12月27日から1月9日までに届いたご意見から
年末年始の合併号企画、
誌上討論「国民投票法案」は、長文でしたが、
読んでくださっての感想、ありがとうございます。
このテーマでのシンポジウムも予定されています。
興味のある方は、「お知らせメモ」をご覧ください。
TY生 さん(66歳・男性・三重県)
●この人に聞きたい 田中優子さん について
【「祖霊」】
「この人に聞きたい」で田中優子さんは、「靖国神社は土地と結びついた伝統的な神社ではない。日本では“英霊”という言葉は使わない」と述べている。その通りである。
私は日本の民俗行事・民俗芸能を数多く見てきているが、その中では清められた魂を「祖霊」とか「精霊」と呼ぶ。 伝統的な民俗信仰の世界では、死者の魂は初めは「荒ぶる魂」とされる。
そのため、前の盆から次の盆まで、あるいは3年後の盆までの3年間に亡くなった死者の魂を「新仏」(シンボトケ)として、その魂を鎮める行事、念仏踊り、盆踊りが今も日本各地で行われている。
年忌、盆、彼岸の供養を何回か受け清められて「祖霊」になる。
祖霊は村の近くの山などに存在し村人を見守り、盆や正月になると家々に迎え入れられ、また送り返される。日本の伝統的な霊魂観はこのようなものである。
戦死者は賛美するのではなく、戦争政策で自らの人生を奪われた人たちという心で追悼すべきである。
ぶうりん さん(43歳・女性・広島県)
●誌上討論「国民投票法案」 について
【なが〜い!!お正月にゆっくり読みます】
少ない写真を何回も映し出して、ずーっと討論しているように見せる手法に拍手!!途中までだまされていた!あまりに長いので、日を改めて読ませていただきます。来年もよろしくお願いいたします。
森田美和子 さん(44歳・女性・東京都)
●誌上討論「国民投票法案」 について
【一人一人がよく考えること】
内容のボリュームに驚きました。問題の複雑さ、深さを改めて噛み締める思いです。理念や理想も大切ですが、現実を直視して意見をぶつけ合うことの必要性が伝わってきます。人に伝えるには、難しくて敬遠されがちではありますが、このような思考の訓練もこれからは大切ですね。3回分まとめて、お正月休みに読みたかった!
十文字(衆愚代表) さん(31歳・男性・千葉県)
●誌上討論「国民投票法案」 について
【早急にこの討論を文庫にして、本屋で販売すべき】
満を持してと言わんばかりの今井一氏の登場に、私は心から歓迎した。さらに今井氏の討論の相手である井口秀作氏も、明確なスタンスを持ちつつ極めて論理的で、読む人を幾度も頷かせる主張をされる方なので、討論の内容が極めて高度で格調高いものとなっている。さらにマガ9編集部の司会進行も絶妙で、討論の格調高さに貢献している。続く第二回、第三回もとても期待できる。私はこの討論を文庫化し、より多くの大衆の目に留まらせるべきだと思う。ただ、文庫化に当たっては以下の事を考慮してみては如何だろうか。
1. 今井氏、井口氏の発言内容は論理的でかなり高度なものである。しかしその為に専門的で、大衆が理解しづらい発言が散在する。故にそれらに対し両氏の了承を得た上で、中庸な注釈、要約などを加え、より内容を理解しやすくなるように工夫すべきである。
2. 我々日本人は、日本国憲法の改正というものを経験したことはない。だが、フランス、ドイツなどでは憲法改正を何度も行っている。では、それらの国ではどの様な経緯で、何が、いつ、どういう形で憲法改正が行われ、その結果どうなったか、等等を詳細な年表のような中立的な視点で併記すべきである。具体例の充実は、万人にとって望むべきものである。いろいろと注文を付けてしまったが、とにかくこの誌上討論は、可決が差し迫ってきた国民投票法案を考える上で、ソースとして極めて価値の高いものである。文庫化して販売すれば、『憲法九条を世界遺産に』よりも売り上げを伸ばし、マガジン9条というサイトの運営や、知名度向上などに多大な貢献をするだろう、と私は確信する。
平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)
●今週のキイ について
【2006年の回顧】
小泉首相が9月で退任しましたが、いいかげんなパフォーマンスを繰り返し、アメリカのイラク侵略戦争を支持、戦闘地域(イラク)に初めて自衛隊を派兵、戦後日本が守り続けてきた「非戦の思想」を壊してしまいました。にもかかわらず内閣支持率は最後まで衰えませんでした。一方イラク戦争を引き起こしたブッシュ大統領は、支持率が急落、中間選挙でも民主党に敗れました。ブレア首相も支持率が急落、2007年中の退陣の意志を表明しました。イタリアでは、イラク戦争を支持した中道右派政権が破れました。欧米主要国では振り子が左に戻る正常で健全な局面を迎えているのに、日本だけは、右振れしたままです。国会も左右のバランスが崩れ自民党、民主党の右翼政党が議席の大半を占めています。自らの力で民主主義を勝ち取った欧米と、自らの力で民主主義を勝ち取れず、終戦によって与えられた民主主義の国日本の違いを痛感させられた2006年でした。
