、監督の映画「パッチギ!」を観るとさらに学ぶことも多いかと思います。とにかく改憲の本質を知るには最適の一冊です。 また、巻頭のイラストページを見ているだけでも楽しいです。それに本の装丁が黄色をベースにしているところも気に入りました。黄色は元気が出る色ですし、伊藤塾のスクールカラーなんです。
「日本国憲法の多角的検証」
(法学館憲法研究所編/日本評論社)

 名古屋大学の浦部法穂先生を始めとして14人の研究者の方々が、改憲問題を憲法学、政治学、経済学などの各分野から多角的に検証している論文集です。夏休みにこうした論文をじっくり読んでみて、自らの9条に対する考え方を学問的な観点からさらに深め、実践に活かしていただけたらと思います。
「世界化するパレスチナ/イスラエル紛争」
(臼杵陽著/岩波書店)

 イスラエルが隣国のレバノンを空爆し、レバノンの一般市民が大勢殺されている。なぜ、こんなひどいことをするのか。アメリカはなぜイスラエルの虐殺行為をやめさせようとはしないのか。ナチスによって非道な扱いを受けたユダヤ人はなぜ今、あたかもナチスのような虐殺行為をパレスチナ人に対して行うのか。この本を読むと、複雑な中東問題が理解できる。アメリカを襲った9・11のテロのあと、アメリカは第二のイスラエルとなった。いや、イスラエルが第二のアメリカとなった。今やパレスチナとイスラエルの戦いは、私たちにも無縁ではない。
「分断される日本」
(斉藤貴男/角川書店)

 今、私は革命運動をしている。若者を使い捨てるだけ使い捨て、挙げ句の果てにはホームレスになっても餓死しても「自己責任」で片付けるような世の中をブッ壊すべく、闘っている。そんな私の怒りを更に動機づけてくれるものが「分断される日本」だ。格差どころではなく、明らかに選別、差別、不平等、不公平、そして貧困が蔓延していることを徹底的に告発したこの本を読めば、あなたも立ち上がりたくなるはずだ。特に景気の調整弁としてボロボロになるまで使われ、廃棄される若者の話には怒りを抑えられない。最近、やっと偽装請負が問題化しているが、数カ月ごとに低賃金で使い捨てられ、日本の製造業を支えて企業の利益を上げることにもっとも貢献しているのはフリーターである。それなのにフリーターバッシングにされられる彼らの絶望がわかるだろうか? 読んで反省しよう。
「戦争と平和」
(トルストイ/岩波文庫)

 なんといってもトルストイの『戦争と平和』を読んで欲しい。
「恋なんだ。だれかが、お前さんだってこうした恋に陥ることがあるさ、そういったからといって、ぼくは信じはしなかっらだろう。これまでに、こうした感情をもったことがない。ぼくの目の前で、全世界が二つの半球に分かれてしまっている。一つは彼女のいる半球で、何もかもが喜びで、希望で、光があり、そしてもう一つの半球、そこはどこにいっても彼女がいない世界なんだ、すべては陰うつで暗黒の世界なんだ」
 アンドレーがナターシャへの愛を語るところ。こうした台詞がトルストイに書けたのがうらやましい。『戦争と平和』ではロシアのナポレオン戦争を舞台にしているが、ぼくらが読みとるのは全四巻にわたり、いくつかに描かれている愛の物語だろう。
 ナポレオンが登場して、戦場に倒れたアンドレーを見つめたといっても、そのときアンドレーの眼には戦場の蒼い空が広がっていた、眼の端で捉えた英雄ポイレオンが意外と小さな男に見えた――これも印象に残る。舞踏会でのナターシャのダンスを描くトルストイの筆致もすばらしい。ピエールがフリーメーソンに誘われる話も、彼の胸中にある「暗黒の世界」も、共感しながら読める。
 いくつもの読み方があって、十九歳のとき夢中になって読みふけった後、残ったのは「すごい!」という言葉だけだった。それだけの感想しかいえなかったが、おかげで現在まで戦争屋どもに加担していない。憲法を守れない政治屋どもに票を投じたことがない。弱者を痛めつけたり、権威をふりかざす奴を罵りはするが、虐げられた人々に惜しまず涙を注いでいる。トルストイが見ているじゃないか。
 トルストイがもっとも健康だったとき、前後四年で書き上げた「小説でない小説」。これをまだ読んでいないのなら、あなたは幸せものだ。これから真夏の十日間、どこにも出かけずに『戦争と平和』に浸りきって、汗と涙の中で人生最大の感激を味わうことができるのだから。
 『戦争と平和』は古くは米川一夫、中村白葉の訳があり、新訳では岩波文庫で藤沼貴訳が全6冊で刊行中。
「沖縄「戦後」ゼロ年」
(目取真俊/生活人新書)

