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2012-05-09up

マガ9学校第18回・参加者募集

塀の中で見えたこと 福祉施設としての刑務所 講師:山本譲司(作家、福祉活動家、元衆議院議員)ゲスト:鈴木邦男(評論家、一水会顧問)

6月2日(土)14:00〜17:00(開場:13:30)

@カタログハウス本社 地下2階セミナーホール

参加費 2000円(学生1500円)/中学生以下無料

【リピーター割引あり!】過去3カ月以内のマガ9学校(第16回、17回)にご参加いただいた方は、参加費が500円割引になります。配布レジュメに添付されていた割引券を当日お持ちください。

※参加費は、当日の受付にてお支払いください。※学生の方は、当日受付で学生証をご提示ください。※定員(150名)になり次第締め切らせていただきますので、ご了承ください。

 裁判員制度が導入され、裁判員に選ばれた一般の人が刑の重さまで決める場面がある一方で、罪を犯した人は、刑務所の中でどのように過ごしているのか? 再犯防止のための矯正教育はどのように行われているのか? などについて私たちはほとんど知りません。

 山本譲司さんの著書『獄窓記』を初めて読んだ時は、大きな衝撃を受けました。「服役囚の四分の一が知的障害者だった。一般受刑者に『塀の中の掃き溜め』と呼ばれるところでは、失禁者があとをたたず、自分が刑務所の中にいることさえ理解していない人もいた」とあれば、そんな人たちを服役させる意味はあるのだろうか? と考える一方で、自由と人権のない塀の中が「これまでで一番居心地が良い」と答える受刑者がいると聞くと、障害者にとってこの社会は、そんなにも生きづらい場所なのか、と唖然としてくるのでした。

 『獄窓記』が出版されてから8年が経ちましたが、障害者福祉や犯罪を重ねる人を取り囲む社会や環境は、改善されているのでしょうか? 丹念に取材を続けている山本さんから、現在のお話もお聞きしたいと思います。

 ゲストには今回の企画をコラムで強く推薦してくれた鈴木邦男さんをお迎えします。受刑者との面会を重ねてきた鈴木さんとのトークセッションから、さらに「塀の中」が明らかになるのでは、ないでしょうか。

参加お申し込みは、こちらのフォームから

山本譲司●やまもと じょうじ(作家、福祉活動家、元衆議院議員)1962年北海道に生まれ、佐賀県育ち。早稲田大学教育学部卒業。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員2期を経て。96年に衆議院議員に当選。2期目の当選を果たした2000年9月に政策秘書給与の流用事件をおこし、01年2月に実刑判決を受ける。2004年、433日に及んだ刑務所での生活を綴った『獄窓記』がベストセラーに。新潮ドキュメント賞を受賞しドラマ化もされた。その後、刑務所生活において同所していた障害者たちの実情に迫った『累犯障害者』を出版。現在は、ホームヘルパーとして介護福祉に携わる傍ら、執筆活動も続けている。今年、初の小説『覚醒(上・下)』を刊行。

鈴木邦男●すずき くにお(評論家、一水会顧問)1943年福島県に生まれ。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院中退後、サンケイ新聞社入社。学生時代から右翼・民族運動に関わる。1972年に「一水会」を結成。1999年まで代表を務め、現在は顧問。テロを否定して「あくまで言論で闘うべき」と主張。愛国心、表現の自由などについてもいわゆる既存の「右翼」思想の枠にははまらない、独自の主張を展開している。著書に『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)、『言論の覚悟』(創出版)、『失敗の愛国心』(理論社)、『右翼は言論の敵か』(ちくま新書)など多数。マガジン9では、「鈴木邦男の「愛国問答」」を連載中。

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