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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.328

120411up

4月4日から10日に届いたご意見から

■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について

アリの一穴主義さん(42才・男性・大分県)

価値観を学ばせてもらってます

おしどりさんには情報だけではなく、価値観も学ばせてもらってます。自分は福島の事故を日本全体の問題としてまでは考えが及んでいませんでした。そして福島の人が救われないのなら、明日は我が身だということも教えていただきました。しかしこのような価値観を学校では教わらないということに疑問を感じます。日本全体がもし自分のような不感症人間ばかりだとしたら、これは恐ろしいことです。これが教育で改善されるのであれば、いいことだと思います。ただやはり方向が間違えば洗脳教育になってしまうので難しい問題ですが。

■中島岳志の希望は商店街 について

とみのひかりさん(46才・男性・兵庫県)

橋下徹に関して

以前から、『表現者』の読者として、数々の論考拝見させていただいております。
さて、橋下大阪市長に関しましては、維新の会として国政への進出にも言及され、その勢いが止まりません。真正なる保守派としては、マスコミや媚を売る政治家の姿勢が歯がゆくてなりません。その中、中島さんも前大阪市長平松氏のシンクタンクに協力されるようですので期待しております。
つきましては、是非、ここで紹介されている橋下氏の言論テクニックに負けぬよう頑張ってください。橋下市長の言論テクニックの分析、完璧だと思います。

■時々お散歩日記 について

藤沢記世美さん(女性・神奈川県)

原発0の日を・・・

原発稼働が0になった日、日本が突然大停電になるのでしょうか?そうであろうと誰が心配しているのでしょうか????
なぜ、正しい優先順位がつけられないのか? なぜ、被災地の人たちのことを一番に考えられないのか? なぜ、原発を止めようと思えないのか?
ああ、TVで今も安倍晋三が原発を止めると経済が萎縮する、石油などに頼ると3兆円かかると言っている。政治家を辞めて欲しい。福島の人や原発の現場で作業している人たちのことをいったいどう考えているのか。人間は考える葦などといったい誰が言ったのか。愚かしい。愚かしい人たちが国の中枢にいることが恐ろしい。そんな人たちのために私たち国民が明日をもしれぬ今日を生きなければならないなんて、間違っている。絶対に間違っている。

■伊勢崎賢治さんの記事 について

ぷらんたんさん(58才・男性)

意見

「9条は日本人にもったいない」
ある意味、それは正しいし、その言葉はこう改められるべきではないでしょうか?
「9条は人間にはもったいない」と。
全世界の人類のDNAが変化し、核兵器を率先して廃棄するような、軍は持つことがおかしいと「世界同時革命」ではありませんが、「世界同時武力廃絶」が出来るならば現実的と言えるでしょう。
或いはその民族全てが理想の為に死滅することを選択できるならばそれはそれで結構でしょう。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

わださん(24才・男性・東京都)

政治の混迷を迎えている中で

大阪維新の会が国民に熱烈な支持を受けているというのは私自身も橋下さんの明快な政治運営を見ていると共感する点はあります。改革案もこの低迷している不況や閉塞感をどうにかしてくれるのではないか、と期待してしまう面もあります。
しかし、森永さんの指摘するとおりファシズムの恐怖と小泉政権の再来を予期させます。ワイマール憲法下で混迷を極めた政治はヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党によって切り開かれました。この歴史が繰り返されるのではないか、こう思う人は多いはずです。
ただ、現状を考えると他にどこの党がリーダーシップを発揮して国民を誘導できるのか、という点に行き着いてしまいます。現状を憂慮するばかりです。弱い人間は毎日の生活に追われ、強い者達がより結束していき政治活動を行う余暇を持っている、日本の“民主主義”には呆れるばかりです。(無論呆けてばかりいられないので、若者がそろそろ“キレる”のも間近だと思いますが)

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

志舫☆さん(40才・女性・大阪府)