 沖縄信奉者は言わずもがな、全ヤマトンチュ必読の書!!一人五冊買って、四冊は恋人・愛人・友人・親族らに配れ!!
「ぼくのしょうらいのゆめ」
(プチグラパブリッシング刊)

 夏には詩集が向いている。余白がなんとも涼しげだ。だけど今年はなかなか雨が上がらず、暑いというほどではない。木陰で小さな頃を思い出してみるというのはどうだろう。それには「ぼくのしょうらいのゆめ」(プチグラパブリッシング刊)という本が、なかなかいい。ロックの大先輩 内田裕也さんから、踊りの天才 田中泯さん、詩人の谷川俊太郎さん、作曲家の高橋悠治さん、宇宙パイロットの野口聡一さんなど、各界のすごい人たちが、小さかった頃から大人になるまで、自分が何になりたかったかを語っている。ピアノの天才と言われた人が、実はまともにピアノを習ったことがなかったり、小学生の時からロケットに乗りたいと思い、その通りになったり、戦争やら高度成長やら、生きてきた時代との関係もくっきりと描かれていて、おすすめです。
「音の力 沖縄アジア臨界編」
(インパクト出版会)

 音楽の好きな方には、インパクト出版会の「音の力」沖縄アジア臨界編はいかがでしよう。アジアの音楽の交流がたくさん語られています。実はわたしのインタビューも載っています。よかったら読んでみてください。

「戦争をなくす!あなたの町から無防備地域宣言を」
(無防備地域宣言運動全国ネットワーク/耕文社)

「無防備地域宣言で憲法9条のまちをつくる」
(池上洋通・澤野義一・前田朗/自治体研究所)

 「無防備地域宣言」を知っていますか? 今、全国でジュネーヴ条約第一追加議定書を生かした「非戦の自治体を作ろう」という運動が広がっています。各自治体での直接請求は、予想をはるかに超える署名が集まりました。この本を読むと、新たな運動のヒントが見えてきます。
2004年、「戦争法」をすべて整えた日本は、同時にこの条約を批准しました。ところが、どうも政府は戦争法を作るときに、「国際法」の存在を忘れていたふしがあるのです。たとえば「国民保護法」です。「国際人道法」と呼ばれるこの条約は、軍民分離を原則としています。つまり、軍隊=自衛隊は非戦闘員=市民と一緒にいてはいけません。ところが、「国民保護法」には、自衛隊の活用を勧めていますし、訓練にも自衛隊が大量に参加しています。「国際法」違反の勧めになっています。自衛隊の施設がまちの中にあるのも、違反です。
「国際法」を遵守しろ!と、新たな「非戦の国」づくりに希望が持てる必見の本です。

*上原さんの無防備地域宣言についての意見書は、こちらで読むことができます。
「野坂昭如 戦争童話集4冊セット
      ―忘れてはいけない物語り」
(野坂 昭如・黒田 征太郎/日本放送出版協会)

 『小さい潜水艦(せんすいかん)に恋をしたでかすぎるクジラの話』『凧(たこ)になったお母さん』『八月の風船(ふうせん)』『焼跡の、お菓子の木』僕が推薦するのは、この本です。
「永遠平和のために」
(カント/岩波文庫)

 あのドイツ観念論哲学の創始者カントが晩年に力を振り絞って書き残した高度かつ具体的な平和推進案です。今日に十分に通じる方法が提起されていて、その先見性にうなされました。
■ツッコミ人
「新編 啄木歌集」
(石川啄木 久保田正文編/岩波文庫)

 もちろん、啄木を知らない人はいないでしょう。でも、じっくり読んだことのある人は、意外と少ないかもしれません。だから、夏休みはいい機会。
 啄木の、自らの貧しさを見つめる目が、そのまま曇らずに社会を貫く歌につながる。そこが私を揺さぶるのです、いくつになっても。

ある朝のかなしき夢のさめぎはに
鼻に入(い)り来し
味噌を煮る香よ

赤紙の表紙手擦れし
国禁の
書(ふみ)を行李の底にさがす日

このふたつの歌の間にある切なさと辛さ。多分、ここにこそ啄木の真髄があるように、私には思われます。

「寺山修司短歌俳句集 海に霧」
(寺山修司/集英社文庫)

 母の面影を、幻影と虚構の中に追い続けたといわれる、夭折の天才。詩人であり、歌人、劇作家、演出家、映画監督、小説家、競馬エッセイストと、凄まじい勢いで生き抜き走り去った人です。
 有名な一首、この歌ひとつに私は立ち竦みます。
ほんとうに、私たちの祖国は、身を捨てるに値するのでしょうか。

