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みんなのこえ

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5月30日から6月5日までに届いたご意見から

モバイル国民投票のテーマだった
「自衛隊」や「軍隊」に関するご意見がたくさん届いています。

●伊藤真のけんぽう手習い塾 について

平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)

【私は軍隊否定派です】

私は軍隊は怖い、恐ろしい、危険なものだと思います。
理由は、
1.自衛のためと称して他国を侵略してしまったこと、それどころか公然と他国を侵略してしまったことも多々あります。人類の歴史をみると他国を侵略するために軍隊は頻繁に使われています。
2.民主的に選ばれた政権を軍隊がクーデターで倒して、軍事独裁政権を樹立。それに反対する国民を逮捕、投獄、処刑してしまったということも多々あります。
3.現体制に反対する国民のデモ等を鎮圧、発砲等して国民を死傷させてしまったことも多々あります。
4.軍隊が守るのは国民ではなく、時の権力、時の文化、自らの組織です。
にもかかわらず、軍隊を肯定する人はこういったことを知らない人、あるいは、権力側の政治家等で自分の都合のいいように軍隊を利用できると思っている人ではないでしょうか。

●伊藤真のけんぽう手習い塾 について

十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)

第46回の「多数派から少数派を守るための憲法であるのに、その憲法を国民投票という多数決で決める矛盾をどう克服するかが、これからの課題だ」という意見が伝わらないのは当たり前である。
憲法は少数派の主張を自動的に国策に反映させるものではない。ただ、少数派の意見表明の機会を尊重するのみであり、その後は少数派が多数派になる為には少数派の努力に掛かっているというのが自然であろう。それ故、護憲派は改憲派と日々討論し、大衆に対し護憲派の正しさをアッピールせねばならない。
だが伊藤氏は、自分と「感覚」と違う人たちと議論をかみ合わせるのは大変で、市民と「感覚」を共有させる事が9条を守るヒントなどとおっしゃる。これは戴けない。そもそも9条の骨子は「対話による問題解決」であるにも拘らず、「感覚」が違うごときで反対派との討論を忌避するとは9条の理念に反する。加えて講演に行く様な「感覚」の共有できる「市民」などは元来の同志にすぎず、例えば「感覚」の共有を近隣諸国や米国市民に広める様な努力をせねば、排他的な同人活動に陥るのが関の山である。平和を愛する私とて「何やってるの!」と突っ込まざるをえない。

●この人に聞きたい について

横浜の一市民 さん(44歳・男性・神奈川県)

【伊藤千尋さんのインタビューを読んで】

(その1)の「その時々の権力を守り、そのために国民を弾圧する。それが軍隊の本質なんですね」ですがその通りです。ゆえに軍隊は、専制君主国家では専制君主を守り、独裁国家では独裁者を守り、民主主義国家では民衆を守ります。 民主主義国家では時の権力者は民衆が選びます。恐らく伊藤さんは、日本では内閣支持率が下がると内閣が倒れるという事をご存知ないのでしょう。
(その2)の「日本が平和国家になるためには、コスタリカとEUどちらの方式も目指すモデルになる」ですが、これは違います。避弾経始の無い96式装甲兵員輸送車に代表されるように、自衛隊は戦争どころか戦闘さえ想定していません。日本を守っているのは日米安保条約のみで、コスタリカ方式は既に達成されているのです。
また、EU方式はアジアでは無理です。アジアには中国や北朝鮮という「その時々の権力を守り、そのために国民を弾圧する軍隊」を持つ国々があるので。

●松崎菊也の笑うニュース・クイズ について

尾形明子 さん(59歳・女性・東京都)

【金子委員長の発言】

金子さんだけではないが,今の政治屋(あえて政治屋と言いたい)はどこを向いて発言してるのか理解に苦しむ。何を考えているのかさえ?と思う奴らが多い。皆よく考えて投票しろって思ってます。松崎さん、もっと過激な発言してもいいのに。

●ブロガーズレポート について

9条原理主義者 さん(63歳・男性・千葉県)

【アンコール王朝の「富国強兵」】

昨年アンコールワットへ旅行して現地ガイドから聞いた話です。アンコール王朝時代(802〜1431年)は家には3人の男子を必要とされていたそうです。一人目は家の後継者(主に農業)。二人目は兵隊。三人目は寺院造りや土木作業(アンコールワット以外にも沢山の遺跡があります)。当然、男子だけではだめです。戦前(今も?)は日本にも生めや増やせよがあり、「富国強兵」は何時の時代も大変なようです。

●マガ9モバイル国民投票 について

教師のたまご さん(22歳・男性・兵庫県)

