内外の批判や危惧の声にも耳を傾けず、とうとう小泉さんは靖国参拝。なぜこうも近隣諸国の思いを逆撫でするのでしょう。もうじき自民党は、あの愛国心を強要する「新憲法案」を発表しようとしています。波荒立てて日本丸、軍艦マーチとともに一体どこへ向かうつもりなのでしょう。 だからこそ私たちは、歯を食いしばってここで踏みとどまる努力をしなくてはならない、と強く思います。 読者のみなさん、9人の知り合いの方たちに呼びかけてくれませんか。「『マガジン9条』を読んでみましょう」と。反撃するには支えてくれる力が必要です。たくさんの読者の方たちの支えが欲しいのです。今の9倍の方たちの声が背景にあれば、それは大きな力です。
さて今週の『マガジン9条』のコンテンツは・・・
「この人に聞きたい」は、広井王子さんが登場。大ヒットゲーム『サクラ大戦』の生みの親である広井さんが、ムードで高まるナショナリズムや改憲への警鐘を鳴らしています。 「憲法9条Q&A」では香山リカさんが、Q1「日本の防衛の巻」に答えてくれています。 「世界から見た今のニッポン」は、班忠義さん寄稿の後編です。なぜ日本の首相が靖国神社へいくと、中国人がそんなに反発するのか? について。中国人の心情、歴史背景、政治的な側面から非常にわかりやすく書いてくれています。 「今週のツッコミ」は、小泉首相の靖国参拝について。見逃せない、聞き逃せない、数々の矛盾にツッコミます。
新コーナー「アピール9」の第二弾は、「マガ9」を9人の人に広めてもらうためのツールです。小泉の暴走を止める、大きなパワーになるためには、これしかありません! 他に、「みんなのレポート」「みんなでディスカッション」「ブログはじめました。」も更新しています。
それでは、今週も『マガジン9条』をじっくりとお読みください。
ようやく秋。もう紅葉が色づいたという知らせも、北のほうから届き始めました。静かに美しい自然を楽しみたい季節です。 しかし、なかなか静かな気持ちにはさせてくれません。イラク特措法の延長や憲法改定のための国民投票法案、果ては戦前の治安維持法にも匹敵する悪法だともいわれる「共謀罪」なるものが、今国会に上程されそうです。「国会にデモで押しかけようぜ」と仲間と話しただけで罪に問われる、というようなことが現実化するかもしれない。考えるだけでも恐ろしい。 絶対多数の与党、どこまで暴走するのでしょうか。
「小さい秋」は、見つかりません。
「世界から見た今のニッポン」は中国から。作家で映画監督の班忠義さんが、9条について書いてくれました。
「9条的シネマ考」は、映画『ボーン イエスタディ』を題材にコラムが届いています。「今週のツッコミ」は、今月1日に政府より出された「有事の住民避難」についてツッコミます。
そして、お待たせしました! 憲法9条を広く、たのしく、みんなでアピールするためのツール集「アピール9」のコーナーができました。まずは「キュウとキュウ子のキュウブでアピール」。どんなツールだって? 早速見て、作ってみてください! これからも続々とツールを増やしていきますので、ご期待ください。 他に、「みんなでレポート」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログはじめました。」も更新しています。
それでは、今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
早いものでもう10月、神無月です。『マガジン9条』もよちよちと歩き出して、それでもなんとかここまで来ました。この3月に始めたのですから、すでに7ヵ月、気づかぬ間に半年を越えていたのですね。その間、私たちの周辺は、そして私たちの国は、ずるずると右へ引きずられっぱなしです。「このままでいいのか、がんばれ!」という編集部への激励のメールが日毎に増え続けています。世の流れに挫けそうになる気持ちを、その度に奮い立たせます。力を貸してください。
たくさんのメールをお待ちしています。そして、カンパもよろしくお願いいたします。私たちの命綱です。
さて今週の『マガジン9条』のコンテンツは、「緊急特別インタビュー・国民投票と国民投票法について」ジャーナリストの今井一さんに聞きました。国民投票法案の審議が始まる中、私たちは、何をどう準備すればいいのか。まずは正しく知ることが大事ではないでしょうか。「世界から見た今のニッポン」は、フランスから。国民投票を経験してきた国の、市民からのメッセージには、率直に耳を傾けたいと思います。「今週のツッコミ」は、ツッコミ人の怒りがおさまりません。なぜこんなにも怒っているかというと・・・。 詳しくはツッコミコーナーで。
久々に更新なのは、「ギャラリー9」。アメリカを中心とした 若手クリエイターたちが、作品を提供してくれました! 他に、「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログはじめました。」も更新しています。
なんだか怪しい雲行き。どこへすっ飛んでいくのか分からないアブナイ新興宗教集団の出現。教祖様のお言葉になんの疑問も抱かずに熱狂的な拍手を送り熱い視線でうっとりの「チルドレン」たち。それが国会冒頭の様子を見ていての感想。そんな状況を作ったのはマスコミ。このところ若干の反省。自民党を勝たせすぎて危ないなんて声もやっとチラホラ。
でもそれはほんの少し。相変わらず刺客女性たちの初登院のご感想がワイドショーやニュース番組のメインテーマ。少しも懲りてはいない。テレビ政治の行き着く先。映画『猿の惑星』のラストシーン。崩れかけた自由の女神。それが私たちの未来?