マッチ擦るつかの間海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

「いまここに在ることの恥」
(辺見庸/毎日新聞社)

 この人がいるから、私ももう少し頑張れる。深く落ち込んだときに、辺見さんのことを考えると、静かに力が甦ってくる気がするのです。
 この本は、辺見さんが脳梗塞と癌というふたつの病に侵されながらも、あらん限りの思考を持続させて書き綴った、凄絶な思想の書です。
『自分自身への審問』(毎日新聞社)に続く第2弾。
 この2冊の本だけは、なにをおいてもこの夏休みの間に読んでください。必ず、あなたの中に何か変化が起こります。
■芳地隆之
「ヒットラーのむすめ 海外児童文学シリーズ
         −この地球を生きる子どもたち−」
(ジャッキー・フレンチ著/さくまゆみこ訳 鈴木出版)

 あるオーストラリアの田舎町。スクールバスを待つ雨の中、退屈を紛らわすため、少女アンナが語り始めた、ヒットラーのむすめ=ハイジのお話。その物語が少年マークに切実な問いをつきつけます。
 もしお父さんがヒットラーだったら、ぼくはお父さんを愛せるのだろうか? みんなが正しくない方向に進んでしまったとき、ぼくはそれを『間違っている』と言えるだろうか?
歴史を知ることの大切さだけでなく、人が物語る意味についても考えさせられる、大人だからこそ読んでおきたい童話です。
■jiro
「9条どうでしょう」
(内田樹・平川克美・小田嶋隆・町山智浩共/毎日新聞社)

 この某人気ローカルテレビ番組をもじった人を喰ったようなタイトルの本は、その独自の視点からの主張で、いまや新聞、雑誌への執筆依頼が引っ張りだこという新進気鋭の学者、内田樹氏が平川克美氏、小田島隆氏、町山智浩氏というこれまた百戦錬磨の物書き3名とともに「憲法9条」をテーマに書き下ろした一風変わった憲法論である。何が一風変わっているかというと、4氏の主張とも、ものすごく分かりづらく、ものすごく興味深い持論を展開しているからである。改憲でも護憲でもないとも言えるし、改憲とも護憲とも言える…と言ったらまだ読んでいない人にとっては何のことかわからないかもしれないが。ただ4氏ともに共通しているのは、憲法9条はあった方がいいということである。では護憲と同じじゃないか、と突っ込まれる方がいるかもしれないが、これまでの護憲論とは一線を画している。4氏の主張それぞれは、紙幅もないためぜひ手にとって読んでいただくとして、この暑〜い時期に、眉間に皺を寄せることなく読み進められる内容に仕上がっている夏休み向けの怪作?快作?といえよう。
■シュパーゲルちゃん
「あたらしい憲法のはなし・民主主義」
(展望社)

 文部省が1947年8月に刊行した日本国憲法の学童のための解説書。リーフレットだったり、コンパクト版だったり、さまざまな形で今また出版されています。(写真は、1948年、49年に高校生のための『民主主義』という教科書と一緒になって出版されたもの。)最初書店でコンパクト版をみかけたとき、自民党の新憲法法案の解説本かと思い、手にとるのが遅れました。でも、これは井上ひさしさんや大江健三郎さんが子どものころ感銘を受けたという(『あたらしい憲法のはなし・民主主義』に小森陽一氏がよせた「はじめに」より)、現行憲法についてのものでした。9条2項について、「兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたない」。そして「しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」と説明しています。これ、文部省が出したんですよ! 天皇の項についての説明も秀逸です。ぜひご一読を。
「ぼくらのまち「平和町」
    −61年目の戦後、平和ものがたり」
(毎日新聞横浜支局編/アートン)

 なんというか、平和気分になれます。2006年1月1日からの毎日新聞神奈川県版の連載に加筆し出版されたものなのですが、神奈川県内にある「平和」と名の付く場所・人をひたすら訪ねていく企画です。おバカでいいでしょ? 平和病院、平和堂時計店、平和さん、平和動物診療所、平和通商店街、競馬馬「ピースメーカー」……。たいした物語じゃないんだけど、みんなが「平和」を大切にしたくてその名を選んだ、背景やちょっとしたエピソードが語られます。それがいいんだなあ。平和って名づけたい、そう思う人々がこんなにいた。この全国版をマガジン9条でやりたいです。
■水島さつき

「昭和史(1926−1945)」
(半藤一利 平凡社)
「昭和史(戦後編 1945−1989)」
(半藤一利 平凡社)