【言葉について】

最近、言葉の重みや価値が弱まっていると思います。
小学生でも普段の生活において冗談のつもりで「死ね」「死んだらええねん」等という言葉を用います(これはテレビの影響だと思います)。ここでは「死」という言葉に全くリアリティーがありません。おそらく「平和」だってそうです。「平和」という言葉に内在している本質的なものと現状の生活とがあまりにもかけ離れており、虚しいのです。だから改憲派(ひとくくりにするのは良くないことですが)は虚しさを打破するために自らがリアリストであろうとするのかと思います。ここでいう「リアリスト」という言葉は現状を肯定することや、自分の価値観を真と捉えるための道具とされているように思います。
とりとめのないことを書きましたが、私は想像力と言葉の力を信じています。その上で日々の実践を通して、「平和」という言葉にリアリティーが持てるようにしていきたいと思います。

●マガ9モバイル国民投票 について

石野恒雄 さん(66歳・男性・静岡県)

【戦争を起こしてさっさと死んでくれ】

(アメリカ兵の)「人的資源の節約」つまり「日本人に死んでもらおう」が改憲の目的なのに、やたら「威勢のいい」投票結果がでている。ブッシュどもが見たらほくそ笑むだろう。石油資源もそのままでは役に立たない、だから製油所で精製して使うのだ。人間資源も同様だ、愛国心をたたきこんで自衛隊で訓練しなくては使いものにならない・・それだけなのだ。「飛んで火にいる夏の虫」は威勢良くドンパチやって死んでくれ。日本人はこの程度なのだ。

●マガ9モバイル国民投票 について

渡り鳥 さん(49歳・男性・神奈川県)

【2番を選択します】

携帯電話でwebにアクセスするのはわずらわしいので投票しませんでした。軍事力というものは、必要最小限に抑えるべきです。軍事予算が拡大すれば、増税するか、限られた予算の中で、福祉等国民生活が切り捨てられることになります。 軍人の力を大きくしてはいけない。これは、戦前、統帥権が独立していて、内閣が軍をコントロールできなかった苦い経験から言えることです。9条は、今、その歯止めになっています。

深井紳一 さん(52歳・男性・神奈川県)

【本当の焦点は何か】

護憲、改憲ということばかりが争点として取り上げられますが、本当に重要な事は何でしょう。日本の外に軍事力を持ち出さないという事ではないでしょうか。国民、国土、経済水域を含む領海を守れる自衛力は独立国として不可欠だと考えます。特攻隊員は沖縄を占領した米軍の本土上陸を阻止しようと飛び立ちました。拙書「第九銀河隊指揮官深井良」元就出版をぜひご参照下さい。いくつかの図書館にも蔵書されております。自民党の目論むおかしな意図の改憲論は絶対に許されるべきでありませんが、自衛力の足枷となるような近視的な護憲論も考えものです。国民皆で良く考えたいですね。

東 さん(35歳・女性・愛知県)

【護憲派を増やすには】

 >自分と異なる意見を持つ人に対して、拒絶するのではなく、「なぜそう考えるのか?」を想像してみることは、大事な作業(「みんなのこえ」94より)
とのことで、戦争嫌だけど改憲派として私見。
護憲派の方々の矛盾に納得がいかないです。武力によらず自国を守るための方法を実行してみせて下さい。日本は必ず侵略してくる、と教え込まれている国々に出向き、その軍拡や教育方針を改めるようデモをする。ミサイル実験や、日本に被害を及ぼす犯罪には抗議する。抗議するよう日本政府や国連に働きかける。交流して親日派を増やし日本を敵視しても損だと説得する。必要なら金で懐柔あるいは圧力をかける(これは政府もやっていますね。ODAと経済制裁です)。現地の有力者とパイプを持つ。移住し帰化して、親日政策へ誘導する。これらの成果を「ほらこの通り、武力なしで日本を守ろうと頑張ってます」と発表すれば、賛同者が増えるのではないでしょうか。

個人情報の提供を拒否します さん(37歳・男性・神奈川県)

【案の定ですが…】

携帯電話でのアンケートの結果を受けてか、やたらと観念的な「9条擁護論」が多く掲載されていましたが、説得力は微塵も有りません。
北朝鮮の工作船が日本の領海に進入し、海上保安庁の船舶と銃撃戦をした挙句に自沈したという事件がありましたが、その際に、憲法9条の狂信者である政治家・土井たか子は、攻撃を受けた海上保安庁による、北朝鮮の工作船への反撃を非難しました。この土井たか子の発言こそ、憲法9条の奴隷的無抵抗主義を象徴するものです。
つまり、憲法9条の狂信者たちは、「日本人は、他国から攻撃されても侵略されても、無抵抗のまま奴隷になれ、或いは死ね」と主張しているのです。憲法9条の狂信者たちは、妄想的な理念の為に日本人は不利益を受け容れるべきだと主張しているのです。私は、このような狂信的な主張を、絶対に受け容れられません。

