070620up
6月12日から6月19日までに届いたご意見から
今週もたくさんのご意見、ありがとうございました。
参議院選挙まであと約1ヶ月。任期が6年の参議院議員。
あなたは誰に託したいですか?
TY生 さん(67歳・男性・三重県)
江川紹子さんは、国連にお金だけ出すことを悪いことのように言う人がいるが、国連の運営には資金が必要だから卑屈になることはないと述べた。その通りです。
2006年5月国連は平和構築委員会の常設機関である組織委員会メンバー31カ国の中に日本を選んだ。理由は「財政的貢献が高い」であった。戦争や内戦を経験し、1990年代に和平合意に達した国の約半数が5年以内に再び暴力や混乱に逆戻りした。そのため同委員会は紛争地の経済支援など必要な支援を長期的に管理するのが仕事。国連「ミレニアム開発目標」は、1日1ドル未満で暮らす貧困層が10億人、これを半減させ、5歳まで生きられない子どもは1100万人、これを3分の1に減らすのが目標。憲法前文「われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」この先覚性を世界が発揮すれば目標に接近は可能だ。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
江川紹子さんは、必要最小限の武力は必要とお考えのようですが、私は非武装こそ最善だと思います。理由は、
1.自衛隊のイラク派兵を見てもわかるとおり、自衛といいながらアメリカの侵略戦争の手助けをしているのが現実です。
2.自衛隊のイラク派兵に反対する市民団体等を自衛隊が監視していたように、軍隊は、国民を監視、弾圧する手段として用いられます。
3.必要最小限の武力といってもその武力が国民に向けられる可能性だってあります。
4.近隣諸国を見ても、タイでは昨秋、軍部がクーデターを起こし民政を打倒、軍事独裁政権を樹立。フィリッピンでは、政治的殺害が問題になっていますが、これに軍部が絡んでいる可能性が濃厚です。
以上の例を見てもわかるとおり、軍隊が国土防衛のためのものと考えるのは、あまりにも単純だと思います。非武装の国は世界に27カ国あり、世界の1割以上に達しております。非武装こそ最善の防御だと思います。
marcos さん(57歳・男性・静岡県)
今の状況は小泉と、それを面白おかしくバックアップしたTVメディアが元凶だと思う。改革=改悪というのが小泉改革の本質なのに、又国民に自分たちで考えさせないようにさせたのも小泉。イラク派兵は人道支援なら【民】でできたはずだ。フランスは民間NGOが井戸掘りをやっているそうだけど。自衛隊が米軍の補給をしているから勿論メディアは言えない!すべてが「小泉さんなら仕方が無い」この閉塞感はなんなんだ!!!
きよまる さん(52歳・男性・千葉県)
平和を守るのには、9条なくして戦えない。自衛隊よりも憲法のほうが強いのだと思う。9条を守るために、天木直人氏を参議院選挙で応援してください。
かねたけ さん
最近、どうして、誰が見ても有罪に近い被告人に弁護士がついて弁護するのか不思議でなりませんでした。またその依頼された弁護士自身も被告人のことを有罪だと確信してしまったらなど考えていました。
そこでネットで調べていたところここのサイトにたどりつき、わかりやすい説明でまさに私が知りたかったことが書かれていてとても納得しました。確かに私たちはマスコミの報道に流されやすく知らないうちに検察官の立場になってたんだと実感しました。これからは冷静に物事を判断できるようになりたいです。
半沢英一 さん(57歳・男性・石川県)
赤木さんの「フリーター、希望は戦争」が話題となっています。若い人たちが追いつめられていることは分かるにせよ、なぜ「希望は革命」でなく「希望は戦争」になるのかが不思議でした。しかし今回の記事で、「革命」は実現可能と思えないが「戦争」は実現可能に思えるからという若い人の発言に、やはりそうであったのかと変に納得しました。
それでも若い人たちに、現在の若い人たちの困窮を産みだした人たちと、戦争をしようとしている(イラクなどでは現にやっている)人たちは同じ人たちであること、「戦争」に使われた軍隊は必ずそのまま困窮する若いたちに向かってくることまで、考えてほしいと思いました。また南米やヨーロッパを見て、「革命」もまったく非現実的なものではないことを感じてほしいとも思いました。
ごとうけいさく さん(76歳・男性)
雨宮さんが働いても働いても人間らしい暮らしの出来ない人たちに、一生懸命よりそって発言していられるのはわかりますが、「希望は戦争」と言うのまで理解してほしくはない思いです。
今週の記事でほっとした思いもありましたが、戦争に希望などとただインパクトある言葉を弄して、アベ何がしの美しい国と対になる空虚さです。靖国に祭られたかったらイラクでアメリカの傭兵でもなって死んだら、アベさんが喜んで祭ってくれるかも?