さて今週の『マガジン9条』のコンテンツ「この人に聞きたい」は、国立市市長の上原公子さんの第2回目です。国民投票法案についての審議が始まる中、国民不在のままルールが決められてしまうことへの強い懸念と、今後は一人ひとりがきちんと意思表示をすることが重要になると語っています。「今週のツッコミ」は、与党内で改憲の中身への議論や調整がないまま、国民投票法案を先に審議する事態のおかしさにツッコミます。
それから・・・お待たせしました! 「みんなでディスカッション」のリニューアルが完成しました。新しいお題も追加されていますので、どしどしご意見をお寄せください。他に、「みんなのこえ」「ブログはじめました。」も更新しています。
それにしても、テレビニュースというものは、どうして本当に大切なことを、国民に伝えてくれないのでしょうか。秋の夜長、テレビは消して『マガジン9条』をじっくり読みましょう。
「総理、あなたには、憲法九条二項を改正して、自衛軍の保持と集団的自衛権の正当性を明記するというお考えはありませんか?」「私は以前からそう申し上げ、そう主張しておる。お互いに協力して、旧くなった日本国憲法を改正しようじゃありませんか」「総理、意見が一致しましたね」
こんな「党首討論」が実現しそうな気がします。この国のクルマのハンドルには、もはや右折機能しか付いていないのでしょうか。 アメリカでイラク戦争という「ナイトメア」が現実化したように、この私たちの国でも「悪夢」が現実となって襲ってくる日が近づきつつあるようです。それが、先日の総選挙のもたらした「成果」であるというのなら、あまりにも高くついた「危険な果実」だったことになります。
さて今週の『マガジン9条』のコンテンツは、「この人に聞きたい」に、国立市市長の上原公子さんが登場です。きな臭くなった世の中に対して、あきらめずに声を上げつづけることが大切だと、語ってくれています。「世界から見た今のニッポン」はドイツからのレポートです。日本の総選挙の1週間後に行われたドイツの連邦議会選挙。この二つの選挙を通して見えてくるものは? 「今週のツッコミ」は、この1週間のうちに続出した重大ニュース、4つのネタにツッコミます。「みんなのこえ」は、選挙前後から続々と寄せられた声を拡大版でお届けしています。
他に、「みんなのレポート」「ブログはじめました。」も更新しています。「みんなでディスカッション」は、休止中でしたが今週より更新再開です。ただし、デザインはそのまま。新デザインは近日公開予定です。
選挙中はまったく争点にのぼらなかった改憲について、じわじわと政治家が語りはじめています。『マガジン9条』を読んでじっくりと考えてみましょう。
'05.08.10・17 合併号 60年前の夏を思う 突然の衆議院解散騒ぎに、メディアも選挙一色ムードです。 終戦記念日に各社が用意していただろう、戦争の記憶を辿る特集記事や番組が、この騒ぎでどこかへふっ飛んでいってしまうのではないかと、心配しています。 さて、今週の『マガジン9条』は、「終戦60周年特大号」(8月10日・17日合併号)でお送りします。特大号のテーマは、ずばり「戦争の話」。 インタビューでは、元沖縄県知事の大田昌秀さんに、沖縄戦がどういう戦争だったのか、をじっくりと語っていただきました。 「特別企画コンテンツ」は、読者から寄せられた「戦争の話」レポートです。以前から読者の皆さんに呼びかけていたところ、多数の応募がありました。世代も場所も立場も異なる方々からの、生々しく、切々と胸に迫る話ばかりです。レポートをお寄せくださったみなさん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。さらに3名のジャーナリストによる「戦争の話」も必見。様々な角度から、戦争を知ることができます。 60年前、この戦争は確かに日本にあったのです。そして、今も苦しみ続ける人々がいる。戦争が何をもたらし、何を奪っていったのか。語り継ぎ、伝えていく大切さを感じます。 『マガジン9条』にとっても、大変な財産となりました。 他にも、レギュラーコーナーである「今週のツッコミ」「みんなのこえ」「みんなでディスカッション」を更新しています。 ところで今回のトップページは、画家・イラストレーターの黒田征太郎さんが「マガ9」のために特別に描いてくれたキュウちゃんのイラストです。特大号だけのスペシャルバージョンのキュウちゃん。いつもより、ちょっと力づよい感じかな。こちらもぜひ、ご覧ください。 それでは60年前の夏に思いをはせて、どうかじっくりとお読みください。
