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まる85
3月14日から3月20日までに届いたご意見から
各コーナーについて、本や映画の感想など、
さまざまなご意見をいただきました。
TY生 さん(67歳・男性・三重県)
●この人に聞きたい について
【半藤一利氏の父親のような時代感覚がほしい】
「この人に聞きたい」は軍国主義が敗北し約半年後に半藤一利氏の父親が、天皇大権を残す「松本烝冶案」を読み「何じゃこりゃ、前の憲法と何も変わっていないじゃねぇか」と怒ったという。 この時代感覚に比して、自民党の山崎拓氏は党の政治家たちを、極端に言えば大東亜戦争聖戦説という妖怪がさまよっている感じがする、例えば従軍慰安婦問題をめぐる河野官房長官談話の見直しとか、南京大虐殺は実際なかったとか、ほとんど信じられないことを真顔でおっしゃる方がいる、それに非常に影響を受けた政治家がいると新聞紙上で語る。 「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は「河野官房長官談話」を「史実を踏まえて、より実証的な表現に修正すべきだ」と見直す考えだが、踏まえなければいけない史実は、日本の占領下、日本の植民地下であったこと。この土台を踏まえない歴史検証は普遍性を持てない。普遍性がなければ経済の国際化の深化に対応不可である。
森永馬鹿一 さん(46歳・男性・東京都)
●今週のキイ について
【9条の輸出】
9条の世界へ輸出の例で、ボリビアが出てきたのには笑えた。60年間でボリビアのような小さな国が1国とはお笑いの種にもならない。御親密の支那・北朝鮮・韓国あたりに真っ先に輸出したらどうか。きっと馬鹿にされるのが落ちだろう。
藤原正樹 さん(47歳・男性)
●今週のキイ について
【没論理的な終わり方には少々失望です。】
共産党に「小異を捨てて大同につけ」と説くのならば、民主党の体質についても考えてみる必要があったのです。論理的に話をつめられないまま、●●さんならいいんじゃない?的に持っていくのはおかしい。それを追及されたとたん、おしまいというのは納得がいきません。だいたい、今回の東京のようなケース、九条の会の呼びかけ人や「名士」(事実上そういう人が存在するのですからあえてこの言い方を使わせてもらいます)が動かなかったことは、どうお考えなのでしょう。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
●今週のキイ について
【従軍慰安婦についての安部首相の発言】
安部首相が従軍慰安婦問題についての河野談話の見直しを主張して、各国から激しいバッシングを受けております。「従軍慰安婦の徴集については、強制はなかった」などと事実をねじまげて発言。安部首相は自国の犯した過ちを正当化、あるいはうやむやにしようとしています。一方で北朝鮮による拉致事件については強硬な姿勢をとっております、というかこの事件を悪用し自らの権力の強化、日本の右傾化に利用しようとしています。
自分と他人が殴りあったとしましょう。自分の殴ったことは正当化、あるいはごまかそうとし、他人が殴ったことばかりを騒ぎ立てる。もしこういった人間がいれば最低ではないでしょうか。安部首相が現在行っていることはこれと同じではないかと思います。
十文字(衆愚代表) さん(31歳・男性・千葉県)
●今週のキイ について
【今週のキイに最後のツッコミ】
 >「9条輸出」が実現しようとしている。
果たしてそうか。私は問題点を二つ挙げる。
一つは、ボリビアの戦争放棄は世界的に珍しいものではなく、国際紛争(国際遂行)の解決手段としての戦争放棄は、アゼルバイジャン、エクアドル、ハンガリー、イタリア、日本、フィリピンが行っている。この事からもコスタリカを除く唯一の平和憲法を持つ日本の護憲派が積極的に平和憲法の輸出を行い、ボリビアがそれを受け入れたと言う図式を描くのは難しい。むしろボリビアが世界のどこにあるのかすらも知らない護憲派が大半だったのではないのだろうか。
もう一つは、ボリビアの不安定さである。モラレス大統領は反米姿勢が強く、また2006年5月1日に、石油、天然ガスの国有化を宣言し、その際に主要な天然ガス田に軍を派遣して接収を行った。これらの要因が、この事を護憲派新聞である朝日新聞が、単なる「事実の羅列」のみでしか扱えなかったのであろう。
yumi さん(16歳・東京都)
【冒頭の・・・】
冒頭の「戦前は本当に良かったか」というのを読み、ためになりました。今週のマガジン9条を書いた人の義理のお母さんの「戦前が良かったって人、私は大嫌いよ」や、半藤さんの「戦争を知ってる人が生きてるうちはまだ大丈夫、しかし、いなくなったら、この国はどうなることか」という言葉を読み、戦前は恐ろしいな、と思いました。安倍首相の「戦後レジームからの脱却」は虚飾にまみれていると思います!