終戦記念日 さん(33歳・女性・東京都)
クイズいつも結構真剣にやってます。でもあまりにもアンビリーバブルな発言が多くて、真面目に日本の将来が心配になってしまいます。以前だったら暴言で辞職もありえたけど、今の暴走内閣は恥を知らないようで、あれ以上の暴言なんて想像できません。先日、終戦記念日は「戦を終わらせる日」だという説を聞いていい話しだなあと思いました。戦を終わらせる9条が、日本が礎になればいいと思っています。
十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)
「護憲派」の一部に、以下のような人がいるからであろう。
1.日本国憲法第9条の考え方が普及しない事を、自衛隊や日本政府や米国の所為だとして、それらを敵視する。
2.自衛隊や日本政府や米国に性悪説で、近隣諸国には性善説で臨む傾向がある。
3.自らが近隣諸国に9条を普及させる事は敬遠し、日本の過去の戦争犯罪を暴き、謝罪させる事に執着する。
4.3.の目的を達成させる為に、近隣諸国等の介入を、「グローバル」等と称して歓迎する。
5.他者の立場や都合の悪い事は眼中に入らない、所謂「バカの壁」の見本市のような人がいる。
6.日本人に過去の戦争犯罪への「原罪」を持たせる事が、9条を守る事であると信奉している。
7.憲法を守れと主張するが、象徴天皇制の解体を望む。
8.過激派に属する。以上の事は「二重基準」であり、「近隣諸国の国益の為に行動している」等の要らぬ誤解を招く。
故に該当者は説明責任を果たすか、是正する事が肝要である。
クレヨン伯爵 さん
デスク様こんばんは、久間大臣も確かイラク戦争には「反対だった」とおっしゃっていたので、「反日」の疑いで保全隊は監視しないといけませんね。隊員と家族の安心のために。
take さん(34歳・男性・愛知県)
自衛隊の監視に恐怖心も疑問も抱かない人が多いこと。インターネットではこのニュースについて、「市民運動やってる奴なんて監視されて当たり前」という反応がたくさんある。自分がされたらと思わない、想像できないことが一番こわい。事件が風化しないことをいのる。
田中やすし さん
今回の問題はとほうもなく大きなマイルストーンです。私は何回も自民党の政策に反対する集会やイベントに参加してきました。自民党の政策にかぎらず、おかしい、こいつはまずいと思うことには意志表示するのにあたりまえでしょう。これは日本では当然の権利であり、民主主義の常識の範囲であると今までは思っていました。
人間を殺す武器を携帯することを国から認められた団体が、何も持っていない私たちをどこからか監視している。これは普通の人が普通に意思表示するのにものすごいプレシャーになります。とてもこわくて何もできなくなります。
こんなメールを出す人もブラックリストに今からあげられているのかもしれません。野党勢力に何も期待できないわたしは、つぎのてを何にどう手を打ったらいいんでしょう。
左翼は嘘吐きなので信用できません さん(33歳・男性・兵庫県)
もっと批判的な意見が多いはずなのに、肯定的な意見を多めに掲載するのはさすが左翼。日本の自衛隊が国民に銃を向ける??改憲した程度でそんな行為ができるのなら、とっくのとうにやってるでしょうよ。人殺しの訓練?仕方ないでしょ?国民を理不尽な暴力から守る為なんですから。発足以来、ほとんど被災者救済にあたってる組織を捕まえて・・失礼と思わないのかなぃ。
