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松崎菊也の笑うニュース・クイズ:2

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知事選当確インタビューで石原は語るよ

まつざき・きくや 戯作者 1953年、大分県別府市生まれ。劇団民芸の演出家を経て、88年、社会風刺コントグループ「ザ・ニュースペーパー」に参加。99年独立。現在、風刺コントの台本を書きつつ政治風刺ライブを展開中。TBSラジオ荒川強啓デイキャッチ・毎週月曜日の名物コーナー「あの人の独り言」で、権力者になりすます爆笑一人芝居を生放送中。『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでコラムを執筆。著書に『一瞬の沈黙』『巷は勘違いに満ちている』『男が捨てられた夜』(いずれも三五館)、『コメディアン』(実業之日本社)、『松崎菊也のひとり天誅!』(毎日新聞社)など。

 8日に行われた統一地方選挙の前半戦。東京のみならず全国が注目した都知事選の結果は、20時半の開票と同時ぐらいの速さで、石原氏当確がNHKで流れた。それからまもなく、選挙事務所に到着した石原氏は、当選インタビューを受けたのだが・・・。

−質問−
いずれにせよ、けったくそ悪いインタビューだったな。3期目当選した都知事が、当選確実放送後のNHKインタビューを受けて、「東京オリンピック招致の見直しを70%を越える世論が求めていますが、これについて、どう見直されますか?」とのスタジオからの質問に対して、石原氏が吐き捨てるように言ったのは次のうちのどれ?

 当選したら即このザマである。都合の悪いことを尋ねられたらカッカして気色張り、居直り、決め付ける。これがこの男の、昔から治らない悪癖である。
 1~3のどれも、内心では吐き捨てるように言っただろうよ。2の「直すから」だなって、ハナから直す気なんざない。3の「バカな」発言は、彼の口癖。意にそぐわない論は総て「バカ」なのである。正解は1番。(当確直後のNHKテレビインタビューにて質問したスタジオの記者に対して発言)

 当確直後ぐらいはニコニコとして、「支持してくださった皆様のおかげであります」と頭を下げ、「ご批判もありましょうから、真摯に耳を傾けて見直すべきは見直します」と謙虚にしておればよい。「どこを直しますか?」と聞かれれば「よく精査して」と答えるがいい。こういう行政のトップとして必要最低条件を持ち合わせない。すぐにケンカ越しになるサマを、この男に投票した有権者はどう感じただろう。
 「さすが石原サンだねえ。この強いリーダーシップで、これからも頼みますよ」 と言うだろうか。言うのだ!そういう有権者なのだ。

 「当選したから言うわけじゃないけどね。よく都議会の議事録を読んでもらいたいね。海外出張でもなんでも、そんな贅沢したとかじゃなくてだね。中には噴飯ものもあるんだよ。冗談じゃない!」
と、よく議事録を読んで精査して理論的に問い詰める相手にはカッカして気色張り、居直り、一部マスコミや共産党の扇動だよ、と決め付けるだろう。
 「オレを選んだのは、そんなね、重箱の隅をほじくり返すようなヒマはない、したがってだな、議事録を読んで精査する気もない有権者なんだ。文句があるなら有権者に言えよ。オレに言うなよバカ!」
こうも言うだろうか。たぶん言うのだ。

 さあ、この男、これからの4年間、いよいよ人の言うことを聞かなくなる。好き放題をやる。ペキン→ロンドン→東京とオリンピックが回って来ることをすべての前提にして、ものごとをやる。合言葉は、「夢を見ようよ!」
 夢でオマンマが食えるかい! という層は切り捨てる。わたくしはもう東京都民を辞めようと思う。

石原氏
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