'05.08.03 戦争の話を聞かせてくれませんか。 8月6日は広島、9日は長崎に原爆が落とされた日。そして15日に降伏(敗戦)……。そこで毎年、8月に入るとテレビや新聞、出版で太平洋戦争特集が企画されますが、今年の8月は戦後60年めの節目とあって、例年よりも力のこもった企画が多いようです。 その一つが新潮社文庫の“戦後60年に読む本フェア”ですが、その中の一冊、『戦争の話を聞かせてくれませんか』(税込580円)は、戦争を知らない私たちにとっての必読本だと思いました。 この文庫本には、太平洋戦争を前線(海外)や銃後(国内)で体験した人たち14人の話がのっていますが、その一つひとつが「すごい!」のです。たとえば廣原明さんの体験(「さまよえる衛生兵」)を読んだだけで、未知の戦場を、菊地喜久子さんの体験(「夏目坂と焼夷弾」)を読んだだけで、未知の銃後をかなりまざまざと追体験できるのです。 人間は過去を追体験できる能力を持っている動物。未来を考えるためには、まず、過去を知らないと。 ぜひ580円持って、今すぐ本屋さんへ。 さて今週の『マガジン9条』は、みなさんの関心が特に高い「憲法9条Q&A」に、黒田征太郎さんが登場。とてもわかりやすく明確なことばで答えていただきました。それから「9条的シネマ考」では、スペクタクル・ロマン『サハラに舞う羽根』を取り上げています。また、ブログのコーナーでは、『映画 日本国憲法』トークイベントのレポートをはじめ、呼びかけやお知らせなどの情報がもりだくさん。他に、「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」も更新しています。 ところで、『マガジン9条』の発起人に、女優の渡辺えり子さんが名乗りを挙げてくださいました! 今後、インタビューなどに登場してくれる予定ですので、どうぞお楽しみに! それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.07.27 箱の底の希望 私たちの小さな列島では、東北地方をのぞいてようやく梅雨も明けましたが、地球まるごと、なんだかモヤモヤと鬱陶しい出来事ばかりです。 ロンドンで再度の爆破テロ。人々の怯えに拍車をかけるように、エジプトのリゾート地でも自動車爆弾が爆発、100人に近い死者が出ました。むろん、イラクでの戦闘はおさまらず、数十人規模での死者が出る自爆攻撃が連日、相次いでいます。 この憎悪の連鎖の「パンドラの箱」の蓋を開けてしまったのは、いったい誰なのでしょう。そして、箱の奥底に、ほんとうに「希望」はまだ残っているのでしょうか。切ない夏が、来ました。 今週の『マガジン9条』は…… 巻頭の「この人に聞きたい」は、活字/映像/舞台/音楽/ニューメディアなどジャンルを越えた表現活動をしている、いとうせいこうさんの登場です。湾岸戦争のときに、積極的に反戦をアピールしていたいとうさんに、今の、そしてこれからの日本についての考えを伺いました。 それから、人気の森永卓郎さん講座も更新。最近次々に起こっている連続テロとその原因、解決策について語っていただきました。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。 それでは今週も、『マガジン9条』をじっくりとお読みください。
'05.07.20 梅雨開けて センセイ達のカラ騒ぎ 暑いです。私たちの小さな列島も、東北地方など一部地域をのぞいて梅雨明けしたようです。とたんにこの暑さ。なんだかだら〜りとして、勤労意欲が失せ気味です。 しかし、東京のど真ん中だけは、妙に活気に満ちています。まるで似合わないクールビズとやらを身にまとったセンセイたちが、わっさわさと蠢いています。国民がほとんど関心を持っていない「郵政改革」をめぐってなんとも不思議なカラ騒ぎ。「政治」というものが、これほど国民を無視して動いていることに、政治家(?)たちは何の疑問も待たないのでしょうか。 腹が立ちます。で、ますます暑さがつのります。 さて、今週の『マガジン9条』は……。 「この人に聞きたい」は姜尚中さんのインタビュー第2回目です。改憲の理由として多くの人が挙げる、北朝鮮の存在について、姜さんならではの分析をしていただいています。 続いて「憲法9条Q&A」では、新たな質問を追加。軍事評論家の前田哲男さんにお答えいただきました。他に「今週のツッコミ」「みんなのこえ」「みんなでディスカッション」も更新しています。 それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.07.13 なぜテロは起こるのか 恐れていたことが起こってしまいました。ロンドンでの「同時多発テロ」事件。どんな手段をもってしても、こういった攻撃を未然に、そして物理的に防ぐことはやはり不可能なようです。 ロンドンは世界でも名だたる監視カメラ設置数の多い都市です。人工頭脳を備えた監視カメラさえあるといいます。でも、防げなかった。なぜか。本当は、世界中の人たちは「テロ」の原因を知っているはずです。「罪なき人々へ無差別攻撃を行う者たちを、われわれは一致団結して断固として撃滅する」といった宣言を、折からのサミットでは出さざるを得ませんでした。 しかし、ここには何かが欠けている。イラクやアフガンで無差別「的」な米英の攻撃で殺された「罪なき一般市民」への眼差しが決定的に欠けている。先進国でも途上国でも、命の値段には変わりないはずなのに。 今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」に、『マガジン9条』発起人の一人でもある姜尚中さんが登場。国際社会におけるこれからの日本のありかたについて語っていただきました。それから「憲法9条Q&A」では、軍事評論家の前田哲男さんに、専門家ならではの客観的で具体的なお答えをいただいています。そして、「9条的シネマ考」では、フランス映画『バティニョールおじさん』をピックアップ。他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」も更新しています。 それでは今週も、『マガジン9条』をじっくりとお読みください。