治療に当たってる医者に対し、人体実験をしてるとか喚いているのと殆ど変わりません。阪神大震災の時も社民党の内閣は自衛隊の出動を遅らせてましたね。そんなに自衛隊の方々が憎いですか?なのに侵略しまくりの中国軍、ベトナムで蛮行してた韓国軍はスルー。。確かに9条の考えは素晴らしいと思いますよ?でも綺麗事だけじゃ国民の生命や財産は守れません。その9条のすばらしさ、どうか中韓でアピールしてください。
9条原理主義者 さん(63歳・男性・千葉県)
スイス(約740万人、九州程度の国土)が永世中立国になった経緯は注1に詳しいが、ポイントは連邦制にある。以下は、スイス政府が国民に配っているマニュアル注2(新書版約300頁)から。兵役義務のある軍隊を有する。国防は武装(国軍、地域防衛隊)と非武装の民間防衛隊(消火、救護等)からなる。有事には人口の13%が武装(男子)し、26%が民間防衛隊に動員される。食料備蓄、避難、救護、軍が突破された場合のレジスタンス、占領軍との対応、解放までの手順等微に入り細に入り「スゲー」としか言いようがない。
ヒトラーが侵攻を断念したとするこの体制で150年平和を守ってきた。しかし、「武装絶対中立国」にも考えがあるようで、国連にも加盟したし、報道では北朝鮮への金融制裁にも加わるようです。次なる選択に注目したい。注1「歴史群像」2006年8月号(学習研究社)注2「民間防衛」(原書房)
渡り鳥 さん(48歳・男性・神奈川県)
護憲派は、自衛隊を廃止すべきだと主張しているわけではありません。憲法を変えるべきでないと言っているだけです。今の自民党の改憲案では、「国際協調活動」のために自衛軍を使用できる、としている点が問題なのです。国際協調活動の為に自衛軍が利用できれば、日本の自衛権の発動でない戦争にまで自衛軍が駆り出されることになる。アメリカの手先になって、イラク他の中東の紛争にも武力介入することになるんです。
改憲案が通れば、日本は自国の自衛と関係のない戦争に巻き込まれる。権力者の都合で国民が命の危険にさらされる。だから、政府に戦争をさせることを禁止したのが、憲法9条じゃないですか。歴史から学びましょう。
あさつゆ さん(43歳・男性・千葉県)
戦争は、「勝てばいい」というものではないと思います。戦勝国も、敗戦国も、ともに責任を負うものです。国民を私物化して一部富裕層が暴利を得ることを目的にすることでも共通していますし、「悪いのは相手である。自国に何の非もない。」というスローガンも共通しています。双方とも、非常に大きな経済的犠牲を消耗します。
戦争は「勝てばいい。」というものではありません。必要なことは、戦争推進ではなく、武装解除です。ここ数年の国会運営にも戦時の濃厚な空気を感じます。右派本流の法案を国会で審議する際に、「絶対に通さねばならない。」という、「勝たねばならない。」気風が繰り返し情報として流されています。私達は知らないうちに馴らされてしまってはいないでしょうか。日本は心理戦の実験フィールドにされているみたいです。原爆投下が科学的軍事実験だったみたいに。
hime さん(60歳・女性・千葉県)
都知事選で浅野氏を応援した。名前を書いたのぼりをたてたり、ビラに浅野史郎と書くと選挙違反だという。名前がないので浅野氏のビラなのかどうか、まいてる私が読んでもわからない始末。
浅野氏のビラをまいていることをいちいち道行く一人一人に説明するために、浅野です、浅野です、と言い続けなければならなかった。ビラも受け取らず、横目で通り過ぎていく人にアピールできない。初めて立候補する者はどう名前をおぼえてもらえばいいのか?