今井一 さん(52歳・男性・大阪府)
●みんなのこえ について
【編集部への抗議と要請】
>国民投票法に関しては、マガジン9条は、採決されてしまうならマシな内容でということで、強く反対されない立場のようでした。でも、私は、政府与党が今井さんの提唱される内容を採用するはずがなく、あくまで最悪の自民党案で採決すると思うので、全力でこの法案に反対していく姿勢がほしいと思いました。

「みんなのこえ(No84)」にこう記されていますが、「自民党案」というのは存在しないし、近々提出される修正与党案の中身は、憲法改正の手続きに限定して言えば、民主党案とほぼ同じ。そして、その民主党案は私たちが作った市民案とほぼ同じです。
これは、歴史的事実であり、私の希望でも予想でもありません。にもかかわらず、「政府与党が今井さんの提唱される内容を採用するはずがなく」というのは、またしても、報道されていることを知ろうともせず思い込みで主張する、9条護憲派の一部の人に見られる、悪しきパターンですね。
事実を歪めた形で個人の実名を出すときには、反論を同時掲載するか、どちらも掲載しないか、きちんと対応してください。私は、そんないいかげんな主張や解説をするジャーナリストだと思われたくありませんから。
見解の違い、主張の違いによる批判・議論は大歓迎ですが、明快な歴史的な事実を否定したり歪める論述を編集部が右から左へと安易に掲載することについては、『マガジン』の質的、量的な発展を期待する立場から強く抗議します。「投稿だから」といって逃げるのは無責任です。
YOHEI さん(21歳・男性・京都府)
【「日本の青空」を見てきました。】
3月15日(木)に「日本の青空」という映画の試写会に行ってきました。この映画はよく改憲派から出てくる「押しつけ憲法論」は実は違って、今の憲法にはきちんと日本人の案が入ってるんだよという話なんですが、歴史の教科書でちょっと勉強しただけだった鈴木安蔵や憲法研究会についてのことが詳しく分かりました。
ただ俺個人としては憲法研究会の案が気に入らない人たちにとっては、やっぱり今の憲法は押しつけ憲法になるんだろうし、この時期にもう1度、今の憲法は大事なんだってことを議論して、確認しておく必要があるんじゃないかなと思いました。
森正樹〔アジア人同士戦わず〕 さん(43歳・男性・東京都)
【田岡俊次著『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』】
軍事ジャーナリストの田岡氏の新著(朝日新書)は、北朝鮮・中国の軍事力の正確な分析で、石破茂氏のお墨付きである。北朝鮮の核ミサイルの脅威は否定できず、シェルター・ミサイル防衛・アメリカの核の傘はどれも「ないよりまし」程度だそうだ。ただし先制攻撃で北のミサイルを全部は叩けないし、日本の核武装はアメリカと対立するうえ、理性を失った相手には抑止にならないとして、いずれも反対している。
他方中国の軍事費増はインフレを割引かねばならないこと、冷戦終了後アメリカがソ連の「後任」を探す必要があったこと、昔からある中国の核ミサイルについて今頃騒ぐのはおかしいことなどを理由に、中国脅威論はほぼ否定している。台湾は中台日米とも現状維持を望んでいるし、ノルマンディー上陸作戦の数倍の規模の台湾侵攻は根本的に不可能だそうだ。まして日本侵攻など万に一つもありそうもないように思える。十文字さんなど改憲派の感想も聞いてみたい。
いよいよ目の前に迫った地方統一選挙についても、
ぜひご意見をお寄せください。
先週から始まった新コーナーへのご意見、ご感想もお待ちしています。
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ぜひ、ご意見、ご感想をお寄せください。

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