'05.07.06 自然は怒っている 思いどおりにはいかないもの。四国では、6月中は大渇水。水不足で小中学校のプール授業さえ延期されていたというのに、7月に入るや突然の豪雨。家が流されたり浸水被害も続出。大自然の気儘さに人々の嘆き。 自然と共存することでしか人間は生きられないさだめ。それなのに不必要なダムや道路を作り、橋を架け、自然を怒らす施策ばかり。裏には談合という名の卑しい仕掛け。まず被災者を救い、怒る自然をなだめながら共生する方法を探るべきなのに、そんなことはそっちのけで、政治はなんの緊急性もない郵政改革とやらで空っ騒ぎの大騒ぎ。その上、ちっとも尊敬を得られないのに、国連安保理の常任理事国になりたいなどと子供みたいにジタバタ。 もっとやるべきこと、沢山あるだろっ! と、つい叫びたくなる今日この頃です。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は映画監督、ジャン・ユンカーマンさんのインタビュー第2回目です。憲法を深く知っていくことのおもしろさや、ご自身の日本との関係などについて語っていただきました。「世界から見た今のニッポン」は、日本の憲法が専門の、ドイツ人法律家のコラムです。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。 「ブログ」では、『映画 日本国憲法』との連動企画として、トークショーのルポを随時アップしています。 それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.06.29 戦争が破壊するもの イラクでの戦闘は泥沼化するばかりのようです。米軍の死者は2千名に近づいていますし、負傷者はすでに2万人を超えたという情報もあります。もちろん、イラクの人々の死傷者はその数十倍に達しているはずです。 しかし、戦争が破壊するのは人間の命だけではありません。イラクは世界四大文明のひとつ、メソポタミア文明の発祥の地です。その素晴らしい文明の遺跡が壊滅的な打撃を受けているというのです。人類の宝として、数千年の永きにわたり人々を魅了してきた遺跡が、爆撃や戦車の轍の下で、次々と破壊されていく。いったい誰にそんな権利があるというのでしょう。数千年の命を、ほんの一瞬の爆撃が断ち切ってしまう。戦争を押し進める者は、やはり人類の敵だといわなくてはなりません。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は映画監督、ジャン・ユンカーマンさんのインタビューです。最新作『映画 日本国憲法』について語っていただきました。 「森永卓郎の戦争と平和講座」は、巨額の防衛費よりも効果的な“防衛策”についての良案を示してくれています。 「みんなのレポート」は、都内大学に通う女子大生さんから。キャンパスでのおしゃべりが聞こえてくるような、ライブ感溢れるレポートです。 それから・・・『マガジン9条』では、『映画 日本国憲法』の応援コーナーを作りました。上映会との連動コンテンツもありますので、もくじページのトップにある応援バナーをクリックしてね! 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。 それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.06.22 沖縄慰霊の日に考えたい 沖縄の基地問題がまたも揺れています。在日米軍基地の約75%が沖縄に集中しているのは、ご存知の方も多いはず。中でも「普天間基地」は、市街地の真ん中にあり、その危険性は先日の沖縄国際大学への米軍ヘリの墜落事故で証明されたばかり。しかし予定された普天間基地の名護市辺野古沖への移転計画は、地域住民の粘り強い反対運動などにより、なかなかスムーズに進みません。業を煮やした米側が、ついに辺野古を諦め、嘉手納基地への統合案や伊計島への移転案などを検討し始めました。それに対し嘉手納周辺地域は「基地強化につながる」として反対の姿勢。 日本国憲法下にありながら、沖縄はいつまで日米の政治の間で翻弄され続けるのでしょうか。明日(6月23日)は、沖縄戦終結から60年目にあたります・・・。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は黒田征太郎さんのインタビュー第2回目です。アメリカ移住後に感じたこと、7月より始動の「PICADONプロジェクト」について語ってくれました。「憲法9条Q&A」は「日米同盟と集団的自衛権」について、『映画 日本国憲法』のユンカーマン監督に答えていただきました。 「世界から見たニッポン」は、ドイツに住むご夫妻のこえを紹介しています。 「9条的シネマ考」は、「マイケル・コリンズ」についてのコラムです。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「ブログ」も更新しています。 それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.06.15 入梅の晴れ間に 6月です。梅雨入り宣言が出されたはずなのに、ここ2〜3日、東京はまるで沖縄を思わせるような暑さです。もうじき、また夏が来るんですねぇ。 あの太平洋戦争中、日本でただ一ヵ所、地上戦が行なわれたのが沖縄でした。アメリカ軍が沖縄本島に上陸したのが昭和20(1945)年4月1日、そしてようやく戦闘が終わったのが6月23日。その日もとても暑い日だったといいます。 沖縄戦で、日本軍は何をしたのか。もちろん、沖縄の住民を守ろうと必死で闘った兵士たちもいたのでしょうが、邪魔になるとか、敵に通じたとか、さまざまな理由で多くの住民に銃口を向けたのも、同じ日本軍だったというのです。「軍隊は国民を守らない、国家という体制を守るのだ」。 それは世界中、どこの国の軍隊にも言えることなのでしょう。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は画家・イラストレーター、黒田征太郎さんのインタビューです。『戦争童話集シリーズ』の絵を手がけてきた黒田さんは、自身の戦争体験と活動への原動力を語ってくれました。 「世界から見たニッポン」は、「サハリン」に住む残留朝鮮人ご夫妻の声を紹介しています。 「みんなのレポート」では、「マガ9レポーター」を引き続き募集中です。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。ところで、先週よりひっそりと始まった「カンパのお願い」。気がついていただけま したか? それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.06.08 石原都知事の記者会見から びっくりしました。石原慎太郎東京都知事の記者会見の様子を、テレビで見ていて、あまりの口汚さに、ボーゼンとしてしまいました。あれが、世界有数の大都市をあずかる責任者の言い草でしょうか。 養老先生じゃあるまいし「バカ」の連発、「記者じゃない! ブンヤだっ!」と毎日新聞名指しのケンカ腰。「責任問題」を問われただけで、この逆切れ。でもね、浜渦副知事の横暴の原因は、週に2〜3回しか登庁せず、登庁した日でも在庁時間はほぼ3〜4時間という石原慎太郎マッチョ知事にあります。知事がいないから、虎の威を借りる浜渦サンが、マッチョ知事以上にマッチョになるのです。知事がその任命責任を問われるのは誰が考えたって当たり前。こんな逆切れ男を、知事に選んだのは、一体誰だッ! あ、我々都民だったのですよね。いや、ホントにお恥ずかしい。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は作家・橋本治さんのインタビュー、第2回目です。橋本さんが語る、9条についての言葉が新鮮です。 「9条的シネマ考」は「フォレスト・ガンプ」についてのコラムが届いています。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「ブログ」も更新しています。また今週より「メルマガ9」の配信がスタート! 登録をお待ちしております。 それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.06.01「熱狂」がこの国を覆い始めた 4月6日付けのこの欄で、『藤沢周平』という新書の帯に書かれていたコピーを紹介しました。<戦争嫌い、熱狂嫌い、流行嫌い>というものでした。「そんなの考えすぎ、誰も熱狂なんかしてないよ」という反論もいただきました。しかし、なんだか危惧したような方向へ進んではいませんか? 中国の態度がけしからんっ! と大声張り上げて糾弾する政治家やそれに便乗するマスコミと、文化人と称するコメンテーターたち。まるで「開戦前夜」みたいな、恐ろしげで、そしてやたら元気のいい発言・コメントの数々がテレビや紙誌面に溢れています。ほんとうに怖いと思うのです。藤沢さん、草葉の陰で、静かなため息を洩らしているような・・・。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「この人に聞きたい」は作家・橋本治さんのインタビューです。憲法とは私たちにとって何? そんな大テーマにもさらりと答えてくれています。 第4回「森永卓郎の戦争と平和講座」は、悲惨な歴史を繰り返さないために過去をしっかりと検証します。他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。「学生レポーター」も引き続き大募集中! それでは今週も『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.05.25「政治家」の言葉を聞く 5月23日、東京大学の安田講堂で「朝鮮半島の共存と東北アジア地域協力」というシンポジウムが開かれたので、出席しました。前韓国大統領の金大中氏が、そこで記念講演をしました。彼が推し進めた「太陽政策」について、その真意と内容、そして現況などを語りました。 