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みんなのこえ

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070919up

9月12日から9月18日までに届いたご意見から

●この人に聞きたい(永井愛さんその2)について

平和を愛するキリスト者さん(48歳・男性・東京都)

【9条は最大の防御】

改憲派の人は「他国が攻めてきたらどうする」と口にしますが、では逆に9条を改憲した日本が「他国を攻める国になったらどうする」のでしょうか。
9条を守りたいのに口べたでこのことを主張する人は少ないように思います。
日本の同盟国アメリカを見てみましょう。
現在、自衛の名においてイラクを侵略しているではありませんか。
かってベトナムを侵略したではありませんか。
世界一の軍隊を持っていてもアルカイダによる9.11のテロを防げなかったではありませんか。

9条のある日本は、この60年、戦争で一人の自国民も殺されていません。また他国からも侵略されていません。
9条がなく、世界一の軍隊を持つアメリカは、戦争で自国民を殺されています。アルカイダに攻撃されました。
永井愛さんが言われるように、9条は理想ではなく、非常に現実的な手段だと思います。

●この人に聞きたい(永井愛さん)について

十文字(衆愚代表)さん(32歳・男性・千葉県)

【 『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』の台本を読みました。】

分かりやすくて面白いです。しかし右も左も硬直した極論が多すぎると感じました。
劇としては面白いのですが、これでは現実の『9条を守る』という目的には向きません。
現実には、護憲のサイレントマジョリティーはソニカという登場人物が話した「9条も自衛隊も持ちたい」というものなのですが、彼女の話が劇中で深化しなかったのは残念です。ソニカ系護憲論は、現実的リベラル派では主流です。例えば、論座6月号の"加藤典洋「戦後から遠く離れて」"、8月号の"藤原帰一「広島プロセス」を提言する"、内田樹や長谷部恭男の『憲法と平和を問いなおす』などを読めば、現実的リベラル派の思想が理解し易いと思います。

●この人に聞きたい(田中優さん)について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(44歳・男性・東京都)

【戦争や環境破壊に使われる金の流れを断つ】

改憲派はよく皮肉混じりに周辺国にも九条を採用させよと言うが、ドルが下落してアメリカの力が低下したら、日本はまさに改憲派の指摘通りのことをやるべきだ。
今までアメリカに遠慮してものが言えなかったのが、ようやく自由になるのだから、全世界に軍縮を訴えるべきである。

もちろん簡単に軍縮が進みはしないが、環境問題等の深刻さを考えれば、軍備に金を費やしたり戦争している余裕はない。
限られた資源で無限に経済成長を続けることは不可能になっていて、資本主義が限界に突き当たっているのは明らかだ。
正しいことは五十年でも百年でも徹底的に訴えていけば、必ず心ある人たちを動かすことが出来るし、日本は世界から尊敬され、そのこと自体が防衛力になる。

「この人に聞きたい」の田中優氏の、北朝鮮の脅威等を根拠にした改憲論は「ミクロの段階では正しくても、それをトータルしてマクロの視点から見ると正しくなくなる」という言葉ほど、説得力のある護憲論はないように思う。

●雨宮処凛がゆく!(第23回)について

半沢英一さん(58歳・男性・石川県)

【容認する人の心を荒廃させる死刑】

雨宮さんが「微妙に避ける」ことをやめ、死刑への発言を続けられたことを嬉しく思います。

死刑は廃止されるべき制度だと私も思います。
第一に、死刑は不公正な法制度です。冤罪や、部分冤罪による量刑不当の過誤を、修正不可能にする制度だからです。
第二に、死刑は社会の人権意識を低劣化します。「ある人が殺されてもよいこと」を認める社会は、「社会的弱者が見捨てられること」に無感覚な社会のはずだからです。
第三に、死刑は容認する人の心を荒廃させます。死刑囚の罪は憎むべきにせよ、その死刑まで容認することは、死刑囚が陥ったのと同じ地獄まで、自分が墜ちることの容認をも意味するからです。

雨宮さんが、これからも死刑問題に発言を続けられることを期待してやみません。

●デスク日誌(第21回)について

TY生さん(67歳・男性・三重県)

【テロとの戦いは無料の給油活動以外にもある】

安倍首相は辞意を表明した。軍事にこだわり対テロ戦の発想の転換が出来なくて行き詰まり、無様な退場結果となった。

7月、潘基文国連事務総長は、米軍やNATO軍の空爆で民間人の死傷者が相次いでいることについて「事故であったとしても、敵を強化し、われわれの努力を損なう」と述べた。

一方、英国の有力シンクタンク国際戦略研究所は、2002年5月の年次報告の中で軍事行動について「テロの根本原因に対処できない」として、平和維持、国家再建、経済開発などを挙げて「対テロ、不拡散での勝利を確保するために不可欠である」と強調した。
2006年版では「米国は対テロ戦争なるものを主に軍事的手段で追求し、過激主義の炎を拡大した」と指摘した。

9・11テロ事件の遺族は今年「9・11は国旗を振る日ではなく、和解について考える日にしたい」と語る。

これらから言えることは、平和憲法の日本は民生復興に尽力すべきで、狂信的なテロリストを住民から孤立させる方策をとる必要があるだろう。

●伊藤真のけんぽう手習い塾(第45回)について

飯塚真一さん(59歳・男性・静岡県)

【物事を知る努力の大切さ】

45回の記事を読ませて頂き、伊藤さんと同じ気持ちでうれしかったです。
私は今年還暦を迎えます。日本国憲法と同じです。
戦争体験者ではありませんが、無益な戦争を多くの人にわかってもらうには、歴史を知る努力が大変必要だと思っています。
TVや新聞で知識を身につけることも大切ですが、一人でも多くの人に伝えることが私の出来ることと思い、機会あるごとに話をさせて頂いています。
これからも頑張ります。伊藤さんもますます頑張ってください。

漆原瑛さん(32歳・男性・東京都)

【もっと端的に!】

改憲されるか否かばかり論じ合うのはナンセンス。
それよりも、自衛隊が暴走しないように監視する機関の設置を論じるべき。
国防は必要だがそれが権力に利用されないように管理する方が大事。
あとは、兵役を義務化させない約束をすること。
将来に夢(目標)のある若者まで殺すのはうなずけない。

突然の「首相辞任」劇から1週間。
マスコミ報道は自民党の総裁選一色となりました。
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