沖縄のことを本土の人が傾聴・受容・共感するには

昨年11月頃、日本政府は、公務中に重大な事件・事故を起こした米軍属について、米側の同意があれば日本で訴追できるようにすることで米政府と合意したと発表しました。日米地位協定の改定に向けての一歩です。この改定に向けて沖縄の人々が6万人もの署名を集められました。
しかし、本土の人々の関心には温度差があるような気がしてなりません。かくいう私もドラマ「運命の人」最終回で沖縄戦の凄惨さ・現実の不公平の認識を新たにした一人です。
沖縄のことを本土の人が傾聴・受容・共感するには、このようなドラマを作り続け、作品の秩序が現実を上回るようにしていく…。出身の有名人が沖縄のことを語る…。アジア各国に近いという地の利を活かした経済発展…が考えられます。
本土も沖縄人も、闇が光に変わるような未来を描いてほしいです。

 
 
 

■みんなのこえ について

多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)

TY生さんとの論争の中間まとめ(その5)

TY生さんは憲法9条の理念が「国際紛争の解決に武力の使用を禁ずる。国連憲章2条の3・4項と理念は共通する」というが、9条がそんなにありがたいものなら、9条の理念を現地の反政府ゲリラたちに説いて聞かせてから、外国軍の武力による警護など頼まずに仕事をすればよいのではないか。
また、「日本の自衛隊がトラブルの起こったところへわざわざ駆けつけなくても平和維持軍の準備は出来ている」(04/04)というが、なぜそこに日本の軍隊は参加しないのか。万一の場合の自分たちの「警護」・「武力の使用」という危険な仕事は外国に押し付け、自分たちだけは安全で受けの良い仕事をすればよいというのが9条の理念であるというなら、やはり9条は稀代の悪法であり、日本人の偽善的平和主義の根源である。
また、三回同じ質問をするが、今回ルワンダ軍に頼んでいるような「警護」は9条の禁ずる能動的な武力行使だとTY生さんは考えるのか、考えないのか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(72才・男性・三重県)

PKOに関する情報二つ

時事通信によれば、政府が今国会提出を目指す国連平和維持活動協力法改正案をめぐり、自衛隊の任務に、米軍への物品・役務の提供を加える方向で調整していることが3月31日分かった。米側からの要請によるもので、日米同盟強化の一環。具体的には、PKOに従事する自衛隊ヘリで、PKO以外の作戦を遂行する米兵の輸送などが可能になる。
PKOは国連の要請に応えて行なう活動です。その活動に参加している自衛隊がPKO以外の活動をするのは全くの筋違いです。
3月31日の朝日新聞報道によれば、現在、紛争状態にあるシリアでアサド政権と反体制派が停戦に合意した場合、国連は停戦監視のためのPKOを行なうことを検討しています。日本にも要員派遣を要請する考えです。このPKOは非武装の軍事要員が停戦活動をする計画です。この国連の政策を見てもPKOで自衛隊の武器使用基準を緩和させることに拘らなくてもよい問題であることは明らかです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(48才・男性・東京都)

飯柴智亮『日米同盟崩壊:もう米軍は日本を中国から守らない』(集英社)

護憲の論陣を張ってきたのに内心忸怩たるものがありますが、この本を読んで、遠からず九条は改正して自衛隊を国軍化するほうがよいと思うようになりました。
中国脅威論には怪しげな本が多いのですが、この本は日系のアメリカ軍人による憂国の情溢れる本で、アメリカは無条件で日本を守ってくれると信じている人が多いが、いずれアメリカは日本を見捨てて、日米同盟は最長でも2050年には終わること、中国の軍拡への対応を怠ると日本は中国の属国化すること、自衛隊は潜水艦を始めとして海空の戦力を倍増するべきこと等が指摘されています。
九条が戦後日本の平和に一定の役割を果たしてきたことは事実ですが、ブログ「地政学を英国で学んだ」等も指摘するように、生き馬の目を抜く国際社会で非武装とか暢気なことを言えた時代は終わりつつあるのではないでしょうか。護憲派諸氏もこの本には目を通してみて下さい。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

はなはなたろうさん(50才・女性・神奈川県)

心に響いた歌

私は原発に対しての詳しい知識もないので、あれこれ言うつもりはありません。
ただ、清志郎の「Love Me Tender」を聴いたら、あまりにもその通りで涙しか出ませんでした。
「何言ってんだ、ふざけんじゃねぇ、核などいらねぇ」「何言ってんだ、よせよ、騙せやしねぇ」
「何言ってんだ、やめときな、いくら理屈をこねても 、ほんの少し考えりゃオレにも分かるさ」
今から20年以上も前に作られた歌です。皆さんもぜひ聴いてみて下さい。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