久しぶりで「政治家」の言葉を聞いた思いがしました。司会をした筑紫哲也さんが「国の大小にかかわりなく、大きな政治家が存在する。そのことを羨ましいと思った」というような感想を述べておられました。同感でした。翻って、私たちの国に、本当の言葉を語れる政治家は、今、いるのでしょうか。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 「世界からみたニッポン」は、韓国・ソウルから2回目のレポートです。 兵役を控えた若者たちの、切実で生々しい声を聞くことができます。 「9条的シネマ考」は、映画『勇気あるもの』についてのコラムが届いています。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「ブログ」も更新しています。 また「学生レポーター大募集!」のお知らせもあります。あなたの書いた記事が「マガジン9条」を作ります。奮ってご応募ください。 それでは今週も、『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.05.185月の風の中で 風薫る5月、といいます。ほんとうにいい季節です。寺山修司という歌人(劇作家、映画監督、小説家など多彩な活躍を見せながら夭折しました)がいました。5月といえば『われに五月を』という彼の歌集が思い出されます。その寺山の歌に、少しギクリとさせられるものがあります。 マッチ擦るつかの間海に霧深し 身捨つるほどの祖国はありや 私たちの「祖国」は、今、どこへ行こうとしているのでしょうか。身捨つることのできる私たちの祖国、と、今ほんとうに言えるのでしょうか。 さて、今週の『マガジン9条』は・・・。 まず巻頭インタビューでは、前回に引き続き辛淑玉さんが登場。“もしも憲法9条が改定されてしまったら、私たちはこんなにも生きにくくなる”という、とても具体的で説得力のあるお話をしていただきました。 それから、新たなコーナー「ブログはじめました。」がスタート! 編集部スタッフのつぶやきや、イベントのレポート、お知らせや呼びかけなどを掲載していきますので、お楽しみに。 他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」「世界から見たニッポン」も更新しています。 それでは今週も、『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.05.11「改憲」の意味について 5月3日の「憲法記念日」、各地でいろいろな催しが開かれました。そのうちの2ヶ所ほどを覗いてみました。あるシンポジウムで、ちょっと心に残る発言がありました。 「憲法が現実に合わなくなっているから、憲法を現実にそった形に改正するべきだ、という意見が強まっているという。しかし、現実はどうみても悪いほうへ動いている。そうであれば、憲法を悪い方向に合わせて変えろということになる。それは『改正』ではなく『改悪』というしかないではないか」 なるほど。イラク自衛隊派遣、近隣諸国との軋轢(あつれき)と孤立。悪化しつつある現実をそのまま認めることが、果たして「改正」なのでしょうか。そう思ってしまいました。 さて、今週の『マガジン9条』は、巻頭インタビューに、討論番組などでおなじみの辛淑玉さんが登場。在日三世の立場から見た、憲法9条の意義について、力強いことばで語ってくださっています。 また、新コーナー「9条的シネマ考」では、おなじみの映画をユニークな視点から解説。他に「今週のツッコミ」「みんなでディスカッション」「みんなのこえ」も更新しています。それでは今週も、『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.04.27これからもよろしく! 『マガジン9条』が、4月23日の朝日新聞夕刊社会面で、大きく取り上げられました。3段抜きでとても好意的な扱いでした。反響は大きく、その後ビジター数は大幅に増え、ページビューでは1日あたり5万5千ページを超えました。4月18日には、インターネット新聞「日刊ベリタ」でもかなりのスペースで紹介されましたし、掲載日は未定ですが、毎日新聞からの取材もすでに受けています。なんの展望も持たず、とにかく始めなきゃ、と不安のうちにスタートしたのですが、「憲法なんて知らないよ」層に、少しずつ受け入れられているようで、これからも続けなくっちゃ、とスタッフは気を引き締めているところです。 ところで、尼崎でとんでもない事故が起こってしまいました。沢山の方が亡くなり、傷つきました。私たちからも、お悔やみとお見舞いの言葉を心から-----。 さて、今週の『マガジン9条』は、連休に伴い、来週と併せた合併号とさせていただきます。朝日新聞で取り上げられてからたくさん届いたご意見の数々は、「みんなのこえ」と「みんなでディスカッション」に掲載しています。 他にも「憲法9条Q&A」「森永卓郎の戦争と平和講座」「世界から見たニッポン〜ハワイ編」「今週のツッコミ」と、計6つのコンテンツを更新しました。 5月3日は憲法記念日です。この連休中に、バックナンバーもぜひじっくり読んで、 憲法9条のこと、考えてみてはいかがでしょうか?