わからない人々ですね。 さん(33歳・男性・長野県)

【改憲派です】

もちろん戦争は反対です。自分自身、憎くもない人を殺したいなんて思いません。しかし攻撃され、自分や周りの大事な人々に危害を加えようとする輩が現れれば、おそらく躊躇することなく武器を取ると思います。それが正常な感情ではないでしょうか?護憲派の方々は平和維持、軍隊なんて放棄など仰いますが、自衛隊に勤務してる方で殺人したくて志願した人など殆どいないと思いますよ?日本側が戦争したくないと言っても、隙あらば攻撃しようと窺ってる国が近くにあるのに武装放棄ですか?「済南事件」「尼港事件」「通州事件」を調べてみてください。これでも防衛力はいらないなんて言えますか?

TY生 さん(67歳・男性・三重県)

【貿易立国日本の最大相手を敵視するのは非論理的】

「みんなのこえ」(94)を読むと、マガ9モバイル国民投票で改憲に賛成する人は、中国を敵視しているようだ。日本は貿易立国である。最大の貿易相手国で相互に利益を生む関係の国を敵視するのは非論理的である。本年4月25日発表の財務省2006年度貿易統計は、日中間の貿易総額が日米間を上回った。日中貿易の規模は香港を加えれば2004年度から日米を上回っていたが、中国本土単独で米国を抜くまでになった。対中国は輸出入額とも8年連続で増加、貿易総額は対中国が25兆4276億円で、対米国は25兆1608億円である。アジアという枠組みで見ると2005年の日本の貿易総額に対する米国の比重は18%を割り込みアジアは47%となっている。この状況を「アジアに依存して飯を食う日本」と(株)三井物産戦略研究所長の寺島実朗氏は指摘する。貿易立国の日本は隣国を敵視するのではなく6者協議のように関係国が連携して、アジアの平和を維持することが不可欠です。

ST さん(20歳・男性・東京都)

【是非、平和度指数に関係した記事を。】

英誌が「平和度指数」世界ランキングなるものを発表した、という記事を見ました。この中で、日本はノルウェー等の国々よりも平和度指数が低く設定されてしまいました。何故軍隊を持たない日本が、軍隊を持つ国、徴兵制を持つ国より平和ではない、と判断されたのか、非常に関心があります。これを放置する事は、皆さんが更に改憲や徴兵制を肯定するきっかけになりかねませんので、是非、平和度指数を扱った記事を書いてください。

森正樹〔九条と自衛隊は両方必要〕 さん(43歳・男性・東京都)

【改憲派は『この人に聞きたい』を読んでも何も感じないのか?】

改憲派には昔侵略した負い目があるからか嫌中の人が多く、日本人と中国人は異質だから付合えないそうだが、台湾とは仲良くしたいのだから支離滅裂だ。石破茂氏のお墨付きの田岡俊次著『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(朝日新書)によると、中国の軍事費が公表の三倍というのは米英のプロパガンダで、日本に核を向けてもいないようだ。ソ連ですら攻めてこなかったのに、小規模な国境紛争はともかく中国の日本侵攻はありえない。
嫌中嫌韓の人は、所得格差など国内問題から目を逸らさせることで、誰が得をしているのか考えるべきだろう。何事にもプラスマイナスがあり、九条も良いことばかりではないが、『この人に聞きたい』を全部読んでも改憲派は何も感じないのだろうか?各種世論調査では大体護憲派六割・改憲派四割で、自衛隊を自衛軍に変えることには八割の国民が抵抗があるようだから、護憲派は自信を持つべきだし、天木直人氏の立候補は嬉しいニュースだ。

さかな さん(22歳・女性・愛媛県)

【改憲派に物申す!】

改憲に賛成だと言っている人になぜ改憲に賛成なのかと尋ねると、答えが曖昧な場合が多い。「国際貢献のために・・・」「国民を守るために・・・」など、いまいち具体性に欠ける。政治家の口真似をしているとしか思えない。武器では人を殺すことしかできない。かつて明治憲法の下で軍隊をもっていた頃、国民を守れたか?国際貢献・・・といいつつ実は日本の経済利益になる国の戦争を手伝うのではないのか?今一度考え直して欲しい。

軍隊は、国民を守るのか、守らないのか。
あなたは、どう思いますか?
ぜひご意見をお寄せください。

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