現職有利、自公のための、あまりに勝手すぎる選挙法だ。ふざけている。我々国民はここまで愚弄されているのか?と思った。
森正樹〔アジア人同士戦わず〕 さん(43歳・男性・東京都)
イラク戦争がアメリカの最後の戦争のはずはないから、集団的自衛権を認めてしまえば武力行使は時間の問題だ。アメリカに攻撃されている国にとっては、後方支援でも十分敵対的な行為だ。自衛軍は当然攻撃の対象になるし、攻撃されて引き下がるわけにはいかないから、軍の論理が優先されて深みにはまっていく。敵以上に邪魔な戦争に反対する自国民は、徹底的に弾圧・監視される。
若い改憲派が権力の恐ろしさにナイーブで、軍隊は自国民の弾圧にも使われることを知らずに幻想を抱いているのに呆れる。白川勝彦氏は、自民改憲案九条の「緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動」は戒厳令を想定していると指摘しているが、羊のように大人しい日本人にその心配は無用だろう。反戦運動も盛んなアメリカとは違う。将来一部米軍がアジアから撤退しても、日本は現状の自衛隊の装備に多少変更を加える程度でよく、改憲は不要だ。
匿名の改憲派 さん(31歳・男性・静岡県)
護憲派というのは、歴史を学んだことがないのだろうか。戦争が起こるのは正義のためでも自衛のためでもない。自国の利益を確保するために起こるのであって、正義や自衛だとかいうのは大義名分でしかない。だって、誰も得をしないのなら、戦争なんて起こるはずがないのだから。逆に言えば、自国と戦争をすれば損をするのだと、相手に常に認識させておく必要がある。その為の自衛隊であり日米安保。
憲法ごときで戦争が防げるなら、侵略戦争なんて起こってないでしょ。有色人種の国はどうして植民地化されたの?過剰な武力を持っていたからじゃなくて、無抵抗だったからでしょ。
コバ さん
私はそもそも、9条を巡っての護憲派、改憲派という対立軸自体がおかしいと思っています。護憲派と言われる人でも、文字通り非武装を主張する人と、軍事力は必要だが9条が歯止めになっているので必要という人とは、実は大変な隔たりがあって、後者は論理的には改憲派のほうに近いと思います。
それにしても、正式な軍隊が出来れば、日本は戦前に逆戻り、というのはあまりに直線的な論じゃないでしょうか。世界中のほとんどの国は軍隊を持っているわけですが、全部が北朝鮮や大日本帝国のような国だと思っているんでしょうか。反対の意見を聞くのが学問の第一歩なら、他国がどのような形で軍隊を持っているのか、その必然性に目を向けるのも大事では?
たんぽぽ さん(36歳・女性)
中国が核兵器をもっていて脅威だ、改憲という方がみえますが、理解できません。核兵器なら他の国ももっています。戦争中、日本がアジアで何をしていたか戦争とはどんなにむごいことなのかをきっちり教育してこなかったから中国を悪者扱いするようになるのでしょうか。
私も大学に入り、本田勝一さんの南京大虐殺に関する本を読むまで日本軍の蛮行をしりませんでした。しかし、蛮行は戦争中はどこの軍でもおこります。だから憲法を変えて戦争してはいけないのです。
クレオール さん(60歳・男性・神奈川県)
憲法改定論者の最大の根拠である「アメリカに押し付けられたから反対」について:もし「押し付けられなかったら」戦後の日本にどんな憲法が成立していたかをシミュレーションしてみてほしい。おそらく、政府に委嘱された憲法調査委員会(俗称松本委員会)の案(明治憲法と大差ないもの)に近い憲法が成立していたはず。その場合、憲法九条の問題だけでなく、今当たり前と思われている国民主権や男女同権その他もろもろの権利条項がどう変化していたかをシミュレイションした上で、どちらの憲法がより望ましかったかを特に改訂論者に問いかけて欲しい。それでもなお松本案のほうが良かったと言い切れる人は立派と言うべきだろう。
今週からスタートした
「伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学」への
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