'05.04.20「愛国心」ということ 中国で「反日デモ」が吹き荒れています。韓国でも同様の動きが見られます。 隣人と仲良くできないということは、本当に悲しい。その動きの中で気になるのが、デモの若者たちが使った「愛国無罪」というスローガンです。「祖国を愛するという理由があれば、そのための行為は許される」というほどの意味のようで、日本企業や政府機関の建物などに投石などがなされました。 「愛国心」が暴力的に転化する、というのは悲しい現実。 自民党新憲法起草委員会では、「愛国心」や「国を愛する心」が強調されていました。中国の今回の事態を非難する一方で、同じ結果を私たちの国で引き起こすことのないように、心から願わずにはいられません。 今週の『マガジン9条』は、巻頭インタビューに愛川欽也さんが登場。戦争や学童疎開の体験を通じて考える、憲法9条について語っていただきました。愛川さんには「憲法9条Q&A」でもお答えいただいています。 他に、またもや新コーナー「みんなでディスカッション」がスタート!読者から寄せられたご意見をもとに、みなさんで討論していただくコーナーです。「今週のツッコミ」「みんなのこえ」も更新しました。「キーワード辞典」もさらにわかりやすい解説に更新しています。 それでは今週も、『マガジン9条』をお楽しみください。
'05.04.13 花見の帰りに想う 東京は、桜が今を盛りです。先週末は、桜の名所はどこも人であふれていました。 あなたの町の花は、もう散りましたか。それとも、まだまだこれからですか? 桜と言えば、九段の靖国神社がその美しさで有名です。靖国神社のホームページを見ると「明治10年の西南戦争後は、外国との戦争で日本の国を守るために、斃(たお)れた人達を祀ることになった神社である」とありました。基本的に、戦死した軍人を祀るお社ということでしょう。 この先、新しい人がここに祀られるような事態にだけはならないように-----。 さて、今週より新コーナーが二つ増えました。 「今さら聞けないキーワード辞典」では、コムズカシイ憲法9条に関連するコトバをわかりやすく解説。「おまけ絵本」では、かわいいイラストとストーリーが動画で楽しめます。ホッと一息つきたい時にどうぞ。 更新ももりだくさん!「憲法9条Q&A」では、国立市長の上原公子さんが「自衛隊の存在意義」について答えてくれました。「海外から見たニッポン」は、ロシア・モスクワからのレポートです。「今週のツッコミ」も更新しました。それでは今週も、 『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.04.06 藤沢周平的生き方を、今もう一度考えたい 藤沢周平という作家がいました。時代の片隅で生きる市井の人々の哀歓を、静かな、優しい、そして懐かしい筆致で描いた、素晴らしい作家でした。 彼の評伝『藤沢周平──負を生きる物語』(高橋敏夫・著 集英社新書)の帯に次のようなキャッチコピーが載っていました。 <戦争嫌い、熱狂嫌い、流行嫌い> だから、藤沢さんの小説は心に沁みるのだ、と思いました。 なんだか近ごろ、妙な「熱狂」が人々をざわめかせている。そう感じませんか? 北朝鮮、中国、そして韓国。それらの国の人々の、私たちの国への批判と敵意。対するこちら側からの反発と蔑視。何がこの行き違いの原因なのかをきっちりと検証することもなく、まるでそれらの国々がすべて間違っている、私たちは悪くない、とするような論調の「流行」。 そして、外国勢力の侵攻から自衛するためと称して「憲法改定」論が熱狂的に叫ばれたとき、藤沢さんがもっとも嫌った「戦争」への道筋が見えてくるのかもしれません。静かにもう一度、噛みしめておきたいのです。 <戦争嫌い、熱狂嫌い、流行嫌い>という言葉を。 さて、今週の『マガジン9条』は更新もりだくさん! まず「この人に聞きたい」には、先週に引き続き、元吉本興業の名物プロデューサー・木村政雄さんが登場しています。 また「憲法9条Q&A」には、スポーツライターで音楽評論家でもある玉木正之さんが答えてくれました。それから、森永卓郎さんの「戦争と平和講座」の第2回もアップしています。 他にも「海外から見たニッポン」「今週のツッコミ」を更新しました。 それでは今週も、『マガジン9条』をお楽しみください!
'05.03.30 30年以上前の曲から今、リアルに響いてくるもの かつて30年以上も前に、加川良さんというフォークシンガーが作った『教訓1』 という歌がありました。当時はややパロディ的に楽しむ人もいた歌なのです。しかし、それが今、相当なリアリティをもって聴く人の心に迫ってきます。それだけ、私たちの国が怖い現実へ踏み込もうとしているということなのでしょうか。 『教訓1』 命はひとつ 人生は1回だから 命をすてないようにネ あわてると ついフラフラと 祖国のためなのと 言われるとネ ※青くなって しりごみなさい にげなさい かくれなさい 御国は俺達死んだとて ずっと後まで残りますよネ 失礼しましたで終わるだけ 命のスペアはありませんヨ ※くりかえし 命をすてて男になれと 言われた時には ふるえましょうヨネ そうよ 私しゃ女で結構 女のくさったのでかまいませんよ ※くりかえし 死んで神様と言われるよりも 生きてバカだと言われましょうヨネ きれいごとならべられた時も この命をすてないようにネ ※くりかえし (JASRAC申請済) ちょっと女性の方たちには失礼な部分もありますが、でも、女性は戦わないのだというメッセージと解釈しましょう。そして何よりもこの歌の持つ鮮烈な反戦の力。でも、この歌がパロディとして楽しまれるような世の中でなくてはいけないと、しみじみと考えてしまうのです。なお、加川さんは現在も精力的に音楽活動を続けていらっしゃいます。あなたの街にもコンサートで訪れるかもしれません。そのときは必見ですよっ。 さて、今週の「マガジン9条」は、吉本興業で多くの芸人を育ててきたフリープロデューサーの木村政雄さんが「この人に聞きたい」に登場! 今の不安な世の中を痛快に斬ってくれます。 それから「海外から見たニッポン」では、第2回のドイツのレポートを受けて、日本で兵役外労働をしているドイツの若者に直撃インタビュー。日本人にはほとんど知られることがない彼らの、生の声をぜひ聞いてください。 ほかに、「今週のツッコミ」「みんなのこえ」もアップしています。 それでは今週も「マガジン9条」をお楽しみください!
