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松崎菊也の笑うニュース・クイズ:2

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自民党幹事長は語るよ

まつざき・きくや 戯作者 1953年、大分県別府市生まれ。劇団民芸の演出家を経て、88年、社会風刺コントグループ「ザ・ニュースペーパー」に参加。99年独立。現在、風刺コントの台本を書きつつ政治風刺ライブを展開。『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでコラムを執筆。著書に『一瞬の沈黙』『巷は勘違いに満ちている』『男が捨てられた夜』(いずれも三五館)、『コメディアン』(実業之日本社)、『松崎菊也のひとり天誅!』(毎日新聞社)など。

  私が出題するクイズの答えを考えていただきたい。ただし “時事問題を冗談にする”が生業の、わたくし松崎菊也の妄想も多分に入る。言っちゃいないんだけれども、言いそう!! というあたりから見えてくる、この世の矛盾を笑ってくださいな。さて今回のお題は・・・

−質問−
最大与党の幹事長が言ったことは、
つぎのうち、どれ?

結党50年以上経っても、こうやって政権政党でいられる。自民党長期政権最大の功労者は、誰がなんと言おうと民主党だと自民党は思っている。なにをやっても大丈夫。だいたい同じこと、民主党もやってるだろう。と高をくくっている。

総理が天下り禁止を表明したのも選挙用。今役人の言うなりになっていると有権者から思われたくないし、「自民党は役人の言いなり」という小沢一郎の批判封じにもなる。それへ中国首相の訪日が重なる。いけいけドンドン安倍総理! と旗を振る振る。

正解は2番。(中国訪問中の17日、北京市内のホテルで中川秀直幹事長が記者団に対して発言)。

「想定外」などという言葉を、ホリエモンの東京地裁判決の翌日に平気で使う言語感覚は、案外前幹事長と似ていて、言葉を選んで使っていない政治家の典型ではないか。

与党議員団のトップとして中国を訪問し、トップ会談で中国首相訪日の根回しをやったという自負から気が大きくなったか。 「まあ、これで中国の首相が国賓で来日して、あちこち国内を笑顔で回って、総理と笑顔で握手でもすりゃあ、もうすっかり選挙の流れはわが党になるよ。この国の有権者はそういう方々です」という心根でいよう。

 閑話休題。

総理は、温家宝首相が来日して、外交で点数を稼いだ後に、もし浅野前宮城県知事とバッタリ出くわしたら「ニ~ハオ!」なんて握手しそう。(浅野氏と中国の首相は、面差しがどことなく似ている)もうひとつ事態が分かっていなさそうな総理を裏で牛耳っていると自負する幹事長としては、3番あたりが本音であらんか?

石原氏と黒川氏
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