 合計1000ページを超えるこの2冊。夏休みにいっきに読み上げたら、現代に続く昭和がどういう時代だったのか、よくわかります。何がわかるかって、本のカバーに書かれている「日本はなぜ戦争をするのか」そして「いまの日本はどうやってつくられたのか」。まるでその場に居合わせたかのような臨場感で歴史の事実を疑似体験できるから、おのずと興奮してきます。
 例えば、太平洋戦争がどうやってはじまり、どんな戦争で、どう終結したか。教科書にはかかれていない日本軍指令部のズサンな軍事戦略には、あきれるばかり。どう考えても戦争責任者は戦争を指導したあの人たち・・・と思ってしまいます。
 資料に基づく多面的な歴史をちゃんと押さえておいてこそ、将来を考えられるというもの。この本はぎっしりと中身は濃いけれど、平易で軽快な文章ですいすい読めるおもしろさもあるから、読書から遠ざかっている人も、是非、読んでみて。達成感もあるよ。
「悪の枢軸を訪ねて」
(雨宮処凛/幻冬舎文庫)

 この本は、1999年に初めて北朝鮮を訪れたとき以来、北朝鮮に5回、イラクに1度、訪れている雨宮処凛の突撃レポートです。「いったいあの国はどうなっているの? という興味シンシンな気持を、十分に満足させてくれる、刺激的な話に満ちていると同時に、私たちと同じような、人間がそこに生きている、ということも教えてくれます。
 例えばイラクでは、陽気なイラク人とのはちゃめちゃなカラオケタイムを楽しんだり、サダム・フセインの長男と大統領宮殿で会見したり。と同時に、湾岸戦争の悲惨な傷跡についてもしっかりと書かれています。
  今、日本において、北朝鮮、イラクについての印象やイメージは、相当に悪いわけだけれど、この本を読むと、また違ったイメージで捉えることができるのではないでしょうか。
読者のみなさんよりいただきました
●大木晴子さん
「いま、イラクを生きる リバーベンド/アートン」
(リバーベンド )

 この本は、バクダート在住のイラク人女性、リバーベンドが、インターネット上で綴ったブログを元に了解を得て邦訳したものです。
 2003年11月5日水曜日には、「私は初めてレシピを書く!」・・・と『何か焦げてない?!』が掲載されています。トマトやナスそしてタマネギなど少し工夫すれば日本でも作ることが出来るお料理です。
 リバーがレシピを載せる気持ちと私がレシピをホームページに掲載する思いと『同じ』気がしています。リバーのページからは、彼女の怒りや涙そして大きなため息が伝わりまた、その人柄が伝わるような笑い、喜びなどをユーモアに満ちた言葉で表現し読み手の私も一緒に微笑むのです。
 爆撃の音が聞こえる戦火の中で停電の合間をぬって書きつがれるリバーの声を心で聞き、平和を育んでいきましょう。
いま、神経を研ぎすまし声を聞かなければ!いま、読まなければ!いま、平和を育てなければ・・・・。
「いま、イラクを生きる」を読むとそう思うのです。
●十文字(衆愚代表)さん

 衆愚代表なので、選択基準に多少難があると思いますが、ご了承ください。
1.憲法について学びたい人は
『日本人のための憲法原論』(小室直樹著・集英社)
『憲法とは何か』(長谷部恭男著・岩波新書)
2.国家システム、国家戦略の本質を知りたい人は
『ローマ人の物語』(塩野七生著・新潮社・1〜14巻、最終巻は今年末刊行)
3.平和のために頑張っている日本人を知りたい人は
『武装解除-紛争屋が見た世界』
(伊勢崎賢治著・講談社現代新書)
『アマチュアはイラクに入るな
   ―プロのNGOが紛争地でやっていること』

(吉田鈴香著・亜紀書房)
4.漫画でくつろぎたい人は
『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』(安彦良和著・角川書店)
『バンパイア』(徳弘正也著・集英社)
『夕凪の街桜の国』(こうの史代著・双葉社)
5.絵本で童心の戻りたい人は
『絵本おこりじぞう』(山口勇子著・金の星社)
●非戦さん

 護憲論者が大部分ですが、小林先生的改憲派の著者もいる本で憲法についてはもちろん、いずれも「戦争をどうしたらなくすことが出来るか」をテーマにした最新の本を紹介させてください。
「憲法が変わって戦争にならないと思っている人のための本」
(井筒和幸、森永卓郎、斉藤貴男、山田朗、高橋哲哉など/日本評論社)

『戦争の克服』
(阿部浩巳、鵜飼哲、森巣博/集英社新書)

 
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