'05.03.23 応援の声が続々届いています! 私たちの「マガジン9条」も、ようやく4回目の更新ということになりました。こんなサイト、本当に見に来てくれる人がいるのかなあ?とちょっぴり不安な船出でした。でも、世の中そんなに捨てたもんじゃないですね。2週目あたりから、どんどん来訪者が増えて、多い日には2千人に迫ろうという勢い。どこにもアピールもせずに(というより、できずに)始めたのに、いったいどういうルートでみなさんが来てくれるのでしょうか。あんまり肩に力をいれずに、ちょっとズルッてずっこける感じが、なんだか妙にウケているようです。 リンクを貼ってくださるサイトもあれよあれよの増加中。その中の「み印良品」の「NEWS」コーナーには、とても勇気付けられました。カルノリで、でも「憲法9条」をしっかり考え「このまんまでいいんじゃない?」と訴えています。そして「マガジン9条」の宣伝をとても上手にしてくれていました。ふだん、あまり憲法なんか考えていない人たちに少しでも役立てていただければ、という私たちの意志がとてもうまく伝わった気がしました。ありがとう。励ましを受けて、できる限り続けます。毎週、いらっしゃってください。 さて、今週の「マガジン9条」は、精神科医の香山リカさんに聞く第2回と 「今週のツッコミ」をお届けします。香山さんは、加速する改憲論に待ったをかけるために私たちはどうしたらよいのか、また香山さん自身にとっての、そして日本にとっての9条の 意義について語ってくれました。 それから、ますます増えている「応援リンク」もチェックしてみてくださいね!
'05.03.16 「九条があったころはよかった」なんていいたくない 先日、新聞を読んでいたら、川柳欄に次のような句が載っていました。 九条を懐かしむ世にしたくない (大村市・Tさん、朝日新聞・3月6日付) なんだか気になる川柳でした。本当にそんな日が来つつあるのかもしれません。危ない流れがいつの間にか作られていて、ある日目覚めたら、突然あなたに動員命令が下されていた、なんてことがないとは言い切れません。「何をおおげさな」と、あなたは笑うかもしれません。 しかし、毎日新聞(3月4日付)には、 ――自民起草小委「国防の責務、必要」考え一致、 試案盛り込み確実に―― という記事が掲載されていました。 自民党新憲法起草委員会の国民と義務に関する小委員会での議論の結果なのだそうです。 いろいろと説明はされていますが、「国防の責務」って、最終形は「徴兵制」ってことじゃないんですか? どうです、これでもあなたは笑い飛ばせますか? 考えれば、心が冷えていくのです。「ああ、憲法九条があるころは良かったよなあ」と嘆く日が---。 さて、今週の「マガジン9条」は、お待ちかね、精神科医の香山リカさんの登場です。各メディアで幅広く活躍している香山さんが、加速する若者たちの「愛国主義」について鋭く迫ります。また、「世界から見たニッポン」は、ソウルからのレポート。徴兵を体験した男性たちの生の声は必読です!! ぜひじっくりとお読みください。
'05.03.09 「ちょっと待って、もう少し考えようよ」と言ってみませんか? 改憲の動きが急ピッチです。自民党新憲法起草委員会が突っ走っています。なんだか不安です。あまり言葉を大事にしない人たちがリードしているような気がするからです。 憲法こそ、国の基本の「言葉」でなければならないはずです。「日本は神の国」の森前首相や「日本を不沈空母に」と恐ろしい発言の中曽根元首相、さらに「(NHKに)圧力をかけたつもりはない。公正中立な報道をお願いしただけ」と自分の言葉の持つ意味や力をほとんど理解していない(もしくは知っていながらとぼけた)安倍自民党副幹事長などなど。 そして、その親玉が「人生いろいろ」や「自衛隊のいる場所が非戦闘地帯」などとわけわからん答弁の小泉首相。言葉を弄ぶこれらの人たちが私たちの国の基盤である憲法を変えようとしています。 ちょっと待って、もう少し考えてみようよ、といま声をあげるためにこの小さな 「マガジン9条」が少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
'05.03.01 2005年3月1日スタートしました! こんにちは。3月1日にスタートした『マガジン9条』です。憲法9条について、みんなで考えていこうという小さなWebサイトです。硬いことはいやだよ、って人たちに読んでもらいたいのです。『となり町戦争』という小説が話題になっています。ある日突然「公共事業としての戦争」が始まり、淡々と人が死んでいく。誰が何のために始めたのか、どのような経緯で始まったのか、結局分からないまま、ある日それは終わる。こんなことが、小説ではなく現実になる日が、もしかしたら----。 考えてみませんか。私たちと一緒に、憲法9条のことを。