Sweet dogさん(22歳・女性・東京都) よく聞くのが「憲法9条は現実と合っていないから、もっと現実に沿う形で修正すべきだ」という意見。要するに、憲法9条がただの理想論であり、非現実的だということをいっているんだと思います。 しかしこのような意見を持つ方々が、それだけを理由に憲法9条を改正すべきとするのであれば、もっとよく考えてほしいと思います。 憲法とはそもそも何のためにあるのか。それは私たちの社会のあるべき方向を示したものです。『私たちの社会がこういうふうにあるといいな』という目標を定めたものなのです。だからそもそも、その目標を現実にあわせるのではなく、現実を目標にあわせるよう私たちは努力しなくてはならないのです。 お世辞にもわが国、日本はいままでその努力を精一杯してきたとはいえません。将来大きな戦争の原因になりうる世界の貧困や紛争がなくなるよう、努めてきたとはいえません。もしこれらに力を入れることにより、日本が世界中の国から信頼される国になれば戦争の心配などいらないのです。これを「理想論だ」と決めつける前に、私たちはそんな国際社会を築けるようまず努力をすべきなのです。 憲法9条が改正され、戦争を行うことが可能になったとしたら、いまはありえないと考えられている徴兵制だってできかねません。あなた自身が戦争に行くのかもしれなくなるのですよ? 私は自分の子供や孫が徴兵されていく社会なんて、絶対いやです。そして日本の憲法理念を世界に広め、そんな社会がこの世の中からなくなる日がくるよう私たちは全力を尽くすべきです。
坂井遼さん(21歳・男性・東京都) 「マガジン9条」を読んでいて、とても色々な考えをみんなが持っていることに驚きました。徴兵制や銃社会の確立まで考えている方もいらっしゃって、これは僕も僕なりの考えを主張していかなくてはならないなと感じさせられました。 9条を変えることに僕は反対です。国家というものが、どうして人と人との境になってしまうのか? すごく残念なことだと思います。言語や文化や人や街というローカリティと国家は決して直接結びつくものではありません。 僕らの暮らしに、そっと寄り添うシステムとしてあってほしいのです。国家という形のないものが利権を争う姿はあまりに醜く、かなしい気持ちになります。民衆が前に立ち、否を唱えなくてはいけない。それが、しやすい状況に今あるのではないかと思います。民衆がボトムアップしていくべきなのでしょうね。
緑アイさん(51歳・女性) ●「この人に聞きたい」愛川欽也さん について 愛川欽也さんの話を読んで涙が出てきました。子どもの頃戦争を体験され、復員された先生の教えを受けてから一度も座標がぶれたことがないと言い切られるその言葉と、様々な場で戦争体験を伝えていらっしゃるその姿にです。 私も戦争は絶対嫌です。イラクでも戦争で傷つき亡くなっていくのは、戦っていない国民です。望んでいないのに戦争に巻き込まれます。 大きな声で反対と言いたいのに、何か言えない雰囲気、周りの人達との温度差を感じてしまうのです。テレビをつけても肝心なことはあまりふれず、ボケボケの番組が多すぎです。 でも、何もしないことは現状を肯定することなのかもしれません。 私なりにできることをやっていきますね。娘や息子達に平和な暮らしを残してあげるのが親の役目ですものね。
y.yamaguchiさん(64歳・女性・沖縄県) 9条2項こそがどこの国の憲法にもない、とても大事な条項だと言うことを知ってほしいと思って、思わず書きました。 国は憲法が制定されたときから、ずっと自分たち権力側に都合の悪いこの憲法を葬り去りたいと、水面下で着々と憲法に反することをやって来ました。 北朝鮮の脅威とか、テロリストとか中国とか、国民に恐怖を植えつけて、軍隊があった方が安心じゃないかと思わせることに成功したと思っているのです。 冷静に考えて、今、緊急に憲法を変える必要がどこにありますか? 私たち一般市民に必要ですか? よくアメリカに押しつけられた憲法だから、日本人自らの手で憲法を考え、作るべきだということを改憲派の議員などから聞きますが、むしろ「押しつけ足らずの憲法」というべきだと(これは政治学者のダグラス・ラミスさんの言葉ですが)、まったくその通りだと私も思っています。 2項の「交戦権はこれを認めない」は、私たちが権力側に「戦って人を殺しても罪にならない権利を与えない」と強制している条項です。だから自衛隊はイラクのサマワで巨大な要塞を作って身を守ることしかできないのです。 自衛隊員にとっても人殺しを命令されないで済んでいる、彼等を守っているともいえる条項なのです。 軍隊を持って戦争のできる国にしたい国側にとって「交戦権」を取り戻したいというのが、憲法改正の目的だということを、しっかり私たちは認識しなければと思います。
「軍隊は国民を守らない」は歴史が証明しています。日本はよその国を侵略したことはあっても、侵略されたことはないのです。紛争の解決は外交でするべきなのです。 長くなってしまいましたが、改悪させないために努力しましょう。