マガジン9
憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。
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2011-5-11up
日本、いや世界中が注目している福島第一原発事故は、未だ収束の目処がたっていません。甚大な放射性物質を空に土に海に放出を続け、汚染は広がるばかりです。このようにひとたび暴走するとまったく制御不能である原発が、日本全国に54基あります。それゆえこれは福島と近隣地域の問題だけではない、とも言えます。それにしてもなぜ、このような危険な原発を地元は受け入れてきたのでしょうか? そこで暮らす人々の生活はどうなっているのか? そして原発で働く人たちは? など疑問が湧いてきます。
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一部では、『六ヶ所村の記録』(岩波書店)をはじめ、35年以上にもわたり原発各地を歩いてまわったルポライターの鎌田慧さんに、原発を誘致してきた自治体の問題についてや、今の福島原発事故をどのように見ているのか、のお話をしていただく予定です。
また二部では、プレカリアート運動、労働問題について積極的に取材、運動をすすめてきた雨宮処凛さんに登場いただき、「原発と労働、原発で働く人々」という視点から鎌田さんとの対談を行います。
途中、実際に原発の現場で放射線管理員として4年間働いた経験を持つトライチさんにも話を聞きます。
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戦後まもなくから今日まで「国策」として進められてきた「原発事業」。脱原発、エネルギーシフトをするためにも、これまでのことを、きちんと知っておきたい。鎌田さんと雨宮さんのお話を聞いて、みなさんと一緒に考える一日にしたいと思います。
参加費:2000円(学生1500円)/定員:150名
※参加費は、当日の受付にてお支払いください。
※参加費お支払の際に、学生の方は学生証のご提示をお願いします。
※定員(150名)になり次第締め切らせていただきますので、ご了承ください。
鎌田慧●かまた・さとし(ルポライター)1938年青森県生まれ。新聞、雑誌記者を経てフリーに。著書に『日本の原発危険地帯』(青志社)、『六ヶ所村の記録』『自動車絶望工場』(ともに講談社文庫)、『教育工場の子どもたち』『ぼくが世の中に学んだこと』(ともに岩波現代文庫)、『痛憤の現場を歩く』(金曜日)、『全記録炭鉱』(創森社)、『いま、連帯をもとめて』(大月書店)など著書多数。
雨宮処凛●あまみや・かりん(作家・活動家)1975年北海道生まれ。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。現在は新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動中。『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版)、『反撃カルチャープレカリアートの豊かな世界』(角川文芸出版)、『雨宮処凛の「生存革命」日記』(集英社)、『プレカリアートの憂鬱』(講談社)など、著書多数。
トライチ●元原発の放射線管理員(派遣社員)。30代後半~40代前半にホームレス経験があり、その後介護職を経て現在求職中。
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