牧野ゆりさん(38歳・女性) はじめまして。私は法律に詳しいわけでもない、一般国民です。 連日の反日デモ報道にウンザリしています。 憲法9条というのも一般常識程度にしか知りません。個人的には良いと思います。 戦争しないのは良いと思います。そして、この際徹底的に戦争しない!! と決めてしまった方が良いと思っています。 攻めてきたら「守る為に」戦ってもよい、というのも放棄してしまえばよいと思っています。攻めてきたら……などと言っていては戦争の連鎖はいつまでたっても終わらないんじゃないかと思うからです。 当然、私は死んだこともなければ、戦争も全く知りません。 戦うことは殺しあうことだけですか? 戦争が前提にある地球なんかイヤです。 テロに立ち向かう方法は戦争ですか? それが勇気ある行動ですか? 勇気ってそんなもんじゃないと思います。 もしも戦争に巻き込まれたら、私は応戦しないで殺されることを選びたいです。 もちろん本能で応戦してしまうかもしれません。殺してしまうかもしれません。 その時になってみないとわかりませんが…。 とにかく、戦争の連鎖、憎しみの連鎖を誰かが、どこかが断ち切らないといけないと思っています。それを日本にやってほしいと思っているのです。 戦争そのものがなくなれば兵器なんか必要なくなります。 戦争なんかしなくても生きているものは全ていつか死んでしまいます。 わざわざ殺さなくても死にますから。 極論ではありますが、戦争完全放棄の道も選択肢に入れていただきたいです。
佐藤太郎さん(19歳・男性) 現実的に考えて、軍備や武力の行使にはとてもお金がかかると思います。今のアメリカを見れば明白です。 今、年金やそれに伴う消費税に関する問題でただでさえ財源がないと大騒ぎして、国民に負担を迫られているのに、憲法を改正して自衛軍を作ったり、集団的自衛権により他国へ本格的派遣を認めるようになったら……それに相応しい装備を、という声が生まれ、防衛庁も省に格上げされたりして、より予算がかかることになるでしょう。 その予算はどこから持って来るのでしょうか? 負担増? あるいは福祉や社会保障関係の財政削減? まさか政府や官僚の無駄遣いをやめたりはしないでしょう。 モラル抜きに考えても、損をするはずなのです。そしてその事は、国民一人当たりどのくらい損するか具体的に示し、それがわかればわかるほど、共感されないはずです。年金や消費税であれだけ大騒ぎするのですから。 今、改憲派は恐怖をあおり、またそういう状況をつくりだし(?)、あの手、この手、様々な方法で改憲の宣伝広報をしています。 護憲派もこのサイトの漫画のように、具体的に、新たな義務や軍備について、改正されたら実際に一人一人がどのように困る事になるのか、具体的に提示し広報宣伝すべきだと思います(9条ならこのように軍備費負担ですが)。
社民党や共産党などの護憲政党は、正しさやモラルを全面にだしていますが、それでは既に現実が証明しているように、共感してくれる人が限られています。 そうではなく、わかりやすく、しかも改憲は負担になってしまうということを全面に押し出すべきです。 分かりやすい事は小泉内閣をみてわかるように、あまりよい事ではありませんが、分かりやすさの先にあるものが、負担が少なく、正しい事ならそれも良いのではないでしょうか?
落合一彦さん(72歳・男性) 第二次大戦が終わった時、国連は設立されていた。 「国連の安保理は、平和維持軍を持ち、国際紛争はその軍が収めてくれる」と教えられたから、私は9条の支持者だった。もし日本が侵略された時には、国連軍や外国の軍隊が助けてくれると信じていた。それまでみんなで山に籠って抵抗すればいいと考えていた。 しかし、それから60年国際情勢を見ると、国連は全世界の平和維持のためには何の役にも立っていない。 当時の日本の国際法の最高権威者とされる横田喜三郎氏の「国際連合」を読み直してみたが、我々が教えられたようなことはどこにも書いてなかった。さすが、学者である。
当時と現在では平気の程度がぜんぜん違うし、現に日本も自衛隊という軍隊を持ち、無いのは原爆と空母だけである。 9条の精神はあくまでも堅持しなければならないが、国内外の現実とどう調和させていくか、これからみんなで大いに議論すべきである。
匿名希望さん(23歳・男性) 9条は改正すべきだと思います。日本国憲法公布以来、9条が条文通り履行されていた時期は一度もありません。自衛隊発足前には米軍が、また発足以降は自衛隊と米軍が協力して日本の防衛を担ってきました。本当の意味で日本が防衛力を捨てたことはないと思います。 世界中を見渡しても、リヒテンシュタインのように防衛を他国に依存した国はありますが、 「自主自立した国で、なおかつ防衛力を完全に放棄した国」は存在しないのではないでしょうか。 よく平和国家の例としてコスタリカが挙げられますが、コスタリカにも治安維持部隊という兵力があります。また、コスタリカがアメリカに極度に依存している国であることは、 イラク戦争時の対応や反共主義を貫いていることからも明らかです。
はたして防衛力を持たない独立国家というものが成り立つのでしょうか。自国の軍隊を持たないというのは別な国の影響下に入るということと同義ではないでしょうか。 「いやそうじゃない、ちゃんと成り立つんだ」と言うのなら、 防衛力なしに成り立っている独立国家の例をひとつでも示して欲しいと思います。 もしくは、このようにすれば成り立つというモデルを、情緒を交えずにきちんと論理で示して欲しい。 いつか軍隊がなくなる日が来るという理想を持つのは素晴らしいと思いますが、現状はそうではありません。憲法は未来予想図ではなく現実の契約なのですから、空文化している実態は改めるべきです。 自衛隊が日本の防衛力であることを明記し、交戦権を認めるべきだと思います。