川口創 さん(34歳・男性・愛知県)
●森永卓郎の戦争と平和講座 について
【功利主義と戦争】
森永さんの平和に暮らす、戦争をしない経済学にも深く感銘を受けました。正月に何気なく本屋で手にし、一気に読みました。こういった経済の観点からの書物が欲しかった。本当に感謝です。益々のご活躍に期待します。
多摩散人 さん(60歳・男性・神奈川県)
●伊藤真のけんぽう手習い塾 について
【文民統制は幻想ではない―伊藤塾長への反論(その四)】
文民統制が機能するためには、コントロールする側の有権者や
その代表が、軍事に関する情報を正確に有していることが必要… (手習い塾・第七回)
文民統制とは、「有権者の代表」つまり文民である政治家が軍隊の指揮権を持つという意味なら正しい。また、軍事や防衛に関する情報を出来るだけ公開することは大切で、有権者やマスコミも知る権利がある。だが、それは軍隊が全ての有権者に全ての機密を公開するのが文民統制であるという意味ではない。そんなことをしたら、塾長も言うように、「国家の安全に関わる」からです。そんなことをしている国など、世界にただの一つもないし、仮にあったら、テロリストに支配されるでしょう。なぜなら、テロリストは自分達の軍事機密を公開などしないからです。軍事機密の完全な公開はありえない、故に「正しい文民統制など幻想である」、よって「軍隊を持つ許容性はない」という三段論法は、論理のすり替えと飛躍です。
ヤン さん(40歳・男性・神奈川県)
●みんなのアンケートに ついて
いつもこのサイトを興味深く拝見しております。軍事的な内容で致命的な間違えをしていたりとかしてますが、都合の悪い意見を完全にシャットダウンしていないところは、他の護憲サイトと比較して評価できると思います。しかし"みんなのアンケート"は現在の方式では数字に何も意味がないと思います。その最も大きな原因は投票の絶対数が少ないことです。投票総数20〜30票程度ではマガ9の編集員が投票しているとしたら、それだけで大きく結果が変わります。また、統計学的にもサンプル数が極端に不足しているといえるでしょう。票数が少ない主な原因は、携帯のQRコードを利用していることにあると私は考えます。昨年の新春企画の総投票数を見て明らかなように、パソコンからのアクセスを許可すれば、より多くの投票が行なわれ、この企画が生きてくると思われます。もう少し検討されては如何でしょうか?
奥田聡 さん(50歳・男性・北海道)
【「憲法9条を世界遺産に」を読もう。】
私も昨年秋に読んで感銘を受けました。太田光さんと中沢新一さんの対談ですから、とてもわかりやすい言葉ですし、私も個人的に「ベアテの贈りもの」や「映画日本国憲法」の上映会をやっていたこともあり、憲法の成り立ちをまた違う角度で教えられた気がします。運動をきっちりやっている方々にも是非、読んでもらって、元気をもらえたらいいなと思います。
春山寛明 さん(23歳・男性・富山県)
【憲法9条を学ぶとはどういうことでしょうか?】
春から小学校の教員になります。もしかしたら憲法9条を教える立場になります。私自身は憲法9条を大切にしたいと思います。しかし、憲法9条を守る=「正解」と教えるわけにはいきません。それは、子ども自身が学ぶということにならないからです。憲法9条を学ぶとはどういうことなのでしょうか? 同じ問いをもつ教師は少なくないと思います。
今は、「平和のうちに生存する権利」を使ってみる、主張してみる、という立場に立つことではないかと考えています。現実が平和的でないなら、それを変えるにはどうしたらいいのか? 自分だったらどうする?
そんな立場に立たせることが教師の仕事だと思うのです。権利から出発すれば、平和をつくる手段を考えたときにバリエーションが増えるんじゃないかと思います。そうしたときに9条の意味が学べると考えています。
ごんた さん(27歳・女性・広島県)
【美しい憲法!?】
一瞬、我が耳を疑いました、首相の年頭記者会見。あまりにも「美しい」という言葉を連発する人なので、「新しい時代にふさわしい憲法」という台詞が「新しい時代に美しい憲法」と言ったように聞こえてしまいました。とうとうそこまで言うようになったかと一時は思いましたが、聞き間違いでよかった。でも、案外後者のほうが本音だったりして。
ところで、この国の社会には、決まっちゃったことはしょうがない、と考えてしまいたがる雰囲気があるように思います。でもそれでは、いつまでたっても権力者達にコケにされ続けます。私達市民が、おかしいことはおかしいと言い続け、よく考えた上で投票していかなくては。
「参院選は、改憲が争点」と
ついに安倍首相は明言しました。
さて私たちはどうする?
今年は、よりいっそうの多数の声が必要です。
ご意見お待ちしております。
ぜひ、ご意見、ご感想をお寄せください。
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