にのいもちみさん(41才・男性・神奈川県)

主観と俯瞰。更に縦、横、斜めという視点

原発、政治、経済、格差社会、プレカリアートに憲法。焦点をどこにあてるにせよ、それらの問題は其々別の問題なのか、その起因はどこにあるのか、俯瞰した意見は少ない。戦後の分業による効率化で発展できた国。それは政治であっても例外ではないと気付く。
よく聞く「政治家が悪い」という文句は、民主主義の国民として適切なのか? 諸問題の責任の所在さえも「己ではない誰か」にあるという「線が引かれている」と気付く。
分業、分担という効率性は、責任を他人事にする無自覚な当事者を育ててきたのではないかと。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性・東京都)

これからの「民主主義」の話をしよう

「民主主義」は、単なる多数決に非ず。単なる多数決が民主主義なら、国民が指導者を選んで従えばよく、裁判所や議会はいらない。例えば、ある地区に白人と黒人が2対1の人口比で住んでいたとして、住民の多数決で「白人のみ選挙権」としてよいか。また、ある土地にゴルフ場を作るために、少数の住民を強制排除してよいか。何れも「ノー」である。人種差別や、公共性の薄いことのために誰かを犠牲はできない。
いわゆる「いじめ」とは、多数の側が少数の誰かを標的にして「いまは、あいつを悪く言ってれば間違いない」という付和雷同を伴ってなされる問答無用の攻撃だが、いま橋下が行っているのも「今は、公務員や教員をたたいておけば間違いない」式のいじめではないのか。菅前首相がマスコミに「菅が福島原発被害の戦犯だ」というウソのレッテルを貼られたのも同じ構図。売れて何ぼのマスコミは信用せず、自分の目で冷静に観察し自分の頭で考えていくべきだ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(42才・男性・東京都)

TPPについて(その20)

TPP推進派の方々は、日本はこれから人口が減少していくのでこれ以上内需は増えない、だからTPPで外需を、と主張されますが、人口が減少しても個人個人の消費が増えれば内需は拡大します。消費というとイメージが良くないですが、福祉や教育など自然環境に対する負荷の小さい消費(経済的取引)を増やしていけばよいと思います。
小泉政権時、日本の輸出は増えましたが、国際競争に勝つためには非正規雇用を増やすなどして人件費を低く抑える必要があるので、低所得層も増えました。自由貿易を拡大すればするほど日本では労働賃金が全体的に低下し、低所得層も増加し、結果、消費が落ち込み、内需が縮小してしまいます。
日本は1950年代から今現在まで、輸出依存度が大体9〜15%で他国に比べ非常に低く、世界の中でもトップクラスの内需立国です。それゆえ、日本は外需よりも日本の強みである内需を拡大する事をより重視した経済戦略を立てた方が良いと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)

国民を愚弄する自民党改憲案

先月発表された自民党の憲法改正原案を読んで驚いた。現行憲法が保障する国民の権利や人権を可能な限り狭い範囲に押し込め、戦争への道を拓こうとするもの以外の何物でもないからだ。何より許し難いのは、憲法が国家権力を規制するという立憲主義の根本原則を否定し、憲法を国民支配の道具に貶めている点である。
権利を自らの力で闘い取ってきた伝統のない国の国民はここまで愚弄されるのか。
イェーリングの『権利のための闘争』より引用しておく。「人格そのものに挑戦する無礼な不法、権利を無視し人格を侮蔑するようなしかたでの権利侵害に大して抵抗することは義務である。それは、まず、権利者の自分自身に対する義務である。それは自己を倫理的存在として保存せよという命令に従うことにほかならないから」

各コラムでもたびたび取り上げられていますが、
日本中の全原発が停止する5月5日を前に、
にわかに「再稼働」への動きが加速しています。
福井県にある関西電力大飯原発について、
政府は「おおむね再稼働基準に適合している」と判断。
しかし、どう見ても「再稼働」を前提にした、
「穴だらけ」の基準としか思えません。
「原発のない」5月5日を、迎えることができるかどうか。
そこに、今後の社会がどうなるかがかかっています。

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